3.31.2016

完成工事(5)

小さな家の小さなウッドデッキ。幹建設の工事が終わり引き渡された状態で完成度は9割。
残りは自分で。まずは軽く錆止め塗料が塗られただけの柵を塗装する。

塗装の前に改めて錆止めを施す。三階相当の高さがある一階に設けられたウッドデッキの柵が錆びて腐り、凭れ掛かった拍子に折れでもしたら即座に命にかかわる。絶対に錆びないよう、念には念を入れてがっちりと塗装する。
という訳で用意したのが常温亜鉛めっき塗料のローバル。塗るだけで亜鉛めっきと同等の強力な保護膜を形成するこの塗料を二度塗りして1L缶を二つ空にする。




亜鉛めっき塗料と仕上げのメタルペイントの合計で3kg以上の塗料をこの細い柵に上乗せするのはプロの目から見たらやり過ぎに映るかもしれないが、前述のとおり絶対に錆びてはいけない柵の保護が目的であれば決してやり過ぎとは思わない。錆を防ぐには徹底的に空気から鉄を遠ざけることであり、従って塗装は厚ければ厚いほどいいからだ。

コストと時間とクオリティの三点においていかに高いレベルで妥協点を見出すかがプロの仕事であり、妥協点など考慮せずに思うさまコストと時間を投入できるのがアマチュアの強み。
柵塗装の仕上がりに綺麗さは求めない。であればここはアマチュアリズムを大いに発揮して、塗って塗って塗りまくるのだ。あー楽し



3.27.2016

完成工事(4)

水捌け側に勾配を付けて土間コンが増し打ちされ、二段目のブロックも積み終わって後は木と柵を取り付けるだけという状態で迎えた週末。
S氏から前もって「あと一日で工事が終了する」と聞いていた通り、朝から始まった工事であれよあれよの間にウッドデッキが形になっていくが、工事完了を見届ける前に所用により一旦外出。

イペ材張り込みを担当するのは6年前にこの家を手掛けたSさん。対面も6年ぶり

日が傾くころに帰宅する。
家まで続く階段を上るにつれて、
西日に照らされたウッドデッキがその姿を現した。

あくまで控え目。柵はもう少し低くしたかったが規定によりこれより低くできないとのこと


家に入る前に外側から矯めつ眇めつ眺めてみる。
ささやかなデッキだが、そのサイズに似つかわしくなくイペと鉄柵でがっちりと作られているのは期待通り。
いいね悪くない。立派立派


北側から。柵の位置が内側すぎるように見えるのは板の下の根太に合わせてビス留めしている為
南側から。こちらから見た方が浮遊感があっていい感じ



而して玄関ドアを開くと、目に飛び込んできた景色は施工前とは別の家のよう。
この眺めを見た瞬間、柵を作りなおすだけでなくウッドデッキ仕立てにして正解だったと確信。


欲を言えばもう少し奥まで延ばせたらとは思うが、危険な作業を強いるわけにもいかないので仕方ない



まずはめでたし、しかしまだ終わりではない。
柵とイペ材の塗装工事が残っている。
そして今回も最後の一もっこを盛るのは家主の仕事だ。


3.23.2016

弔花




アムールアドニスと入れ違うように咲き誇るクリスマスローズ



死んでしまった夏櫨を悼むように。


3.20.2016

完成工事(3)



アンカーに通し土台となる重量ブロック設置。まず一段、この後もう一段で二段積み
一応左側から手前(外側)に通じる水路が確保されているので雨が降っても水溜りになるようなことはない筈だが、水捌けを良くするためには出来れば傾斜が欲しいところ。すなわち右から左に、奥から手前に傾斜があれば水捌けはよりスムーズになる。或いはドリルで外側に通じる水抜き穴を開けるか…

3.18.2016

完成工事(2)


土間コンからアンカーボルトが11本、これらがウッドデッキが転落しないよう下から引っ張る命綱の役割を果たすことになる。
しかし乾く前のコンクリートはクリーミーで綺麗だね

3.17.2016

完成工事開始

まずは掘る。出てきた配管は土間コンで埋めるのかな?

住み始めてから六年、遂に我が家として完成させるための最終工事が始まる。
具体的には最初からついていた古く不格好な柵を撤去し、土地の余っている部分に小さなウッドデッキ(というか縁側?)を拵える。工期はおよそ三週間。

今にして思えば多少予算オーバーしても家建てるときに一緒にやっておけばよかったなと。時間がたってからの追加工事はスペースもなくやり辛いし、何より高くつく。高所での危険を伴う工事であるのと相俟って、恐らくは(坪単価で)日本一高価なウッドデッキとなるだろう。それでも引き受けて貰えただけ良かった。さっと見ただけで尻尾巻いて逃げ帰ってしまった業者もいたからねえ(遠い目)。
ウッドデッキといえば数年で腐って作り変えることを前提にDIYでお手軽に作る場合もあるが、我が家のは再工事が難しい危険な場所であることもあって相当にしっかりと設計され、木材もコストを惜しんでいない。小さいながらも中々に立派な縁側ウッドデッキが出来るはずだ。

S氏渾身の設計に幹建設さんの正確な施工、そして金を惜しんだ家主によるDIY仕上げという、バース掛布岡田の黄金のクリーンナップを彷彿させる工事の流れも家づくり以来六年ぶり。いや楽しみ


3.07.2016

お手軽大判タイル

S氏が取り扱いを始めた(?)杉タイルは床に並べるだけで手軽に杉の床を作れるのが売り。
一方、お手軽といえば最近サンワカンパニーが取り扱いを開始したこちらのタイルも中々のもので。
50㎠の大判タイルにもかかわらず厚さは驚異の3.5mm!煎餅より薄いタイルには重厚な味はないかもしれないが、その尋常でない薄さがもたらす良好な施工性は想像するだに羨ましい。これだけ薄ければカットするのにグラインダーは不要、タイルカッターで十分切れる。何なら手刀でも割れる笑。1㎝厚のタイルのカットはそれはそれは大変だったからねえ(遠い目)。

お手軽といえばホムセンで安く売っている5mm厚タイルもお手軽だが、このタイルはホムセンタイルにはない高級感のあるテクスチャーも特徴。薄く軽く加工が容易で高級感もあると、何だかいいとこどりでズルいぞ。今まで躊躇っていた人もこれならいける、玄関でも土間でもキッチンでもさあレッツトライ。

3.06.2016

春の合図

は、福寿草。

どうもこの草は何となく年寄り臭い和名で損しているような気がする。
アムールアドニスとか英名で呼ぶようにすれば、アムール川に佇む伝説の美少年アドニスのイメージでもう少し人気が…出ないか。そもそもアドニスを美少年の代名詞として認識しているのは団塊世代までだろうし


真冬の忘れた頃に気が付いたら芽吹いていて、気が付いたら花を開いていて
気が付いたら枯れている。生命が繁栄を謳歌する春の終わりには地中に姿を消し、次の冬までは雌伏の時。
やわな見かけによらず意外にタフで律儀な美少年。

春の到来を告げるのはもう一つ、シンボルツリーの夏櫨の新芽なのだが


…あれ。
昨年は暑さにやられたのか葉振りがいまいちで調子悪そうなのが気になっていたが…
もしかして死んだか。