12.27.2016

おろしや国一週間(1)ビザを取る

日本のパスポートが高値で取引されている(らしい)のは、それさえあれば世界中の大体の国へはビザなしで渡航できてしまうから。使い勝手が極めていいのだ。当たり前のようで当たり前でないこの事実は、日本という国の国力と長い間かけて培った国際的な信義の賜物。日本人ならそう悪いことはしないだろうし入れてやってもいいかという信用の表れだ。先人に感謝。
ちなみに某国のパスポートを持ってビザなしで渡航できる先進国は、かの国が世界第二位の経済大国となった今でも殆どない。どういうことなんでしょうねえ(すっとぼけ)

その日本もロシアから見れば敵の大将の子分であり、太平洋に蓋をしている目の上のたんこぶ。当然ジャパンパスポートの威光は通用せず、かの国に渡るには今でもビザの取得が必要。
それも結構厳しく、個人で取得するには滞在予定ホテルの発行した予約バウチャーの提出が必須。ある程度のホテルであればバウチャーを発行してくれるのは後程分かったことだが、ビザ発行にもそれなりの日数が必要であったこともあり、今回は素直に金で解決。
すなわち、ビザ取得代行業者に依頼する。

ロシアビザセンターにネットで申し込んでからパスポートと写真一葉を郵送。取得を急ぐほど費用は高くなるが、自分は「二週間待ち・期間一か月・再入国可能」ビザを選択し8,000円を指定口座に振り込む。
待つこと二週間、ビザが印刷されたパスポートが無事返送されてきた。


*****
ビザ取得といえば印象に残るのがシリアのビザを取った時のこと。
もちろん今の国家崩壊したシリアではなく、今は亡きアサド大統領独裁のもと、国民は言論の自由はなくとも平和と秩序と繁栄を享受していた社会主義国の優等生であった頃の話。※1

シリア大使館は赤坂の奥の閑静な高級住宅街にあった。蝉しぐれだけが響き渡る夏の午後、汗を拭きながら地図を片手に坂道を上りたどり着いたその大使館は、小国の常で大使館とはいっても個人の豪邸といった趣。その門をくぐり玄関のチャイムを押して来訪の用件を告げると、ややあってリモートで玄関ドアが解錠された。
中に入り、インターホンで指示された通り薄暗い廊下の突き当りまで足を運ぶと木製のドアをノックする。
ドアを開けると十五畳ばかりの部屋。正面奥にはマホガニーと思しき大きな木製の机があり、その向こうで眼鏡をかけたグレーのスーツ姿の中年と呼ぶには少し若いくらいの女性が足を組み一人で書類を書いている。見たところ日本人のようだが、いかにもキャリアウーマン然としたてきぱきとした物腰はアナ・ウィンターを彷彿させる。

改めてビザ申請の用件を告げ、毛足の長い絨毯の上を歩いて机の前に進むと持参した必要書類を手渡す。
おおまかな日程表と職場上司の人物推薦状、それとシリア出国後にイスラエルには入国しないという誓約書。
書類は職場のPCで仕事の合間に作成しプリントアウトしたもので、推薦状は自分で書いて仲のいい先輩社員にサインだけしてもらったものだ。フォームは全て英語が指定されている。

一連の書類にさっと目を通したアナは言った。

「大体いいんですけどこれ、この誓約書は少し問題があるので書き直してもう一度提出してください」
「何かおかしいですか」
「ここのところ、State of Israelと書いてありますね」
「はい」
「あそこは国ではありません。認めてませんから。Israelとだけ書いてください」

淡々とした声とこちらを一瞥した目には何の感情も認めることは出来なかった。
魚は空を飛べませんから。まるでそう言うが如く、ごく自然で当たり前のものといった口ぶりでアナはそう言った。

ああ、彼らにとってイスラエルは今でも仇なんだ。イスラエル人は仇敵なんだ。
そういえばビザ発行条件の一つに「イスラエルの入国履歴がないこと」があったことを思い出し、その憎しみのない淡々とした口調に逆に日本人には想像もつかないアラブ問題の根の深さを垣間見た気がしたものだ。


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※1 ろくでなしのイスイス団が支配する世界一危険な魔境シリアとなり果てた今となっては信じられないことかもしれないがシリア人は本当に旅人に親切で善良で、これまで訪れた28か国地域の中でも人間の印象はダントツの一番。ロシア?うーん最下位争いかな笑

12.26.2016

聖夜の惨劇

佐川もロクなもんじゃないなあしかし。佐川がっていうかこの配達員の問題で幸い我が家を担当している配達のおっちゃんはまともな人なのだが、佐川といえば自分自身も被害を受けたことがあるのでやはり印象は宜しくない。40数万円相当の車のパーツを紛失してそのまんまばっくれようとした千葉の佐川お前んとこだよお前んとこ。業を煮やして自ら京都の本社に掛け合って弁償させたからいいようなものの、紛失が明らかになってから何度連絡してもあちらからは電話の一本も寄こさなかったし、多分本気でこっちが諦めるのを待つつもりだったんだろうな。あれ以来佐川を利用したことは一回もないのは言うまでもないが、発送元が佐川使うんじゃ仕方ないしなあ。
まあそういう業界もあるってことで。
しかしよくなくしたよなああんなでかい荷物を。え。


で本題。
むかーしむかし、あるところに。
小さな家に一人で住んでいる男がおったそうじゃ。

あるクリスマスの晩のことじゃった。
男はキッチンに立って洗い物をしていたそうじゃ。

そうすると突然、彼の足元から突然ジョバジョバジョバジョバジョバジョバとあり得ない、容易に想像はつくものの信じたくない音が響きわたったそうじゃ。

恐る恐るシンクの下を覗き込んだ男の目に映ったのは、思いっきり外れた排水パイプとそこから滝のように景気良く噴き出す排水であったそうな。




母さんこれがあのオネガ湖ですかっていうくらい水浸しになったキッチンの床を前に男が立ちすくんでいると、
「旦那」
「旦那」
「あっしらをお使いなせえ」
「お使いなせえ」

「おお、お前らは。そろそろ断捨離しようと考えていた貰いもの粗品タオル七人衆でねえか」


「あっしらこそこういう時に役に立つんでさあ。さあさあ」

「さあさあ」

排水が外れているのでシンクで絞るわけにはいかない。

男は貰い物タオルで片っ端から拭いては洗濯機にぶちこみ、拭いては洗濯機にぶちこみを繰り返し、七枚を費やして漸く床の腐食(恐らく床板の下の下地まで濡れてるしただでは済むまい)を最低限に抑える程度まで水気を拭き取ることができたそうな。

「お前らがいてー助かったのう」

「お安い御用でさあ。あっしらもまだまだいい仕事をs」ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン

男はこいつらを断捨離しないでいて助かったなあと一人ごちながら洗濯機のスイッチを押し、ゴウンゴウンと回る音を聞きながら漸く眠りについたものの、

すっかり寝不足となったせいで翌朝は危うく遅刻するところだったそうじゃ。



はあ~めでたしめでたし。
全然めでたくない!ああむかつく。


12.24.2016

実用的おろしや国紀行(序)

ウェブログとただの日記帳との違いは実用性の有無にある。
有名人がアメブロあたりでよく書いている、やたらと改行だけ多くて内容は何にもないしょーもない取り留めもない日記。
あれに価値があるのはその有名人の存在自体に価値があるから。
あれ食った、これ飲んだ、美味しかった、岩盤浴行った、リラックスした、明日も頑張ろう!終わり。
こんなしょーもない内容でも彼らの日常を知りたいというファンにとってみれば価値がある。なのであれはあれでいい。
しかし我々無名の一般人、しかも匿名の一般人のそれなど誰にとっても何の意味も価値もなく、正しくチラシの裏にでも書いてろという代物。その辺の顔も素性も知らない姉ちゃんがあれ悩んだこれ悩んだ青空がきれいだったサムゲタン食って美味かったなんて知らねえよそんなもん。一般に公開するのであれば少しでも何かの役に立つ内容でなくてはやる意味がない。
要するにポジショントークが求められるということだ。例えば建築事務所を営む観点から家について語る、医師が医師の目から日々の生活について語る、税理士の目から日々のファイナンスについて語る、何らかの難病に苦しむ人が闘病生活について語る、あるいは母親が日々の子育てについて語る。そういう内容であれば必ずや誰かにとって得るものがある筈だ。
自分としても仕事中心に語ればもう少し特定の層の興味は惹くことは出来るのだろうがサラリーマンの悲しさ、守秘義務も多い自分の仕事については多くは語れない。壁に耳あり、本人バレしたらただでは済まない。
なのでカーサ・エゴイスタのタイトル通り、このブログでは「一人暮らしなのに家を持った男」「しかも建売じゃなくわざわざ注文で超小さい家を建てた男」というポジションから、何を考えてそうしたのか、またそういう男は何を価値あるものと考えて超小さい家の一人暮らしを楽しんでいるかなどを、自分と同じように家を建てることを考えてこのブログを目にした独身者をディスプレイの向こうに意識しつつ書いていたりする。時々脱線するような気もするが細かいことは気にしない。
(追記:S氏のクライアントであるという素性がはっきりしているだけでも、S氏の家に住む人が綴るブログはS氏との家づくりを検討している人にとって価値がある情報と言えるだろう。と言い訳)

おろしや国から帰還してその旅路を上げるにあたっても同じく。
自分がネットの情報に助けられて旅をすることができたように、今でも決して情報が豊富とはいえず、また日本人からすれば少なからず風変わりなかの国への渡航を検討している人にとり少しでも参考となるように、単に画像をパラパラ挙げて綺麗だったー楽しかったーで終わらずに実用的・実践的な内容とするよう心掛ける次第。
まあハワイあたりだったら身近だし情報も豊富だし「楽しかったー。美味しかったー。終わり」でいいんだろうけどね。(偏見)

レニングラーツキー駅前

12.13.2016

おそろしや国通信


(ピーッザッザッ)えーこちらペトロザボーツクのオネガ湖畔でs(ザーッ)えー冬は湖が凍るので港は閉鎖でキジ島には行けないそうです確かに湖カッチカチやがな湖カッチカチやがな大事なことなので二度言いまし(ザザッ)仕方ないから湖上を散策しましてェー列車が出るまで時間潰してま(ガガッ)あー現在マイナス15度ォー体感温度はーマイナス22(ザピッ)えー今回の旅ではー(ザザザッ)装備品の課題が見つかりましたーそれは手袋ォーとにかく手がヤバい手がヤb(ザザッザッザーーーッ)

12.10.2016

おろしや国へ

今日から遅い夏休みで初の訪露。
モスクワの本日は最高マイナス2度最低マイナス10度と幾分暖かいキジ島に向けて出立する月曜は最高最低ともそれぞれ10度も低下する見込みというから恐ろしい。おろしや国はおそろしや国

今回より旅の相棒となるメインバッグ(スーツケース)・サブバッグ(カメラバッグ)は顔ぶれが一新、合わせてストラップも更新。新製品を多数投入したカメラ回りはシステムとしての使い勝手の向上に大いに期待。期待通りであったなら帰国後褒めずにいられないレポ、期待外れであったならこき下ろさずにいられないレポ。いずれにせよアウトドア派カメラおやじは必見。さて時間だ


12.09.2016

流行の先端?

satosatoで採用された洗面台に実験用シンクを使うアイデアがPinterestの事例でも取り上げられている。
実用的でおしゃれ!『実験用シンク』で快適な水回りにしよう!

記事は今年の9月、satosato完成はその3年前。
時代の先を行ってるじゃないか。そのうち「独身でも家を建てて快適に住もう!」なんて記事が組まれたりするかもしれない。とんがってるね

12.08.2016

試される大地

近所の不動産屋に張り出されている物件ビラは通りがかるたびにチェックしている。もちろん買うためでなく、時々出てくる面白い物件をチェックして、自分だったらどのような家を建てるだろうと考えを巡らすという趣味。
例えばこんな土地にガレージハウスを建てるとしたら


S氏に挑戦

こういう極端な土地であれば木造で十分なスペースと強度を確保するのは難しいだろうからRC壁式構造しかない。台形の家にして西側に大きく開口部を取り一階は小型車一台分のガレージ。一階はそれでいっぱいいっぱいなので玄関は二階。南側に余った土地にらせん階段を設け、各階へのアクセスはすべて外からとする。
らせん階段は大物家具は通せないので家具は各階の西側に設けた大きく開く窓から搬入。予め壁に滑車を設けておき、ロープで吊ってするすると。
容積率300%なので四階建てで行ける。建坪6坪延床24坪、四階建て屋上つきのなかなか魅力的な家ができる筈だ。ただし年寄りが住むにはきつい家だろうけど。
求む挑戦者。


12.06.2016

LWH003はライトウェイトハウスのスタンダードとなるか

S氏に誘われて11月最後の週末にLWH003を訪問。
LWH003:立川の家はLWH002から五年ほどの間をおいて建てられたLWH003シリーズ最新作だが、完成からほぼ一年を経過したところを訪問した今回でLWHの新たな標準形が見えてきた。



確かに近い色

LWH003の外壁は家族の一員であるロシアンブルー(名前はジジ)の毛並みに合わせたグレー色。周囲の家と比べてもコンパクトなサイズと相俟って控えめな佇まいのLWH003だが、中に入ればその印象はいい方向で裏切られる。
ドアを開きモルタル仕上げの玄関をあがるとほどなく階段。LWHの基本間取りではデッドスペースである階段は端に寄せて出来るだけ大きなモノスペースを確保するのを優先していたが、LWH003ではそれをあえて家の中央に据えることで、大空間の代わりに廊下やドアで仕切らなくとも周囲に自然に分けられる複数の空間を持つようになった。確かに複数の住人が住む家としてはこちらの方が有効である場合も多いだろう。
LWH003では南側の空間の真ん中に造作したキャビネットを置き、ご夫婦と小さな子供一人に丁度いいサイズのダイニングとキッチンとの二つに分けていた。自由度が高く、生活環境の変化に応じどのようにも出来る。




二階建てである筈のLWH003の二階からはさらに上に向かって階段が伸びていて、その先にはロフトというより小部屋と呼ぶのが相応しい十分な高さと広さを持ったロフト階が広がっている。
高さ1mにも満たないLWH002の物置ロフトとは違って立派に部屋として機能する広々としたロフトの恩恵で、LWH003は登記上の床面積こそLWH002とほぼ同じだが実際にはずっと広く感じられる。
というか事実広い。

コンパクトな外観からは想像がつかないまさかの三層、その要となる存在感のある階段がこの家のアイコン。添えられた目隠し用の杉材の縦格子が空間を上下に長く見せ(縦縞の服は着る人を長身に見せるのと同じ)、内部のスケール感を引き立たせるのに一役買っている。


ちゃんとした階段がロフトまで続く

裏から

ロフトまわりのダイナミックな造形とこちらを見つめるアルパカ

天窓はロフト階と二階のあかりとり

ちゃんとしたロフト階のちゃんとした窓

リビング天井。抑え目な照明がいいセンス

内装はS氏お馴染みの無垢無塗装の杉材。
杉を白木のまま用いた清楚で簡素でどこか和を感じさせるスタイルはS氏が得意とするもので、利休好みならぬS氏好みと言っていい。
足すのは容易だが削るのは難しい。物足りなさを感じるぎりぎり手前で止められている抑制の美がS氏の手掛ける家の特徴でもあり、白木の杉だけが持つ清浄な雰囲気は確かによくマッチしている。この風情を活かすならば白木は白木のままで手を加えず自然に使い続けるのがいいだろう。どこかのなんとか002の家主のように階段(あれは杉ではないが)を塗るような余計なことはしない方が無難。しかもあいつまた塗ったらしいぜ(えっ)


床材は厚さ一寸幅七寸の堂々たる杉板。子供の手と大きさの違いに注目

まとめると、控え目な外観からは意外なほど広い内部空間を自然かつ合理的に分け、内装は楚々とした杉材仕上げで床には厚さ一寸幅七寸の杉板を贅沢に使い、住人は小さな子を含む家族とペット。
外観・内部構造・内装から住人に至るまで、これこそS氏の唱えたLWHの標準形となるべき家ではないだろうか。一作目二作目と本来の想定と違うおたくの独身者用の家が出来上がってしまい妙な色が付きかかったLWHシリーズだが、三作目にしてようやく標準的な作例が出来てS氏も愁眉を開いていることだろう。実例ができたことで家族が住む家としてのイメージが湧きやすくなったこともあり、これで悲願の三桁達成に向けて受注が加速するに違いない。多分ね



LWH003ご主人が手ずから設置した温風器ユニット。パクりたいアイデア


なおLWH003の家づくりは典型的な夫唱婦随型。DIYにも前向きなご主人がこの家のイメージの源泉のようで、この点で婦唱夫随型のsatosatoとは全く対照的なのが面白い。satosatoではアイデアを出すのは主に奥様で、旦那様はそれを承認しつつ年末の忘年会でPPAPをやるという役割分担。世間一般ではどちらが多いのかしらん


11.26.2016

TINKER TAILOR SOLDIER TOAST

自分にとってのオールタイムベストワン映画は今のところTINKER TAILOR SOLDIER SPYで何度となくDVDを見返すのだが、見る都度トーストを食べたくなる。
派手な撃ち合いもカーチェイスも格闘アクションも主人公を誘惑する美女もなく(その代わりゲイカップルが普通に出てくるのが英国らしい)、登場するのはおっさんばかりという地味な映画だがしみじみとセンスがいい。渋いという一言で片づけるのは浅薄に過ぎるが、寒々とした秋の風景に馴染むトーンを抑えた色調に出しゃばらない音楽、さりげなくお洒落なスーツと車※1。そして見終わって一番心に残るのはなぜか冒頭で二回登場するトーストのシーン。この映画はスパイとトーストの映画といっても過言ではないだろう。

薄暗い路地のカフェでピクルスを乗せたトーストを頬張る敵スパイ

カリカリの薄切りトーストにバターをたっぷり塗って噛り付くレイコン次官


彼らに影響されてか休日の朝はトーストが多い今日この頃。糖質制限?知るか


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※1 クリエイティヴでポールスミスが協力したと聞いて納得

11.20.2016

マンションでも無垢の床

おやマンションで無垢の木の床というのは珍しい。


庭があるぞ…やはり一階か。


マンションにおいて無垢の床がなかなか採用されない最大の理由は恐らくその遮音性の低さ。
今時流行りのデザイン性の高さに針が振れているリノベーション※1では逆に無垢の床が積極的に採用されていたりするが、それ自体は好ましいとしても果たして音振対策はきちんとされているのか。
リノベの対象となる古いマンションはただでさえ現代基準に比べスラブ厚が薄く音振が響きやすいという弱点を抱えているのに、その弱点をさらに助長するような無垢の床だの土間の床だの後先考えずカッコ優先でやってしまって大丈夫なのか。…この辺の懸念は確かS氏も書いてたな。

なのでスタンダードなリフォームでは無垢の床は採用しないか、したとしてもこのように下への騒音を気にする必要がない一階に限るかといったところなのだろう…
と思って調べてみたら、現在ではマンションにも使える音振対策を施した無垢の床もそれなりにあるようで。
通常のフローリング材より値段は張るものの、この業者などラインナップに杉も揃えていてこれならS氏(主な生息域は杉林)のお眼鏡にも叶う…かもしれない。

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※1 中には『こんな監獄レストランみたいな部屋にしてどうすんだ爺さん婆さんになっても住むんだぞおい』と思ってしまう事例もないではないが、基本的には味も素っ気も脂っ気もないフツーの「リフォーム」よりずっと好ましい

11.07.2016

ウッドデッキのメンテナンス周期は半年

と決めた。

具体的には顔料入りの保護油を塗りこむ。タフが売りのイペ材には些か過保護な待遇と分かっているが、また風雨にさらされて銀灰色に退色したイペの醸し出すいい味も分かってはいるが、購入した塗料が余りまくっているのだから仕方ない。半年に一度のペースで使っても使い切るまで何年かかることか。

熱くもなく寒くもなく、雨が少なく湿度が低いこの季節は塗り作業にはうってつけ。今春に完成して以来初めてのメンテナンスは45分ほどで終了。楽


板材の隙間から板側面にも擦り込むので以外に時間がかかる

次は五月か。

11.01.2016

Pinterstはイメージの宝箱

見るだけでも楽しい、最近お気に入りのアプリがピンタレスト。
興味ある分野を登録しておけば勝手にアイデアや最先端のプロダクトが纏められて配信されるので、家づくりのイメージが今一つ浮かばない人やインテリアの方向性に悩む人にもうってつけのツール。
本当に便利な世の中になったもので、これじゃあ雑誌が売れなくなるのもむべなるかな。



このシンプルにしてユーモラスな神棚なんかなかなかいい。




曲木の階段には驚愕。
自分の想像を超えたアイデアに触れるのは実に新鮮で楽しい
アイデアは人の数だけ。

10.30.2016

どんなCM

先日ポストに入っていたペーパー。



23区南側では日常茶飯事のTVロケもこの町では相当に珍しい。
今回の撮影の舞台となる坂道も、これまでの映像作品として確認できるのは全力坂くらいで(それもAV女優版)。





車が走るシーン。とはいっても車のCMではないだろうが…
TVレス生活だとこういう時にオンエアで確かめることができないのが不便。
見かけた人は教えてください

10.16.2016

Like FARGO

映画を撮る兄弟といえばウォシャウスキー兄弟にコーエン兄弟。
そのコーエン兄弟の代表作は「ファーゴ」、アカデミー脚本賞を受賞した名作だ。
そのストーリーは余りに有名なのでここで多くを語らないが、一言で説明すれば「ボタンの掛け違いで破滅に至る物語」。
といっても決して恐ろしげな内容ではなく、登場人物のほんの些細な勘違いと行き違いから遂には身の破滅に至るまでが、雪のノースダコタを舞台に淡々と、寧ろユーモラスに描かれている。
この映画は非常によく出来ているので老若男女全てにお勧めできる。見て損はない、というか日常会話においても悪だくみをする様を指して『ダークサイドに堕ちた』と言い、割れた板の隙間から顔を覗かせる様を指して『シャイニングのような』と言うのと同じように、些細なミスや行き違いを挽回しようとして余計酷くなることをくり返しついには収拾がつかなくなる有り様を指して『ファーゴのような』と形容する事もよくあることなので、映画好きを自認される方なら一度は見ておくべし。是非に。

『ファーゴのような』の使用例をひとつ挙げると、例えば
PCを使っていると何故か突然Bluetooth対応キーボードが使えなくなり、本体のデバイスマネージャを確認したら何故かBTの表示が綺麗さっぱりなくなっており、あれこれ復旧を試みるも元に戻らず、BTドライバをダウンロードしてインストールしようにも途中でエラーになり、かくなる上はと腹をくくってWindows10にアップデートした本体Cドライブとその中身を全て諦めて購入時のWindows7リカバリディスクの再インストールを敢行するも何故か何回試みてもインストール途中で強制終了となり完遂できず、気がつけば今朝まで何不自由なく使えていたPCが今や起動すらままならなくなった鉄屑に成り果て、その様は正しく「ファーゴのような」と形容するにぴったりな状況であったということ。


エピローグ:
メーカー修理相場を確認したところ、修理代にもう何万円か上積みすればより高性能な現行モデルが手に入る程度であることが分かり、ここに至り我が家のEPSON君は着任僅か三年にしてあっさりと退役が決定。
別れは突然やってくるのは人に限ったことではない。しかし車といいPCといいこうも立て続けに大出費が相次ぐのは何かの呪いか。

10.08.2016

普通免許で小型二輪に?

現在普通自動車免許で乗ることが出来るのは50㏄未満の原付一種のみ。これを拡大し、普通自動車免許で125㏄未満の小型二輪まで乗れるようにという働きかけは日本自動車工業会を中心に以前からあったが、最近になって経産省課長が前向きなコメントを発表するなどにわかに現実味を帯びてきた。

これについては現時点で賛否両論あるものの、個人的には大歓迎。
なぜか。バイクが売れるからか。
いや確かにそうなれば小型二輪は以前より売れるようになるだろうが、別に自分はメーカーの人間じゃないし関係ない。
では何が歓迎かというと、原付一種と違い小型二輪といえども時速100km程度は軽く出る。そのような二輪免許を付帯するなら必ずや実地教習を行うことになるからだ(その代わり付帯は希望制になる筈)。

つまり、ドライバーの中で二輪教習経験を持つ人間が増える。
言い換えれば、ハンドルを握るドライバーが二輪の運動特性についての経験を持つようになる。
さらに別の言い方をすれば、交通弱者として路上を走った経験を持つドライバーが増える。
弱者の気持ちを知るには弱者になってみるのが一番。別に普段からバイクに乗る必要はないが、ライダーとしての経験を持つだけでも二輪に配慮した車の運転が出来るようになるというものだ。であれば回りまわって、自分の身が危険にさらされるリスクも減少する。だから大歓迎。
さらに言えば前にも書いた通り、自動車免許を取得する際には路上教習の一環として自転車での車道走行を義務付けるべきと思う。
二輪車や自転車への幅寄せがどれだけ危険な行為かはやはり身をもって知るのが一番。二輪は安定が悪いから、幅寄せ車を蹴ったら作用反作用の法則で蹴ったこっちの方がふらついてカッコ悪いやら危ないやら。いやこれは想像ね想像。若き日の想像ゴホンゴホン

10.06.2016

外れ続ける天気予報と廃車の足音

いやーへっぽこ天気予報にまたしてもやられた今晩のワークアウト。
降水確率20%をあてにして出発してまもなく降り始めた横殴りの雨は最後まで続き、パンツまでずぶ濡れになって帰宅して再度天気予報を確認しても変わらず「20%」のままなのには呆れるばかり。20%の地域で雨、というレトリックも行動範囲からして全く当てはまっていない。
最近あらゆる分野で日本の劣化が取り沙汰されているが、天気予報の確度の低下もそれに含まれるのではないか。先月は降雨がなかった日は僅かに2、3日しかなかったのだが、天気予報では10%だの20%だの外れ予報を連発。先月に限って言えば自分の勘の方がよっぽど当てになったほど。雨中のロードバイクほど危険な乗り物もない訳で、天気の読みも含め自分の身は自分で守らなくては。

ブレーキから異音がして修理が必要となっている四輪の方はと言えば、ショップで確認したところパーツ在庫なし、ブレーキをワンオフで製作することになりこれまた目玉が飛び出るほどの費用が必要となった。お蔭さまで家づくりはしばらく中断を余儀なくされる。
二輪も四輪もどれくらいの走行で寿命になるかという話題がしばしば起こるが、実際のところボディやフレームがガタガタになって実用に堪えなくなるという事はほぼなく、機械ものは消耗したパーツをきちんと交換していけば半永久的に持つといって過言ではない。実際、走行100万kmを越えてなお現役なタクシーや長距離トラックなんかザラにある。それよりもパーツ供給が途絶えて修理不能になり廃車を余儀なくされるケースが殆どで、すなわちパーツ供給が途絶えたときが乗り物の寿命といっていい。

その意味では、今月で納車から満17年を迎える自分の車も相当に厳しい状況にある。
極めて重要な保安部品であるブレーキのパーツがなく修理不能ということは本来はもうこの時点で廃車が確定している筈。実際のところ大抵の部品はメーカー純正品がなくてもワンオフ製作すれば何とかなるのだが、費用対効果として適切かといえば話は別。パテックフィリップが自社製品であればどんなに古くても必ず修理できると公言しているのは有名だが、彼らは足りないパーツをその場で作って間に合わせてしまうから決して誇張表現ではない。ただし下手をしたら本体代を上回るほどのパーツ製作費用がオーナーに請求される。なので前述の大見得は「金に糸目をつけぬなら」という但し書きがつく。
自動車も同じで、金に糸目をつけないならどんな修理だって出来る。あとはそれだけの金をかける価値があるか否かという判断の問題。今回の修理は何とか負担できる範囲に留まっているが、今後同様の事態が立て続けにおこるのであればいよいよ本格的に「乗り続けるか、止めるか」を検討する必要が生じるかもしれない。あまり考えたくはないものだが…やはりボーナスが出たら大型二輪免許を取りに行っといた方がよさそうだ。将来の万一の事態に備えて。

9.28.2016

降水確率20%を体験する

尋常でなく雨ばかりの今月、天気予報で降水確率30%なら普通は降らないと考えていいが、今月に限っては降水確率30%はすなわち雨天を意味する。
この降水確率、例えば30%であれば「30%の確率で雨が降る」ではなくて「対象地域の30%のエリアで雨が降る」ことを意味するらしい。

それを体感したのが一昨日のワークアウト。事前にチェックした天気予報ではコースの地域の降水確率はおよそ20%、走り始めは雨が降っていなかったのだが進むうちに雨が降り初め路面はずぶ濡れ。
何だよ雨じゃないかよと文句を言いながら水飛沫を上げながら進むうちに雨が上がり、路面がすっかり乾いている状態に。やれやれと安心するも、また2kmも進むと雨天にずぶ濡れの路面。一体何なんだこれはと思っていると、またもカラカラに乾いたゾーンに突入。
このパターンが2-3㎞おきに繰り返された夜。後になって振り返ればそうかあの辺が「20%」のエリアだったんだな、と妙に納得。雨天の自転車ほど危ない乗り物もないので一度体験すれば十分だけど。

9.20.2016

愛とは決して後悔しないことというのは名訳だと思う

住宅購入で後悔している事ランキング、という記事が目に留まる。


後悔とはまた物騒な、ローンが返せなくなって財政破綻寸前とかその手の深刻な話が並ぶのかと思いつつランキング表に目をやると、えっ。


1位 駅までの距離が遠い
2位 買い物が不便
3位 駅周辺が栄えていない
4位 会社までの距離が遠い
5位 電車やバスなど公共交通機関が少ない

いや、こんなの知ってたでしょうが

幾らなんでもこんなことも調べずに家を買った訳ではあるまい、
「分かってはいたけど軽視していた、実際に暮らしてみて改めて実感した」
といことだろうか。
それにしたところで、それらの問題点を検討する時間と想像力くらいは誰にでもあった筈。
だって人生最大の買い物でしょう。
25年とか30年とか35年とかの超長期でローン組むんでしょう。
利息まで入れたら軽く八桁台後半、下手したら九桁に達する借金を、ほぼ一生かけて支払うんでしょう。
納車された新車に傷がついているのを「まっいいか」で済ますことはまずないのに、その十倍もの買い物の価値にかかわる問題をなぜ「まっいいか」レベルで片づけてしまえるのか。
豪快だ。岩鬼の大根切りホームランのように豪快だ。小心者の自分は若干引いております。

その他注文住宅部門の一位「事前に住まいのイメージをもっと入念に確認すればよかった」については一言でいえば広範囲にわたる煮詰め不足で、自分の体型も好みも把握しないでオーダーメイドに乗り出したって満足のいく服が仕立てられるわけないでしょうという話。想像力の大切さについて古くはジョンレノン、最近ではS氏が繰り返し説いているのは周知の通り。ローン残高などないと想像してごらん。その気になれば簡単なことさ。いや現実逃避はよくないよジョン。

エラソーにいうお前はどうなんだと言われる前に白状してしまうと、後悔していること、はさすがにない。
しかし後悔までいかなくてもああすりゃよかったこうすりゃよかったという点は幾つかあって、その中の最たるものは、予算オーバー対策の為に片流れ屋根を最大1m程度低くしたこと。容積が小さくなったことよりも天井が低くなったことで、ロフトの移動は四つ這いを余儀なくされるようになってしまった。
屋根を低くしたことがどの程度のコストカットになったのか分からないが、今にして思えば100万円や200万円の予算オーバーなら少し無理してでも高さはキープしておけば良かったなと。二足歩行を生業とするホモサピエンスには四つ這いはやはり不便だよ。


9.19.2016

Short trip Night trip

帰宅するとスタンドから自転車を下ろして夜道へ滑り込む。肌に纏わりつく空気が都心から郊外に徐々に変わりゆくのを感じながら、隣町の隣町の隣町のそのまた隣町を走り抜ける。
街灯とヘッドライトにぼんやり照らし出された道がどこまでも続くどことなく異世界のような空間を立ち止まることなく一気に走り抜け、帰路はまた徐々にいつもの日常に戻っていく。
この束の間の非日常感がナイトライディングの面白さ。なので同じコースを昼間走る気にはならない。映画のセットを後ろ側から見るような幻滅を味わいたくはないからだ。

教えてここは何処?練馬区の果てかしら?(Ⓒ松田聖子)

9.18.2016

10,000km突破

9月最初の週末を迎える前に三代目通勤快速号(旧)は走行1万kmを突破。
購入から4年と10か月、乗車801回目にしての大台突破は予定から八か月ばかり遅くなったものの、現在の用途であるワークアウトでの走行ペースは通勤快速の頃の二倍以上で推移している為、東京オリンピックの前には次の大台には余裕で到達しているだろう。とはいえ、それまでにまた生活環境ががらりと変わってそれどころではなくなっているかも知れないし、すっかり飽きてしまっているかもしれないが。

競技目的で鍛える訳でもなければ、ロードバイクに乗るようになっても何がどう変わるわけではない。特段四肢が太くなるわけでも筋肉量が増えるでもなく、目立って体脂肪が減少するでもなかった。
なので肥満体ならともかく、標準的な体型の人が健康増進を目的に自転車に乗るのにはあまり肯定的ではない。得るものに比較して事故のリスクが高すぎる※1からだ。まあ自分の場合は健康増進というよりも気分転換と「単に面白い」というのがサドルに跨る大きな理由。道を走って遠くに行くことが面白さの根源だから、逆にエアロバイクなぞ退屈すぎて全く乗る気にはならない。あれで満足できるならそれに越したことはないのだが。

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※1 その意味ではドライバーこそ一度は自転車に乗って車道を走ってみるべきだと思う。多くの自動車がいかに危険な運転をしているか身をもって思い知れば、少しは注意してハンドルを握るようになるだろう。

9.04.2016

祭りのあと

今年の縁日も無事終了し、窓の外では撤収作業の音が響き渡る。
毎年毎年変わりなく眼下に広がる縁日の屋台は平穏な日常の象徴。また来年~

準備も早いが片付けも早い。さすがプロ

例祭2016

9月初めは恒例の例祭と年に一度の縁日。
盆踊りがうるさいといわれては盆踊りをやめ、ラジオがうるさいといわれてはラジオ体操をやめ、拍子木がうるさいといわれては火の用心の巡回をやめ無味乾燥化が進むこのご時世。幸いなことに我が家周辺の住民にはオトナが多いらしく、怪しげな的屋の皆さんは今年も健在で狭いスペースに十数件の屋台を出し、終日賑やかな祭りBGMを流して賑わっている。
1階DKからはお馴染みの風景が…いや今年はウッドデッキの恩恵で随分と見やすいな。





枝打ち2016

8月最後の週末の朝、窓のすぐ外から聞こえる不審な物音で目を覚ます。
ロールクリーンを上げるとそこには、欅の枝打ちに励む植木屋さんの姿が。

命綱なし、命がけの枝打ちの図

余計なことを…と思うのは落ち葉の始末に頭を悩ますことのない第三者の無責任さ故。

とまれ、眼前いっぱいに広がる黄金色の欅の黄葉は今年もお預け。


8.25.2016

プードル捕物帖

今晩のワークアウトで20㎞を走った頃、環七交差点付近の新青梅街道を車の間を縫って走り回る茶のプードルを発見。小柄な柴犬程度のミニプー、成犬だ。
飼い主らしきおばちゃんが必死に追いかけるのが見えるが到底追いつけない(犬がそのつもりなら人間の足では決して捕まえる事はできない)。
放っておいてもいいが目の前で犬煎餅が作られるのを見るのはさすがに気分が悪いので、路地と大通りを縦横に駆け回る犬をロードバイクで追跡。
同じく通りがかりで追跡に加わったクロスバイクの兄ちゃんが路地に追いこむのを見ると反対方向に先回りし、向こうから疾走してきた犬が通り過ぎる瞬間にPKのゴールキーパーよろしく飛びついて捕獲成功。
興奮して失禁するプーには紐も首輪もないので暫くその場に抑え込む。その間に兄ちゃんが飼い主を捜すに行くも、疲れ果てて引き揚げてしまったらしく姿が見えない。
仕方ないので野方駅前の交番に届けに行くという兄ちゃんにやっと興奮が落ち着いてきたプーを託してその場を離れる。

この出来事において日ごろの鍛錬で役立ったことが二つ。
一つはロードバイクの細かい取り回し、信号待ちの間に遊びでやっているスタンディングスティル(こういうの)や極小半径でのターンなどが犬追跡時に大いに役立った。
もう一つは捕獲後のハンドリング。興奮して噛みつこうとする犬の牙をかわしつつ身体の動きを止めその場に抑え込む技は、正しく居候との十数年の付き合いで培ったハンドリングのテクニックに他ならない。

ということで犬を飼われている方は、脱走に備えてロードバイクに乗りながらパイソンを飼おう(なんだこの結論)。

8.21.2016

防水パンの腹落ち

我が家の一階にある洗濯機の下には防水パンが置かれているが、その主たる目的である防水という点で見れば今時の洗濯機はまず水漏れなどしないし、パンは見た目も良くないし埃が溜まって逆に不衛生。特に戸建てであれば洗濯機下の防水パンなど不要という説が主流となりつつあり、実際に防水パンなしで洗濯機を設置する家も増えているようだ。

それなら我が家でも洗濯機を買い替える際(いつだよ)に防水パンを撤去してしまおうかしらと思っていた矢先に、水漏れ対策以外の防水パンの重要な役割を記した記事を見つけ、あーそうかと納得。
我が家の水回りでも特に対策を施した床材を用いている訳ではないので、結露水が滴り落ちるよな状況になっては非常に困る。今後も防水パンは継続の方針で。

8.11.2016

50年前の肖像

家の近くの通り沿いの掲示板に貼られていたミニ新聞を何気なく眺めていたら、紙上に我が家が映るアングルで撮影された昔の写真に我が家の前に建っていた家が写っているのを発見。
今を遡ること丁度50年の昭和41年の撮影という。

当時のまま現在に至っているのは手前の神社のみ、現在は駐車場の隣地にも建物があるのが分かる

我が家の土地は購入時点で長らく空き地、工事中に基礎の残骸が見つかって昔は家があったと判明したもののどのような家であったのかは知る由もなく、隣人も引っ越していなくなった今となっては永遠の謎。
の筈がふと目にした壁新聞にその答えが載っているとは。大昔に撮られた写真に偶然写り、偶然掲載された壁新聞を偶然目にして偶然その存在に気が付く。偶然て面白い


50年前の家の近所の大通りの様子。平屋か二階建ての民家ばかりで現在のビル街に面影は全くない

我が家の土地に50年前に建っていた家は何の変哲もないシンプルな切妻屋根で我が家の片流れ屋根とは違うものの、家の大きさも佇まいも何となく我が家と似ているような。

7.31.2016

(備忘録)週間100㎞月間終了

週末の日曜日できっかりと7月が終了。
週間100㎞の目標は無事に貫徹し、月間累計では466㎞を走破。
これまでの最長不倒距離である事は間違いないが、体重が少しも減っていないような気がするのはなぜだろう。

体重はともかく、今となっては通勤の必要性もなくなったのになぜわざわざ自転車に乗るのか。
体感としては、ロードバイクの20㎞はランニングの5㎞に匹敵する程度の運動強度。しかしラン5㎞よりはバイク20㎞の方が遥かに楽しい。なぜか。スピードが速く風景が早く変わるのが飽きなくていい※1という点もあるが、「機械を操り、精度の高い機械が動く感触を味わう」のが単に楽しいのだと思い当たる。

考えてみれば自分にとってこの嗜好は全てに通じ、バイクも車もマニュアルトランスミッションに偏向し腕時計は機械式、PCのキーボードはメカニカルだし壁のスイッチはトグルスイッチ。こういうのは何フェチというのかしらん。単にメカフェチか


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※1 ランニングの何がいやだってやたら疲れる割に少しも先に進めないところ。自分の遅さにイライラしてくる。息も切らさず時速30㎞以上で走れる身体能力があればまた違うのかもしれないが

7.27.2016

路上の段差トラップ

時を追うごとに深刻さを増す谷垣禎一氏の負傷報道。現時点ではどうやら頸髄損傷らしいと報じられているが、事実であれば当初報じられていた「軽傷だが大事を取って入院」どころでない危機的な状況で、政治生命どころか社会復帰すら危ぶまれる重傷であったということだ。
別に氏に恨みはないので深刻なことになっていないことを望むばかりだが、一向に明らかにならないのが事故の状況。

・皇居回りを
・ロードバイクで走行中に
・自爆事故で転倒し負傷

程度の報道では何が何やらさっぱり分からない。
一部で推測されているのが道路と歩道の段差に引っかかったのではないかというもの。
ロードバイクのタイヤ幅は23㎜-26㎜程度と極めて細く、当然の如く悪路には弱い。特に浅い角度で進入した段差をタイヤが乗り越えられずコントロール不能に陥って転倒するという事故はロードバイクの転倒原因としては非常にポピュラー、あるあるの一つと言っていい。
この動画は非常に状況が分かりやすい。これはロードバイクでなくママチャリだが浅い角度で歩道に進入した結果タイヤが引っかかって落車、もんどりうって背中を強く打っている。
或いは仰向けの転倒でなくこのような体勢で顎を打ち付けた可能性もある。頸髄損傷の可能性が高いのはこちらの方かもしれない

しかし歩道と車道の段差は誰の目にも一目瞭然であって、老いたりとはいえ谷垣氏ほどの大ベテランが今更そんな分かりやすい段差に引っかかるだろうか。自分としては車道と歩道の段差ではなく、車道と路肩の段差に引っかかったのではないかと推測する。
コンディションが悪い舗装路では車道と路肩で1㎝-2㎝程度の段差が出来ている場合もあって、その程度の段差でも進入角によってはロードバイクの細いタイヤは乗り越えることができない。路肩は本来車両が走る場所ではないのだが危険を避けるためにやむを得ず一時的に路肩走行をしなければならない状況は多々あり、そして歩道と車道の段差と違い路肩と車道の段差は非常に分かりにくい。疲労で注意力が落ちているところにそのようなトラップが出現したらベテランであっても引っかかって落車となってもおかしくない。
うんそうだそうに違いない。先週そのパターンで落車した自分がいうのだから間違いない。肘を擦りむくなんて何年ぶりだ。

日本の道路状況はまだまだ自転車には過酷そのもの。街中を走るからには気合を入れて、集中力が落ちる前にさっと切り上げるのが安全な乗り方であるかもしれない。

7.24.2016

自家焙煎はどうか

いつも購入している豆で飲むコーヒーが一杯いくらか計算してみると以外に高い。鮮度を保つ為には50g程度の少量で頻繁に購入するのが一番いいのだが面倒臭いうえに更に割高。なので一回当たりの購入量はどうしても180gとか200gとかになり、結果としてそれほど鮮度の高くないコーヒーを割と高い値段で飲み続けているのが現状。それを解決するには少量を自分で焙煎して飲むのが一番となる。
焙煎器はガスコンロ直火式や電気式などいろいろあるが、銀杏を炒るような浅いフライパン式の簡易焙煎器は格安である代わりに炒りムラが出やすいのとチャフの散乱が酷くコンロ回りが汚れるというのが購入者の共通したコメント。

昨日我が家にT家とともにいらっしゃったTさんの師匠にしてコーヒーのプロSさんのおすすめは電気式のメイコーヒー。CPU制御の電気ヒーター式で品質が安定しているのとコンパクトで場所を取らないという点、置いておいても見苦しくないメカニカルで格好のいい見た目も気に入った。問題は値段…コーヒーをコスパよく飲みたいという本来の趣旨からすれば投資分を回収するのは困難。しかし自分の好きな豆を好きなように焙煎して一番おいしい時に飲めるというコーヒー好きにとって理想的な環境は得られる。うーむ。ボーナスが出たら考えようかな

7.21.2016

折り返し地点でセンスについて考える

気まぐれに始めた週間100kmライドだが、始めてみると途切れさせるのは惜しくなるもので、せめて今月ひと月くらいは貫徹しようと決める。
週間100㎞、月間400㎞。7月の三分の二を経過して未だペースをキープ。天気予報によれば今週の木金は終日雨なので水曜日のライドでは40kmまで距離を稼ぐ。所要時間はおよそ二時間、丁度そのあたりでパッドのない薄手のパンツに包まれた尻は細く堅いロードバイクのサドルに堪えかねて悲鳴を上げ始める。
パッド入りのビブショーツを履けば尻の痛みから解放されるのは分かってはいるが、競技志向ではないのであのもっこりパンツにはどうも抵抗がある。なので履かない。すると体力の問題以上に尻の問題で一回のライドの限界はほぼ40㎞。

往復40㎞の道程の折り返し地点はリトモ・セレーノが目印。



R80などの旧いBMWをセンス良くカスタムして仕立て直すスタイルはこの店が先駆け。代表は数年前より八ヶ岳の麓に移住してまた別の店を立ち上げているが、作るバイクも車もパーツもセンスの塊。移り住んだ八ヶ岳の家もこつこつとセルフビルドで内装を仕上げているのだがこれも良いセンス。ついでにウェブサイトもグッドセンス。まず商売のセンス※1からして素晴らしい。
金持ちもリア充もイケメンも特段羨ましくは思わないが、偶に出現するこういうセンスに溢れた人は素直に羨ましく思う。自分のような凡夫はセンスなどあてにせず精進あるのみ。

今時のクルマはATばかりで面白くないし持っているだけで馬鹿みたいに金がかかるしで、今乗っているのを維持できなくなったらもうクルマからは足を洗おうかと思っている今日この頃。その日が来たらあそこでRnineTでも作ってもらおうかと考えたり考えなかったり(その前に免許取らなきゃ)。


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※1 BMWに関しては長年にわたりなぜかノーマル至上主義が蔓延っており、カスタムしようとする人は誰もいなかったのだとか。代表談

7.17.2016

余った床板の活用例

我が家の床板は施工を終えて丸一箱以上と結構な量が余った。有体に言えばオーダーミスというやつだが、捨てるのも勿体ないので何かに使おうとそのまま保管してある。引き渡し直後にまず何枚かをロフト壁に張り、次は階段の上から張ろうかな、でも幅が足りないから上手く張れないかなどと思いつつ六年経ってもまだ実行に移していないのだが、それを本当にやった成功例がS氏のブログに

ふーんこうなるのか。三枚接ぎでも上手く張れば以外に違和感がないものだ。家の階段なら二枚接ぎでいけるが、1.8cm厚が加わった踏み板は軽快感が損なわれるかもしれない。施工は簡単そうだが…何年か経ったらやってみようかな


7.14.2016

週間100kmライド

通勤規定により自転車通勤が禁じられ、元々が通勤快速としての購入なので必然的に乗る機会も走行距離も激減して早一年。
不要なものは家に置かない主義に反する存在であればこのままではいけない。あるからにはきちんと使うか、それとも使わないなら手放すか。

という事で生活サイクルを見直し、帰宅後にそこそこのペースで20km程度を走るのを日課とした。時間にしてちょうど一時間程、この程度であれば生活も圧迫せず疲労も溜まらず毎日の習慣としては丁度いい塩梅。
基本的に土日は乗らないので平日の五日間で100㎞ペース。月間400㎞ペース。
体感としてはバイク20㎞はラン4-5㎞程度の運動量に過ぎないが、5kmのランニングよりは20kmロードバイクに乗る方が面白いんだよなあ。何が嫌いってただ走るという行為が本当に嫌い。遅すぎて退屈すぎて耐えられない※1

しかし信号待ちが何回かあるとはいえ、ロードバイクで決してちんたらではないペース※2で20㎞走って一時間、40㎞走って二時間ジャスト。
一方で、現在のマラソンの最速タイムは二時間三分。
いや、おかしいだろ。人間の足であれば文字通り飛ぶようなペース。これで42.195kmを走り切るとは、マラソンのトップランナーは人間じゃないな。ていうか絶対に無理してる。無理し過ぎ。長距離ランナーが長生きした例が皆無なのも納得。

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※1 遺伝子検査では速筋タイプであることが判明。ランニング嫌いにお墨付きが与えられた(?)
※2 平地巡行30km/h程度、下り坂で40km/h程度

7.06.2016

小さい車は面白い。小さくて速い車はもっと面白い。

ビートルのRRレイアウト


先日ディスった豪華なリフォーム事例の数々、よくよく見たらこのメーカーは高級さを売りにしたハイエンドメーカーらしいので、これはこれでお金持ち訴求に特化したサイトとして方向性は正しいな。ていうか唸るほど金持ってる施主は古い家に拘らずさくっと新築するんじゃないかな。まあいいや

ドライバーの一挙手一投足にいちいち税金がかけられるこの国で自動車を取り巻く環境は厳しさを増す一方。メーカーが出す車も手堅く売れるミニバンかミニバンもどきみたいな車か、さもなくばオラついた小金持ち向けのデカい速いつまらないという吉野家の特盛みたいな車に二極化された感があって自分自身もクルマにすっかり興味を失って久しいが、最近久々に所有欲をそそる魅力的な小型車発表のニュース。
残念ながらというか当然というか国産メーカーではない新しいトゥインゴのGT。マーチ・ヴィッツクラスのAセグメントでありながらスマートと共通のプラットフォームでリアエンジンリアドライブ、そしてルノーが自家薬籠中の物としているホットハッチであればつまらない筈はない。
小型車はもちろん最近は中型車までスペース効率に優れたフロントエンジンフロントドライブが当たり前となりつつあるこのご時世、オリジナルはRRだったビートルもチンクエチェントも当然のごとくFFを採用して復刻されたこのご時世で、「RRの小型車」それ自体が奇跡的な存在。数寄心が大いにそそられるのも当然。※1
うーん乗ってみたい…試乗に行こうかな。買えないけど


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※1 FF・FR・MR・RRそれぞれのレイアウトの特長と欠点、なんでリアエンジンやリアドライブのクルマに惹かれるのかはおっさん世代であればいわずもがなの話なのでここでわざわざ述べないが、これも今時の若者は知らないし興味もない事なんだろうなあ。ちなみに五番目の駆動レイアウトとしてRF(リアエンジンフロントドライブ)というのがあるが履帯付きの車以外にはまず採用されないレイアウトなのでミリオタ以外は知らなくてよろしい。

6.29.2016

出木杉君には親しみを感じない

創刊当初は色物扱いされたりネタ扱いされたりしながらも気が付けば創刊16年、この出版不況の中でもすっかり定着したチョイ悪(を目指す)オヤジ向けファッション誌の元祖LEON。
創刊当初から変わらぬ「必要のはお金じゃなくてセンスです」というキャッチコピーを表紙に掲げながらも手に取ってページをめくればグラビアページに登場するおやじモデルが身に着けるアイテムはプラチナのクロスペンダント49万円だのレザーシャツ19万円だのリネンスーツ50万円だの、いや必要なのはセンスなんちゃうんかいと突っ込みたくなる超高級品ばかり。コピーとは裏腹の「オヤジの武器つったら金に決まってんだろが若い子口説くには金だろカネ」という下世話な本音を隠そうともしない素敵な紙面構成を創刊以来貫いている、遊び人(を目指す)オヤジ世代のバイブル的存在だが、そのLEONを彷彿させるのが時々目にするこういった素敵なリフォーム・リノベ業者の施工事例。

いや、元々が豪邸で金に糸目付けなかったら誰がどうやったって素敵になるに決まってるだろうと。

「一番のインテリアは広い空間」という言葉もある位、モノのない広々とした大空間はそれだけで雰囲気があるもの。それプラス金に糸目をつけないリノベならカッコ悪くする方が難しいという。こんな出来杉君みたいな事例の何がどう参考になるというのだろう。
LEONを手に取る読者の殆どは誌面に登場するハゲすらカッコいい中年外人モデルのような容姿も、全身で100万円を軽く超えるコーディネートを揃える経済力も持ち合わせてはいない。同様にリフォームやリノベを志す消費者の多くは豪邸に住んでいる訳でもなければ青天井の予算をもっている訳でもない。なれば、広くも豪華でもない普通の家を限られた予算で以下にセンス良く仕立てたかという実例の方が遥かに自社のアピールになると思うのだが。それこそ「必要なのはお金じゃなくてセンス」でしょ?




6.19.2016

LWH向け入浴設備

マイホームを購入する際に注意すべきトラップとは!
焦って購入したら違法建築でした



…そんなことあんまりないやろ笑



何かこれ見出し盛ってない?ていうかこれよく本文を読み込んでみればトラップでもなんでもなくて、購入後に違法建築が判明したならまだしも購入前にちゃんと建築法違反物件という瑕疵の説明が売り手からされていて、家主はそれを承知の上でそれでも安さに惹かれて購入したらあれこれ不具合があって金もかかって困りましたーてだけの話。
違法とされているものを購入するのだからあれこれ不都合なことが起こるであろうことは子供でも見当がつく話であって、これをもっていかにも嵌められた風な「トラップ」呼ばわりは相応しくない。見出しは正確に。

見出しは正確にといえば芸スポ関連の記事の見出しや本文で最近やたらと「号泣」「号泣」て多用されているような気がするけど号泣の意味分かってんの?ていう。
号=声だからね。
号泣イコール「子供のように声を上げて」オイオイエンエンワアワアと泣くことだからね。
いい年こいた大人が何かあるとダダこねてる子供みたいに「号泣」する国ってやだなあ。源氏で描かれる貴族社会でも大の男が何かあるとすぐメソメソ涙を流すところが現代人の感覚からは異様に感じられたりするものだけど※1、そんなナヨっちい彼らですら「号泣」までは行ってないからね。言論で飯食ってる人間なら日本語を大事にしましょうね。
オワコンだなんだ批判にさらされている斜陽産業とはいえ、新聞メディアはさすがにこういう低レベルの誤用はやらない。やはり子供にはウェブメディアにはあまり触れさせず、書き言葉は(朝日毎日以外の)新聞紙で、話し言葉はNHKで覚えさせた方がいいね。いやNHK嫌いだけど。


それはともかく(本当にともかく)、サンワカンパニーの新製品はチープシックの見本のようなシャワーブース。シャワー水栓を別途購入しても20万円足らず、80cm四方のスペースで設置できるところもLWH向け。銭湯が近所にあって普段はシャワーでいいと割り切るなら自宅の入浴設備はこれで済ませる手も大いにあり。ちゃんとオーバーヘッドシャワーもついてるし、自分の生活に当て嵌めるならこれで十分。我が家の設計の時にこれが発売されていたら一階は少し違った間取りだったかも。


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※1 まあ当時の貴族は肉食べなくて常に栄養不足気味だしろくすっぽお日様にもあたらずに風呂にも入らずに物の怪だ霊だなんだに怯える生活だしで本当にメンタルが弱かったのかもしれないけど。


6.14.2016

家の守りと書いてヤモリ

家主があの世も幽霊も信じていないと嘯く割には魔除けアイテムが散見される我が家


ドアの正面では古のパリから時空を越えてやってきたガーゴイルが睨みを利かせ、

「…。」


玄関の窓はゴリラ顔で有名な盛岡天満宮の狛犬(のミニチュア)が守りを固める。


「なあ、俺たちが乗ってる台って」「…」「例の失敗手すりの残骸らしいよ」「マジ?」



そしてこの度さらに家の守りを固めるべく、鈴木荘から真鍮のヤモリが加勢に加わった。
どこを守ってもらうかはこれから検討

シロガネーゼでざますのよーっホッホッホッてどこざますかここは


狛犬は神獣だがガーゴイルは魔物。なんで魔物が家の守りになるのかといえば、マイナスとマイナスは反発しあうのと同じく毒をもって毒を制す発想で、日本における鬼瓦と同じ存在。何千キロも離れた洋の東西で収斂進化のように同じような発想に行き着くというのも面白い話。
ええゴシック好きですが何か。中二テイストと言わば言え。

やはりミニマリストにはなれんな。


6.09.2016

近所で見かけた珍名車アルバム(2)アルファSZ(ES30)

またしても深夜のラーメン屋前で見かけた珍名車。
今度はアルファSZ。



90年代以降のアルファロメオはプラットフォームをフィアットと共通化し、新モデル155(チェントチンクアンタチンクエ)もティーポのシャーシを用いて生産された。エンジンもアルファ伝統のアルミブロックからフィアットの鋳鉄ブロックに、駆動方式は当然FFで、口さがないファンは155など本物のアルファじゃないなんて非難したものだが、さらに何年か経つとGM(オペル)のエンジンになってしまうのだから腰上部分がアルファ製であった155の直4エンジンははまだマシというもの。結論から言えば。

このSZ(エッセゼータ)は155の先代にあたり最後の純血アルファと呼ばれたスポーツセダン75(セッタンタチンクエ)のシャーシにツァガートがFRPボディを架装して1990年頃に1000台程度だけ限定生産されたモデルで、縦置きされたアルファ純正のアルミブロック3リットルV6エンジンは210馬力を発生。今となっては3リットル210馬力なんて寧ろ控えめともいえる数値でこの車も見かけほど速いわけではないが、アルファのV6をドライブすると馬力なんて大した問題ではないという事が身に沁みてわかる。かつて自ら所有したアルファGTVは鋳鉄ブロックV6を横置きで搭載していたのだが、気持ちよさにおいて未だにあれに匹敵するエンジンにはお目にかかったことがない(出来るものなら今の車にエンジンだけ移植したいくらい)。
このSZをドライブした経験はないが、アルファ純正のV6であればさらに気持ちのいいエンジンであろうことは想像に難くない。アルファV6搭載車はエンジンがその価値の全て、こればっかりは体験してみない事には分かるまい。




「イル・モストロ(ザ・モンスター)」とあだ名されたツァガートのボディは21世紀の今日においても一度見たら忘れない強烈なインパクトで、造形的にも通常のスポーツカーのセオリーと逆なAピラーの立ち上がり※1など興味深い。FRPボディのチリはよく見ればあちこちで合っていなかったりしていかにもイタ車クォリティなところが玉に瑕※2だが、この塊感の前では細けえ事ぁいいんだよと言いたくなる。さすが名門カロッツェリアのツァガートだなあ…というのはありがちな誤解で、この異形のボディをデザインしたのは実はツァガートではなくフィアットのデザインセンター。もっとコンサバにデザインしたツァガートはコンペに敗れ、その結果製作のみ請け負う事になったのだ。

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※1 背を低く見せるために通常はAピラーの立ち上がりは角度が小さく、ルーフに向かい徐々に大きくなってくるのがセオリー。しかしこの車は逆に立ち上がり部分で最も角度が大きく、徐々に寝ながらルーフに至る。

※2 かつて目黒に存在したイタフラ車ショップ「グースネック」のセールス氏が「あんなもんプラモデルみたいなもんですよ」と酷評していたのが記憶に残っている



6.04.2016

近所で見かけた珍名車アルバム(1)アルピーヌA610

家の近所の通りのラーメン屋前で見かけた往年の名車。あな珍しや


この個体のボディカラーはスカラベ。渋い

ラリーで活躍したA110、葛城ミサトの愛車として知られているA310、その後継のV6ターボを経た最終形で(今のところ)アルピーヌとして生産された最後の市販車となったのがこのA610(ア・スィソンディス)※1
パッと見では目立たないがよく見ると流れるような流麗なフォルムが魅力的なスポーツカー、ていうかGTカー。

リアのグラスハッチからエンジンが見える意匠は時代を20年先取りしていた

V6ターボの2.5Lから拡大された3LV6ターボをリアに積み、駆動方式はRR。リアのグラスハッチの下には巨大なV6エンジンが鎮座しており、優雅に長いリアオーバーハングは伊達ではない。
定員4名でRRのGTカーであることが共通しており、また定価(たしか当時のJAXの値付けが950万円くらい)も同程度であったポルシェ911(964)は1990年の発売当時はこの車のライバルと目されていた…もっともそのつもりで買った人はいないだろう。多分。
V6ターボの頃から弱点であった排熱の問題はこのA610に至っても解決はしておらず、オーナーは随分対策に苦労したと聞く。内装がまたアバンギャルドでカッコよくて…

…と諳んじたスペックがつらつら出てくるのは何故かといえば、かつてこの車を(本気で)欲しくて調べ倒していたから。もう20年ほども前の話だが、その当時でも既に中古市場に出回る個体は殆どなく、結局購入には至らず。
20年前で既にタマがなかった位だから今となってはもはや見かける事も稀。イタフラ車が故障の代名詞だった時代に生産された20年落ちのフランス産スポーツカーをラーメン屋への足としてさりげなく使いこなす裏にはオーナーの並々ならぬ努力が必要であろうことは想像に難くない。パーツなんか当然のように悉く欠品だろうに。
いや思いがけないところでいいものを見せて貰った。眼福眼福

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※1 なおこのA610生産終了後に同じアルピーヌファクトリーでちょっとだけ生産されたのが自分が今乗っている車、つまりA610の妹にあたる(車は女性名詞)。なおその後は完全に打ち止めの模様


6.03.2016

順番の整理をしておこう

給与所得者の唯一いいところは(ある程度)安定継続収入を見込めるところで、突然収入が途絶える恐れも(あまり)ない代わりに突然増加する可能性もほぼない。つまり家づくりに充てられる予算も毎年ほぼ枠が決まっており、したがって今後も毎月の収入から借金を返して生活費を捻出して、余ったお金を大切に貯めて計画的に事を進める必要がある。
よーく考えなくてもお金は大事だよーという訳で今後にかけるコストの優先順位を整理しておこう。書けば書くほどアタマ痛い。


1位 テーブル天板

DKで使用中のコントラクトテーブルの脚につける(取り替える)ために発注中の天板は完成し次第コストが発生する事が確定している。
無事出来上がって組みつけた暁には恐らくは日本で唯一のテーブルが出来上がるだろうが、その代償として負担するコストも「板切れ1枚でしょう?」なんていうレベルではないわけで…2016年の残り予算はこれで終了。
あ、ついでに一木造のお盆も注文していたっけか。もう完全にスッカラカンですな


2位 車の修理と車検

持っているだけで罰金を食らうほど古い車であればいろいろな不具合も絶えず見つかるわけで、今度はブレーキの引きずりが判明。騙し騙し乗っているのも限界で、場所が場所だけにこれ以上修理を先延ばしにする訳にもいかない。
ブレーキ引きずりなんて通常であれば固着しているパーツを取り替えるだけでそれほど高価な修理ではないのだが、ほぼ旧車と言っていい自分の車のブレーキパーツは既に絶えて久しく、であればスーパーカーにつけられているブレンボあたりにブレーキを全交換するほかはない。駅前の1000円カットに散髪しに行ったらいつものおっさん理容師がいなくて代わりになぜかヴィダルサスーンに切って貰うことになっちゃったみたいな、そんなもんお父さんがポケットに捻じ込んだ1000円札何枚かで足りるわけがないでしょいい加減にしなさいみたいな。
そうこうしているうちに車検がやってきて、どうせ車検でもあれやこれやでまた修理代だのなんだの余計な金がかかる訳で、その辺合計すれば我が家の日本一高価なウッドデッキをもう一回作る位のコストがかかるのは必定。これをもって2017年予算は一発で吹っ飛び、ていうか2018年予算まで食っちゃうなこれは。


3位 一部の照明と水栓、家具の誂え

気になる照明に気になる水栓、ウェイティングリストに載って既に3年が経過(途中でウッドデッキが横入り)しているこの辺のアイテムをこの辺で片づけておかないとこの手のパーツはすぐディスコンになるのでさすがにヤバいね。現在使用中の合板のキャビネットを我が家の余った床材とスチールで作り直す構想も誂えて貰う用の図面が一向に進まないまま4年を経過、いい加減これもケリをつけないと。これで2019年予算は終了。


4位 一部のタイル貼り追加

それでもって漸くこれ。順当にいっても東京五輪に間に合うかどうかといったところ(なんですよSさん)。途中で居候が増えたりしたら完全に五輪後になるだろうな。



お金をかけなければ楽しめないかといえばそんなこともなくて、時間だけはたっぷりあるのであればあれやこれや構想を練るのもまた楽しい。
上のリストも予定通り順番に遂行できるか、それとも中途でまた優先順位の高いアイテムが横入りしてきていつまでたっても手を付けられないか、それともなぜか予定より早くやる事になるのか。どう転んでもそれはそれで楽しめるのでよし。



5.30.2016

最近またタイルが気になる

そして駅のトイレのタイルの仕上げなんかも気になる。
むむっここはコーキングが適当だな、とか

適当に仕上げたコーキングの例


しかし我が家のタイルは何年か先になりそうな見通し
お金は有限、施工は順番待ち。


5.22.2016

satosatoBBQの思ひ出

寒くもなく暑くもない、5月初めの週末

しかし炭で焼く食べ物は何でこんなに美味しいのか。


ごっ

ごっ

ごっ

ごちそうさまでした!


締めのパエリアはもうお店に出せるレベルでこれぞ絶品。
前のエントリでも書いたが、人生で「食」を重視する人なら「BBQ出来るかどうか」を基準に家の立地を選ぶのも全然あり。その価値は十分アルカポネ


5.13.2016

川崎R不動産

小田急小田原線生田駅から緩やかな上り坂を五分ほど登り、メインストリートから分岐した小径を分け入って進むと姿を現わす隠れ家的アパートメント。

レトロな窓ガラス

一階の一角でカフェを営む趣味人趣味人アンド趣味人のオーナーが自らリフォームを手掛けた角部屋は、元が古ぼけた和室であったのを感じさせない杉尽くしの不思議な空間。


内壁は悉く杉板

和室二間をぶち抜いたワンルーム空間

可愛らしい赤いシンク
レトロな窓ガラスその2
開けばこの眺め

エアコン、トイレ、シンクは全て新品に入れ替え。一階角部屋なのでバイクの二、三台程度は軽く置ける、あるいはプランターの1ダース程度は軽く置ける占有庭スペースがあり、窓を開け放しても人目につかない高台の緑に包まれた空間で趣味に没頭するも野菜を育てまくるも自由。これで賃料は…忘れたけど手頃。気になった方はS氏…を通じてsatosatoオーナーTさんにお問い合わせを。笑


5.08.2016

不動産に掘り出し物あり

不動産に掘り出し物などないというのが通説ではあるものの、
ごく偶にこういう本当の掘り出し物物件はあるもので。





木造二階建ての上物は築23年とやや古いながらも延床300㎡超で画像の通り豪邸といっていい堂々とした佇まい、そして土地は圧巻の527㎡。
これで756万円。これを破格と言わずして何という

住所はチバリーヒルズにほど近い千葉市緑区あすみが丘6丁目、都心への通勤はやや困難ではあるものの在宅勤務者にはデメリットにもならない。ていうか毎日駅までタクシー乗ってもいいねこれだけ安く買えるなら。
破格の安さは全てのネガを打ち消す。ここが未解決殺人事件の現場であるとかいう心理的瑕疵を差し引いても…


雨漏りしているとか傾いているとかいう瑕疵とは誰にとっても瑕疵だが、殺人事件の現場であったという心理的瑕疵は突き詰めれば単に気分の問題なので気にしない人にとっては瑕疵ではない。まあ気になるなら内装全リフォームして念入りにお祓いでもしてもらって、それでプラス二千万円かかったとしてもなお三千万円未満、やはり破格であるには違いない。それも嫌なら更地にしてしまって新築の家を建てればいい。
心理的瑕疵は次の買主に告知する義務はあるがその次の買主にまで告知する義務はないので、入手したら内装クリーニングと最低限の手入れだけしてまた転売してしまう手もある。自分なら更地にして分筆して住宅地として売りに出すところだが…手元に現金がないとこういう掘り出し物の入札に咄嗟に応じられないのが不便。