2.05.2013

にわかタイル職人最後の聖戦 (前)

時あたかも衆議院が解散し、総選挙に向けた選挙戦の真っ只中。
「とりもろす!とりもろす!ぬっぽんをとりもろす!」
と妙に呂律の回っていない野党総裁(当時)が連呼するスローガンに倣い、
「とりもろす!とりもろす!綺麗な玄関をとりもろす!」
と連呼しながら準備を進める。

タイルを貼るのは、2年半前にキッチンの壁タイルを貼った時以来となる。
昔取った杵柄、10cm×30cmのタイルを数十枚貼った経験が生かせるか。難易度は今回の方が上かも。
いずれにしても、恐らくこれが最後のタイル貼りになる。気合を入れていかねば。

用具は改めて準備。床タイル用ボンドも5mmの櫛目コテ盛り板も、目地材変性シリコンのコーキング剤コーキングガンも買い揃えた。
友人の手を借りて100kgはあろうかというスチールの靴棚を取り外したモルタル玄関の表面を入念に洗浄して(それでもしぶとい汚れは落ちない)準備万端整った週末に、手筈通り㈱ハマストーンがカットしたタイルが到着。
厳重な梱包を解き、姿を現したタイルに思わず
「デカい!」「切れてる!」
ボディビル大会の掛け声ではないが、改めて見る60cm角タイルは本当に大きく、そして指定通りにビシッと切れているのはさすがプロの仕事。

さてやるか。

クレンザーまで使ってゴシゴシ洗ってもこの程度。右側が比較的綺麗なのは靴棚が置かれていた為

まずはクリアーにした玄関にタイルをそのまま並べてみて位置合わせ
…まあよろしい。

大体こんなもんかな

一旦並べたタイルをどけて、いよいよ施工に入る。
ネオピタ99をチューブから盛板に搾り出し、5mm櫛目コテを使ってモルタル面に塗りつける。
丁寧に表面を撫で付ければボンドは高さ5mmに均される…のだが、このボンドの施工性が大誤算。
壁タイルを貼る時に使ったピーナツバターのようなボンドを想像していたのだが、このネオピタ99はまるで水飴。それも凄まじく強力で粘度が高い水飴。ものすごく扱いづらい。
櫛目コテを握る右手には忽ちボンドが絡みついて収拾がつかなくなる。次から次に軍手を脱ぎ捨てては付け替えて作業を続行するが、何とか玄関一面にボンドを塗り揃える頃には半ダースあった予備の軍手が全てお釈迦になってしまう有様。これには参った。

最後にひとつだけ残った綺麗な軍手を手に嵌め、腰を痛めないよう注意しながらタイルを持ち上げる。汚さないように気をつけながら、ボンドの海にバフンバフンと並べていく。

3mm厚のプラ板を目地スペーサーとして挟む。今日明日は裏窓から出入りな!

ここからはボンドが固着するまでの時間との戦い。
上から入念に叩き、踏みつけ、むらなく圧着するとともに位置を調整する。
大きなタイルは相応に目地が少ないが、それだけに目地のラインをまっすぐ出す事が命。ずれたら施工は失敗。
あっちを少し動かせばこっちが何となくずれる、油断ならない大判タイルと格闘しながら微調整を繰り返し、何とか前後左右の目地がまっすぐに決まったところでホールド。
この週末はここまで。

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