2.27.2013

真冬のドライブ環境改善計画

なんのかんので一月は車に触れる事もなく、今年のドライブ初めは二月に入ってから。
パワステもブレーキサーボもABSもLSDも、今時軽自動車にだって当たり前についているドライバーをアシストする装置の一切合財がついていない車を走らせるのはいつだって気合が求められるのだが、昼間はよく晴れて気温が上がっても夜になると零度近くまで冷え込むこの時期はさらに格別。エアコンどころかヒーターすらなく、足元からすきま風がぴいぷう吹き込んでくるこの車には腹を括らなければ乗れない。タイヤが四つ付いたバイクと形容される所以である。

まあ腹を括ったところで寒いものは寒いし、ホッキョクグマじゃないんだから気温一度を気持ちよく感じる筈もない。とはいえ単に厚着すれば解決するという単純な話でもなく、デブ禁制のタイトなシートで着膨れてモコモコしていては身体を動かすこともままならない。振り返って目視確認するのも難儀な状態でハンドルを握るのはかなり危険。
車にヒーターがないのなら着るものに仕込めばいいじゃない。という事で、車を購入してから14回目の冬に今更ながら真冬のドライブ環境改善を検討する。

ヒーターを仕込んだジャケットを探してみると…KLANのヒータージャケット/ベストとか。
良さげではあるがバッテリ直結しないといけないので加工が面倒くさいのと、なかなかに高価。
ていうかそれ以前に全部売り切れ。
どんなにいいものでも手に入らなくては意味がない。これからでも入手できるブツを探すと…
何れも工事不要の充電式だが、首筋にヒーターを仕込んだ通販生活の電気ベストに対し、ヒーターが二面あって体の前後を温められるベスウォーマーの電気ベスト。
どちらも甲乙つけがたい。
見た目はどちらもダサい


取り敢えずこのどちらかを試してみるか…


2.16.2013

Echika池袋

ここの通路はタイルがいい。
用いられているのは超定番のメトロタイル



以前のエントリでもちらと触れたが、俗にサブウェイタイルとカテゴライズされるこの種のタイル、実はかなり好きだ。
虚飾を排したデザインはクリーンで機能美に溢れ、しかも安価。
これぞ実用タイルの鑑。マニハウスのキッチンにも使われていたかな…

2.15.2013

玄関タイル貼り反省会 (下)

目地を打つべきところにコーキングを打ってしまったからといってさして実害はない。目地の固着力が全てのレンガ塀ならともかく、もとよりボンドで強力に固着されている床タイルであれば、その隙間に詰まっているのがモルタル目地だろうとコーキング樹脂だろうと豆腐だろうと何ら機能には影響ない。見た目はともかく

さて今回の玄関タイル貼り最大の問題点は、ここ。
「コンコン」
(その他の場所は「コッコッ」)

はいやっちゃいました圧着不良。ここの「コンコン」のところ、裏にネオピタが詰まってないですねー空洞になってますねー

5mm厚に塗り詰めたボンドは重いタイルに押し潰されて厚さ1mm程度になっているので、隙間があるとは言え深さ1mmあるかないかというレベルであろう事には違いない。しかしそこには確かに空間が存在するのが叩いてみると分かる。
原因は明白で、大判タイル貼りで推奨される改良圧着工法にしなかった為。
下地面だけでなくタイル裏にも十分ボンド/モルタルを塗布してから押し付ける改良圧着工法を怠った理由は…いや、あんなボンドでネバネバドロドロの手じゃとてもタイル掴んでひっくり返したり出来ませんて。タイルがボンドまみれで台無しになってしまう。モルタルだったらあっさり手から落とせたんだろうけどなあ。

やってしまった事は仕方ないが、このことにより「剥がれる」「割れる」リスクが発生してしまった。
一日何千人に踏みつけられる歩道や軽く1トンを超える車がぐりぐりと動き回る駐車場に使われている訳ではないのでまず「剥がれる」恐れはないだろうが、「割れる」リスクは残る。タイルは木のようにしなるということは全くないので、例え深さ1mm程度の間隙であろうと、その上にタイル組織の結合力を超える力がかかったら一瞬でバキッと割れてしまうだろう。
しかも悪いことに、圧着不良の箇所は靴を含めれば重さ150kgは超えようかというスチール製の靴棚の脚、四本の脚の内の一本が乗っかるところで…靴棚を戻す時には超緊張。幸いバキッといく事もなく胸を撫で下ろしたが、今後割れる可能性がないとも言い切れないのが何ともいやらしい…あの辺りは禁足地にするとしよう。踏んじゃダメ。ゼッタイ。


【玄関タイル貼り反省点のまとめ】

①タイルの割付、レイアウトは事前に十分検討すべし
②コーキングとか余計なことは考えず目地詰めに専念すべし
③ボンドは却って扱いづらいので素直にモルタル工法を採用すべし
④施工に際しては横着せず改良圧着工法を用いるべし

2.13.2013

玄関タイル貼り反省会 (中)

タイルの割付は趣味の問題で実害はないからいいとして、問題は施工。

目地詰めはうまくいった。しかし、壁との取り合い部分に打ったコーキングは、あちこちはみ出したりうねうね波打ってしまったり。はみ出た部分をカッターで切除したりなどしても補修しきれない部分は壁と同じ白色のアクリル塗料を吹いて誤魔化したりとまずい箇所は多々あれど、問題はそんな事でなくもっと根本的なところで、つまりコーキングなんてそもそも要らなかったと。

「壁とタイルの境目にはコーキングを打つ」という壁タイル施工の常識を何も疑わずそのまま床タイル貼りに持ち込んだのでこのようになったのだが、そもそも追随性の高い弾性系コーキングは、壁が動いた時に目地やタイルが破損しないよう、両者の間の緩衝材として使用されるのだ。
しかしここは玄関。基礎コンクリートで囲われた部分がそのまま玄関になるもので、いわば基礎と一体化したようなものであれば、仕切り壁のように動いたり伸縮したりする心配はまずない。
なので、コーキングなんかでシールする必要がない。
つまり、隅から隅まで全部目地モルタルを詰めて何の問題もない。ていうかそれが普通。

という事を知ったのは全てが終わってからで、文字通り後の祭り。
これを事前に知っていれば普通に隅まで目地モルタルを詰めて一発で綺麗に仕上がっていた筈で、あまり綺麗でないうねうねコーキングに縁どられた今一しまりのない仕上がりとなる事もなかった筈だが、これは完全に予習不足。何やってんだか(*´・ω・)(・ω・`*)ネー


2.07.2013

玄関タイル貼り反省会 (上)

何とかタイル貼り工事を終えたところで反省会。
軽いものから。まず意匠。

今回貼ったタイルの割付はこんな感じ。

㈱ハマストーンに送ったカット指示図面。下がドア側

デカいタイルを貼ったるぜと意気込むあまりこれ以外の割付は考えなかったのだが、後になってよくよく見れば、これ一枚一枚のサイズがばらばらでバランスが取れていない。

「ところでこの割付を見てくれ。こいつをどう思う?」

見るからにリズミカル
「すごく…端正です…」

一回り小さい45cm角の方のタイルを購入し、更に40cm弱にカットして並べる。
こうすれば縦も横も均等でバランスが取れる。多分プロならこうする。

あるいはこのような割付にするやり方もあったのではないか。

これはこれで様になる

横方向は元のサイズをそのまま活かす一方、縦方向は均等になるようサイズを調整する。
右側は靴棚で隠れてしまう事を考えれば、これはこれでバランスが取れている。

比べ、改めて今回のタイル割付を見ると…

ああ不協和音が
うーん。

ま、まあ、これもいいように考えれば、ドアを開けた手前に一番大きいタイルがどーんとあれば視覚的に多少広く見えない事もないかもしれないし。こういう大阪城の蛸石みたいな異形さも素人ならではの味って事で。

2.06.2013

にわかタイル職人最後の聖戦 (後)

二日もするとボンドはすっかり乾き、大判タイル「セラミカ・ウッド」は下地となったモルタル面に強力に固定される。

次の週末は目地掘りから始まる。目地詰め用に設けたタイル間の隙間にはみ出たボンドをフォークでほじくり返し、カッターで削ぎ落としいく。
余計なボンドを全て取り除いたところで目地材をバケツにあけ、水を加えよく練って目地詰め。
そして壁の取り合い部分にはコーキングを打つ。

最後に、手前に剥き出しになっているタイル小口を㈱関根鋼管※1に発注して取り寄せた10mm×15mmのステンレス角棒で塞ぐ。

掃き掃除の時は取り外す
タイル小口とドアパッキンとの隙間15mmを塞ぐ為のステンレス角棒は、敢えて接着せず置くだけとする。
今回のタイルはドアパッキンの手前ぎりぎりではなく、その外側のドアフレームの手前ぎりぎりに貼っている。将来ドアを交換する事になってもタイルが干渉する事がないように。
しかしドアフレームとドアパッキンの間15mmを塞ぐSUS角棒を接着すると、結局SUS角棒を介してタイルとドアフレームを接着する事になってしまう。そうなるとドアを全交換する際にはタイルを壊さなくてはならなくなってしまうかもしれないからだ。

タイル、SUS角棒、ドアフレームにドアパッキンの位置関係。コーキングが見苦しいのはご容赦

実際にドアを交換する事が将来あるかどうか分からないし、交換するとしてもドアフレームはそのままで済むのかもしれないが、まあ念の為。それに無垢のステンレス角棒は案外ずっしりと重いので、ここに足をかけるようなお行儀の悪い事をしない限りガタガタ動くこともない。接着はいつでもできる。

最後の最後に、タイルコーティング剤「ガリレオ」を塗布して仕上げ。


とりもろす!とりもろす!綺麗な玄関を…


とりもろした!

表面はコーティングでテカテカ。素のままのマットな表面でも良かったかも?まいいか

…えーと。
常々書いているように、DIYにおける顧客は自分であって顧客満足イコール自己満足。自分が満足できればそれで完結する世界。合わないんじゃないとかやっぱ変だよとかいう異論は却下させていただくっていうか聞こえない聞こえなーい (∩゚д゚)アーアーキコエナイ


次は大反省会

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※1 個人向けにステンレス材を小口販売すると謳っている業者はいくつかあるが、カタログにないサイズでも融通が効いたのはここだけ(他の業者は「メーカーでなくてただの小売店だからイレギュラーに対応できない」か、もしくは「単に面倒くさくて作る気がしない」かのどちらかだろう)。そして値段も非常に良心的、10mm×15mmに近い寸法で他の業者が出した見積もりの半額以下なのだから選択の余地はない。ここが安いのか他がボッてるのか?

2.05.2013

にわかタイル職人最後の聖戦 (前)

時あたかも衆議院が解散し、総選挙に向けた選挙戦の真っ只中。
「とりもろす!とりもろす!ぬっぽんをとりもろす!」
と妙に呂律の回っていない野党総裁(当時)が連呼するスローガンに倣い、
「とりもろす!とりもろす!綺麗な玄関をとりもろす!」
と連呼しながら準備を進める。

タイルを貼るのは、2年半前にキッチンの壁タイルを貼った時以来となる。
昔取った杵柄、10cm×30cmのタイルを数十枚貼った経験が生かせるか。難易度は今回の方が上かも。
いずれにしても、恐らくこれが最後のタイル貼りになる。気合を入れていかねば。

用具は改めて準備。床タイル用ボンドも5mmの櫛目コテ盛り板も、目地材変性シリコンのコーキング剤コーキングガンも買い揃えた。
友人の手を借りて100kgはあろうかというスチールの靴棚を取り外したモルタル玄関の表面を入念に洗浄して(それでもしぶとい汚れは落ちない)準備万端整った週末に、手筈通り㈱ハマストーンがカットしたタイルが到着。
厳重な梱包を解き、姿を現したタイルに思わず
「デカい!」「切れてる!」
ボディビル大会の掛け声ではないが、改めて見る60cm角タイルは本当に大きく、そして指定通りにビシッと切れているのはさすがプロの仕事。

さてやるか。

クレンザーまで使ってゴシゴシ洗ってもこの程度。右側が比較的綺麗なのは靴棚が置かれていた為

まずはクリアーにした玄関にタイルをそのまま並べてみて位置合わせ
…まあよろしい。

大体こんなもんかな

一旦並べたタイルをどけて、いよいよ施工に入る。
ネオピタ99をチューブから盛板に搾り出し、5mm櫛目コテを使ってモルタル面に塗りつける。
丁寧に表面を撫で付ければボンドは高さ5mmに均される…のだが、このボンドの施工性が大誤算。
壁タイルを貼る時に使ったピーナツバターのようなボンドを想像していたのだが、このネオピタ99はまるで水飴。それも凄まじく強力で粘度が高い水飴。ものすごく扱いづらい。
櫛目コテを握る右手には忽ちボンドが絡みついて収拾がつかなくなる。次から次に軍手を脱ぎ捨てては付け替えて作業を続行するが、何とか玄関一面にボンドを塗り揃える頃には半ダースあった予備の軍手が全てお釈迦になってしまう有様。これには参った。

最後にひとつだけ残った綺麗な軍手を手に嵌め、腰を痛めないよう注意しながらタイルを持ち上げる。汚さないように気をつけながら、ボンドの海にバフンバフンと並べていく。

3mm厚のプラ板を目地スペーサーとして挟む。今日明日は裏窓から出入りな!

ここからはボンドが固着するまでの時間との戦い。
上から入念に叩き、踏みつけ、むらなく圧着するとともに位置を調整する。
大きなタイルは相応に目地が少ないが、それだけに目地のラインをまっすぐ出す事が命。ずれたら施工は失敗。
あっちを少し動かせばこっちが何となくずれる、油断ならない大判タイルと格闘しながら微調整を繰り返し、何とか前後左右の目地がまっすぐに決まったところでホールド。
この週末はここまで。

2.04.2013

黒く煮れ

家では布ぞうり※1を愛用。スリッパと違う素足に近い感覚がいいし、床の乾拭きにもなる。
あ、お客様には普通にスリッパを出します。

だが当然ながら冬場は冷える。
足が冷えるなら靴下を履くのが普通だが、なにせ形状がぞうりなもので、靴下は合わない。鼻緒が邪魔になる。
靴下が合わないならぞうりにあった物を履けばいいじゃない。という事で五本指ソックスだの足袋下だの色々試したが、一番暖かいのは冬用のネル底の足袋という結論に落ち着く。綿100%のがさらさらしてよい。
しかし白い足袋はすぐ汚れるし汚れが目立つ。洗ってもなかなか落ちない。という事で日常使いにはあくまで不向き。

汚れが目立って困るなら黒くすればいいじゃない。という訳で東急ハンズで染料を買ってくる。
ガイドに従って500ccの熱湯に溶き、3.5Lのぬるま湯を加えて温度を下げたところで足袋を投入。濃く染めたい時は塩多めとの案内に従い、この為に購入したJTの食卓塩を三分の二ほどドバドバドバドバ投入して火を強め、煮ること40分。

佃煮ぽいね
水で一頻り揉み洗いした後に洗濯機に投入、すすぎ洗い30分で余分な染料を落としきる。
果たして出来上がりは綺麗に真っ黒。アラ素敵





まあ、よく調べれば黒い足袋は普通に売っていたりするんだけどね(しかしネル底のはない)。


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※1 通販生活のが一番モノがいい。本当は自分で作ればいいのだけれど、不器用ですから(キリッ

2.03.2013

2月24日 Trakai Castle

翌朝はトラカイ城を目指す。市内からバスで50分、バス停から歩くこと25分。

暖炉付きLWH?これ欲しい
民家はいわゆる北欧風
緑色のヘビは薬局のマーク
ここだー
湖上に浮かぶ城として人気の風光明媚な観光スポット、だが観光ガイドに載っているリゾートホテルのような夏の姿よりも、凍結した湖の平原にぽつんと浮かぶ寒々とした真冬の風情により惹かれてしまう。

無理やりパノラマ

せっかく凍ってることだし、橋を渡らずに湖上を歩いて城まで行ってみる。吹雪いてるが気にしない。写真を撮るのが好きな人ならきっと分かってもらえるであろうこの気持ち

湖上ならではのアングル1
湖上ならではのアングル2
湖上ならではのアングル3
湖上ならではのアングル4
到着
城の内部にはドイツ人の団体。湖上を歩く自分を尻目にお行儀よく橋を渡っていった連中だ。これがアメリカンやイタリアンだったら面白そうだから俺たちもやってみようぜと湖上に繰り出すお調子者の何人かはいる筈だが、ドイッチュラントの人々はあくまでもつまんねえ奴ら真面目で決して団体行動の和を乱さないのです。どこか日本人と似ている。

バス停に引き返す途中で、カッコいいおんぼろビルが目にとまり思わずカメラを向ける。


いいなあこの味。
一棟買いして外部はあまり手をつけずに内部をフルリノベ、一階の一部をガレージにして最上階は壁を全部ぶち抜いて自宅、残りのフロアは賃貸にするとかしたら面白そうだなあ。多分東京の自宅より安上がりに実現できる筈。としばし妄想に浸る。まあいろんな意味で無理だけど。

午後は市内に戻る!

2月23日 Vilnius (1)

ヘルシンキから駆け足で南下してきてリトアニアの首都ヴィリニュスまで辿り着く。
例によって到着は夜遅く。以前であれば夜の街を荷物抱えて歩き回って空き部屋を探すところだが、最近は有難いことにWiFiを備えたホテルが増えている。出発の前の晩のうちにiPhoneからBooking.comにアクセスして空いている部屋を予約しておけば、翌日の到着がどれだけ遅くなろうと何の不安もない※1。WiFiつきのホテルを渡り歩けば宿無しとなる恐れはない訳で、いきあたりばったりの旅を安全に楽しませてくれるインターネットは実に素晴らしい。

この日はホテルCENTI。もちろんWiFi完備

後進国というほどではないが先進国でもないバルト諸国では物価が安いのが大変好ましい。衣はともかく、食住なら確実に西北欧の半額以下の予算で済む。オフシーズン価格とはいえ、三つ星ホテルの風呂つきツインの部屋が朝食こみ一万円で取れるなど西側ではまず有り得ない。パリで同予算だったら一つ星シングル※2がせいぜい。ああ有難や

川は凍結
雪だるま製作中

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※1 もちろん男子限定の話で。
※2 風呂なし、眺望なし、朝食は別料金。朝食といっても北欧のようなビュフェ形式ではなくコンチネンタルスタイルだからしょぼいもの、パンとクロワッサンが一個ずつ、バターとジャム、ジュース一杯、コーヒー一杯で1000円とか平気で請求される。なんじゃそりゃ。素泊まりにして朝食はマックでとるべし