4.29.2017

アオダモ新緑

先月植えた二代目シンボルツリーのアオダモから鮮やかな新芽。
アオダモの特徴である白樺のような青白い幹とのコントラストが美しい


無事根付いたようでまずはめでたし。
萌芽だけでなく枝の先端も15㎝ほど伸びている…これは頼もしい

緑の部分がこの春の伸びしろ

4.18.2017

貴重な擁壁建築現場

なんということでしょう
営業でもないのに先週は二回に分けて三日も出張になってしまいました。
なんということでしょう。
仕事は絶対家に持ち帰らない主義なのに、この週末はその主義を曲げてでも家で報告書を書き上げなくてはならない状況になってしまいました。
それなのに今日も昼飯どころかトイレに行く暇もろくにとれないほど忙しくなるとは、本当になんということでしょう

ていうかよー大体よー忙しい忙しいという奴ほど仕事できないんだよ。お前はミサワかよって
ケッ(やさぐれてる)



我が家のご近所の二世帯が同時に取り壊されて更地になってから半年近くが過ぎた。
この土地に古くからある家らしいゆったりした土地は更地にしてみると都心にあるまじき広さが際立ち、売り値をつけるならどんなに安く見積もっても三億円は下るまい。
これからこの土地はどうなるのか、元の家主が新築に建て替えるのか、品のいい低層マンションでも建つのか、あるいは分割して宅地として売りに出されるのか。一番いいのは元の家主がそのまま新築することだけれど、それでなければいっそ区が買い取って公園緑地にでもしてもらうのがいい。一番避けて欲しいのは建売業者が買い上げて羊羹みたいに細々と分割した挙句に金太郎飴みたいなつまんねえ建売を並べて埋めてしまうことで、まーこの街で最も小さな家に住む自分が言えた義理ではないのだけれど、いや先住者としてそこは言えた義理だ。そういうことで。

階段沿いの斜面に面したこの土地に先週から重機が入り、何やら掘り返して漸く工事が始まった。
よく見るとこれは擁壁を作り直す工事で、古い擁壁を崩し土地を掘り下げてから新しくL字型の擁壁を作成しているところ。
昔と違って擁壁を新造するには構造計算が必要とされるので、擁壁の高さによって求められるL字の底辺の長さは違うはず…そう思って反対側から見たら、やっぱりそうだった。
擁壁新築工事などそうそうお目にかかれるものではないので、以下の画像は割と貴重。な筈

こっち側から見れば逆L字型
奥に行くほど擁壁の高さが高く、したがって底面積も広くとられているのが分かる

擁壁を作り直すということは建て替えなのか、それとも擁壁を直したところで改めて売りに出されることになるのか。何でもいいけどあまり土地いっぱいにぎゅうぎゅうに建物を建てず、ゆったりと作って欲しいね。ゆったり(だからお前が言うなと)

4.04.2017

おろしや国一週間(7)12月12日 ペトロザヴォーツク行夜行列車

帰宅途中に目にしたツイッターのタイムラインで知ったサンクトペテルブルグのテロ。どこであれこれまで一度でも訪れた国や町には少しは思い入れがあるし、そこが戦争で荒廃したり悲惨なテロの舞台となったことを耳にするのはやりきれない。およそ三か月前に訪れたばかりの記憶に新しい、そしてこれまで訪れた中でも屈指の美しい街であれば尚更だ。
無辜の市民を狙ったテロは絶対的に悪であり、どんな理由があれ正当化も相対化もできない卑劣な犯罪であることに疑いの余地はない。憎むべき犯行グループはプーチンが地の果てまでも追いかけ、犯した罪の報いを受けさせるだろう。そうでなくてはならない。

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アルバート通で土産を調達し、夕食を摂ってスタバで休んでいるうちにそろそろПетрозаводскペトロザヴォーツク行夜行列車出発の時間が近づいてきた。そろそろ荷物を預けてある出発駅レニングラーツキー駅まで戻る時間だ。

国鉄の長距離列車のチケットは当然国鉄駅の窓口で売っているのだが、ロシア国鉄の窓口職員にはほぼ英語が通じないうえ、彼らは(日本人が当たり前に行っている)コミュニケーションへの努力は殆ど行わない*1ので、ロシア語話者でもない限り窓口で相談しようと考えるのは得策ではない。
ではどうすればいいかというと、ロシア国鉄ウェブサイトでEチケットを購入するのが最も便利かつ安心。これなら急かされることなく気が行くまで比較検討できるし、チケットを購入するのに発車駅の窓口まで足を運ぶ必要もなければ窓口の行列に気を揉むこともない。
英語モードもあるロシア国鉄ウェブは外国人にもかなり使いやすいのだが、ビジター購入が出来ないので購入するには必ず会員登録しなければならないのが少々鬱陶しい。そこだけ要改善


この前日に北京ホテル近くのダイナーでブランチを食べながら購入しておいたのがこれ、モスクワ21時2分発でペトロザヴォーツク翌8時55分着の二等寝台。ペトロザヴォーツクまで11時間、900㎞ほどの道程を5439ルーブルで運ぶ。円にしておよそ13000円、欧州の列車としては高くもなく安くもなく。勿論JRよりは遥かに安い。

北方路線のターミナルであるレニングラーツキー駅、やはりサンクトペテルブルグ行が多い

目指す寝台車は18番線

リモワのスーツケースのような側面のリブがいい味だしてるロシア国鉄の車両
二等寝台コンパートメント内部。中央の小さなテーブルには配布された朝食セット


二等寝台はコンパートメントで二段ベッドが二組の四人部屋と標準的。
過去には一等にも三等にも乗ったことはあるが、これが一等だと一人部屋となり三等だとオープンスペースの三段ベッド(というか棚というか)となる。三等寝台のベッドは昼間は座席シートだったり背もたれだったりするものをベッドとして使用するもので、肩幅程度しか幅のないこれの寝心地はいうまでもなく、また荷物の心配もあるのでバックパッカー以外にはお勧めできないが、一度は経験しておくのもいいかもしれない。二度経験する必要はない。
二等でも三等でもコンパートメントは指定されているがベッドは指定されていないので早い者勝ち。ここは下段をキープするのが鉄則。理由?乗ってみれば分かる。

値段と乗り心地のバランスがとれているのは二等だが、それでも荷物を置く場所は殆どなく、機内持ち込みサイズのスーツケースを足元に置くのが精いっぱいで、そうすると長身の人は足を折り曲げて寝ることとなるからやはり窮屈。大きいスーツケースを抱えた人や女性は奮発して一等寝台を取るのがお勧め。例え二等でもさすがに女性が男性と同部屋に放り込まれることはないが、一人部屋が最も安全なのは言うまでもない。

首尾よく下段のベッドを取ることができ一安心すると、程なくして時刻通りにレニングラーツキー駅を発車。三十分もしないうちに車掌が検札とともに何やら小さな箱とパンにミネラルウォーターのボトルを抱えてやって来る。箱の中身は質素なオムレツ。これは明日の朝食だな

通路は人がやっとすれ違える程度の幅
二等寝台のコンパートメントで乗り合わせたひげ面のおじさんはこちらに興味を示すこともなく、むっつりと押し黙ったまま次々と寝床に就いてしまう。うむロシアらしい。
バスと違い車内をうろうろできるのが列車の旅のいいところだが、夜行列車でそれをやったらさすがに嫌がらせになるので単独行動は控え、皆に合わせて早々に床に潜り込んだ。