3.23.2011

キャンドルライト

「国土を荒廃させ、日本をここまで落ちぶれさせたろくでもない世代」
我々は次の世代からそう糾弾されるのかもしれない。
復興の原動力は経済で、経済のエンジンたる産業を推進するのはエネルギー。
そのエネルギーが今後2年は回復する目処も立たないのでは、最早打つ手なし。
どこをどう考えても明るい材料が見当たらない。この国がどこまで転落するのか見当もつかない。

事態を取り返しのつかないところまで悪化させた政府の対応のまずさをあげつらうのは容易い。
が、その無能な政府を熱狂的に支持し※1諸手を挙げて迎えたのは他ならぬ我々ではないか。
災害に備える予算を「無駄」と切り捨ててバラマキにあてた仕分けパフォーマンスを、
拍手喝采で支持したのも我々ではないか※2
後の世代から受けるであろう「とんでもない事をしてくれた」という非難に、やはり我々は頭を垂れるほかはない。


と、ありえないレベルまで考えがネガティブに傾いてしまう雨の日の帰路。
帰り着いた家のドアを開けると、小さな灯りが一つ。
モンステラに新芽が。




新築祝いに友人から貰って以来しばらく元気がなく、葉の端々が枯れてきたりしていたので心配していたこの熱帯植物。見かけの弱弱しさの裏に力強い生命力を秘めていたのを知って、少しばかり心が晴れる思いがする。
やはり植物はいいな。



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※1 て言っていいでしょ?2年前の夏のあの異常な支持率は。
※2 仮に仕分けの対象とならなかったらといって今回の災害に間に合った訳ではない。が、そうした政策を支持していたのであれば遅かれ早かれカタストロフは避けられなかったという事。

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