2.06.2013

にわかタイル職人最後の聖戦 (後)

二日もするとボンドはすっかり乾き、大判タイル「セラミカ・ウッド」は下地となったモルタル面に強力に固定される。

次の週末は目地掘りから始まる。目地詰め用に設けたタイル間の隙間にはみ出たボンドをフォークでほじくり返し、カッターで削ぎ落としいく。
余計なボンドを全て取り除いたところで目地材をバケツにあけ、水を加えよく練って目地詰め。
そして壁の取り合い部分にはコーキングを打つ。

最後に、手前に剥き出しになっているタイル小口を㈱関根鋼管※1に発注して取り寄せた10mm×15mmのステンレス角棒で塞ぐ。

掃き掃除の時は取り外す
タイル小口とドアパッキンとの隙間15mmを塞ぐ為のステンレス角棒は、敢えて接着せず置くだけとする。
今回のタイルはドアパッキンの手前ぎりぎりではなく、その外側のドアフレームの手前ぎりぎりに貼っている。将来ドアを交換する事になってもタイルが干渉する事がないように。
しかしドアフレームとドアパッキンの間15mmを塞ぐSUS角棒を接着すると、結局SUS角棒を介してタイルとドアフレームを接着する事になってしまう。そうなるとドアを全交換する際にはタイルを壊さなくてはならなくなってしまうかもしれないからだ。

タイル、SUS角棒、ドアフレームにドアパッキンの位置関係。コーキングが見苦しいのはご容赦

実際にドアを交換する事が将来あるかどうか分からないし、交換するとしてもドアフレームはそのままで済むのかもしれないが、まあ念の為。それに無垢のステンレス角棒は案外ずっしりと重いので、ここに足をかけるようなお行儀の悪い事をしない限りガタガタ動くこともない。接着はいつでもできる。

最後の最後に、タイルコーティング剤「ガリレオ」を塗布して仕上げ。


とりもろす!とりもろす!綺麗な玄関を…


とりもろした!

表面はコーティングでテカテカ。素のままのマットな表面でも良かったかも?まいいか

…えーと。
常々書いているように、DIYにおける顧客は自分であって顧客満足イコール自己満足。自分が満足できればそれで完結する世界。合わないんじゃないとかやっぱ変だよとかいう異論は却下させていただくっていうか聞こえない聞こえなーい (∩゚д゚)アーアーキコエナイ


次は大反省会

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※1 個人向けにステンレス材を小口販売すると謳っている業者はいくつかあるが、カタログにないサイズでも融通が効いたのはここだけ(他の業者は「メーカーでなくてただの小売店だからイレギュラーに対応できない」か、もしくは「単に面倒くさくて作る気がしない」かのどちらかだろう)。そして値段も非常に良心的、10mm×15mmに近い寸法で他の業者が出した見積もりの半額以下なのだから選択の余地はない。ここが安いのか他がボッてるのか?

2 件のコメント:

  1. 細かいところまでの配慮・・・さすがです。

    なかなかいいですね~

    しかし、やる事が セミ玄人。 ゆくゆくはDIYアドバイザー?

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    1. いえいえ、私でも出来るって事は誰にでも出来るって事です本当に。
      しかし同じようにタイルをDIYで貼り重ねてる人は小口をどう処理しているんでしょうか。気になります

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