目地を打つべきところにコーキングを打ってしまったからといってさして実害はない。目地の固着力が全てのレンガ塀ならともかく、もとよりボンドで強力に固着されている床タイルであれば、その隙間に詰まっているのがモルタル目地だろうとコーキング樹脂だろうと豆腐だろうと何ら機能には影響ない。見た目はともかく。
さて今回の玄関タイル貼り最大の問題点は、ここ。
「コンコン」
(その他の場所は「コッコッ」)
はいやっちゃいました圧着不良。ここの「コンコン」のところ、裏にネオピタが詰まってないですねー空洞になってますねー
5mm厚に塗り詰めたボンドは重いタイルに押し潰されて厚さ1mm程度になっているので、隙間があるとは言え深さ1mmあるかないかというレベルであろう事には違いない。しかしそこには確かに空間が存在するのが叩いてみると分かる。
原因は明白で、大判タイル貼りで推奨される改良圧着工法にしなかった為。
下地面だけでなくタイル裏にも十分ボンド/モルタルを塗布してから押し付ける改良圧着工法を怠った理由は…いや、あんなボンドでネバネバドロドロの手じゃとてもタイル掴んでひっくり返したり出来ませんて。タイルがボンドまみれで台無しになってしまう。モルタルだったらあっさり手から落とせたんだろうけどなあ。
やってしまった事は仕方ないが、このことにより「剥がれる」「割れる」リスクが発生してしまった。
一日何千人に踏みつけられる歩道や軽く1トンを超える車がぐりぐりと動き回る駐車場に使われている訳ではないのでまず「剥がれる」恐れはないだろうが、「割れる」リスクは残る。タイルは木のようにしなるということは全くないので、例え深さ1mm程度の間隙であろうと、その上にタイル組織の結合力を超える力がかかったら一瞬でバキッと割れてしまうだろう。
しかも悪いことに、圧着不良の箇所は靴を含めれば重さ150kgは超えようかというスチール製の靴棚の脚、四本の脚の内の一本が乗っかるところで…靴棚を戻す時には超緊張。幸いバキッといく事もなく胸を撫で下ろしたが、今後割れる可能性がないとも言い切れないのが何ともいやらしい…あの辺りは禁足地にするとしよう。踏んじゃダメ。ゼッタイ。
【玄関タイル貼り反省点のまとめ】
①タイルの割付、レイアウトは事前に十分検討すべし
②コーキングとか余計なことは考えず目地詰めに専念すべし
③ボンドは却って扱いづらいので素直にモルタル工法を採用すべし
④施工に際しては横着せず改良圧着工法を用いるべし
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