映画を撮る兄弟といえばウォシャウスキー兄弟にコーエン兄弟。
そのコーエン兄弟の代表作は「ファーゴ」、アカデミー脚本賞を受賞した名作だ。
そのストーリーは余りに有名なのでここで多くを語らないが、一言で説明すれば「ボタンの掛け違いで破滅に至る物語」。
といっても決して恐ろしげな内容ではなく、登場人物のほんの些細な勘違いと行き違いから遂には身の破滅に至るまでが、雪のノースダコタを舞台に淡々と、寧ろユーモラスに描かれている。
この映画は非常によく出来ているので老若男女全てにお勧めできる。見て損はない、というか日常会話においても悪だくみをする様を指して『ダークサイドに堕ちた』と言い、割れた板の隙間から顔を覗かせる様を指して『シャイニングのような』と言うのと同じように、些細なミスや行き違いを挽回しようとして余計酷くなることをくり返しついには収拾がつかなくなる有り様を指して『ファーゴのような』と形容する事もよくあることなので、映画好きを自認される方なら一度は見ておくべし。是非に。
『ファーゴのような』の使用例をひとつ挙げると、例えば
PCを使っていると何故か突然Bluetooth対応キーボードが使えなくなり、本体のデバイスマネージャを確認したら何故かBTの表示が綺麗さっぱりなくなっており、あれこれ復旧を試みるも元に戻らず、BTドライバをダウンロードしてインストールしようにも途中でエラーになり、かくなる上はと腹をくくってWindows10にアップデートした本体Cドライブとその中身を全て諦めて購入時のWindows7リカバリディスクの再インストールを敢行するも何故か何回試みてもインストール途中で強制終了となり完遂できず、気がつけば今朝まで何不自由なく使えていたPCが今や起動すらままならなくなった鉄屑に成り果て、その様は正しく「ファーゴのような」と形容するにぴったりな状況であったということ。
エピローグ:
メーカー修理相場を確認したところ、修理代にもう何万円か上積みすればより高性能な現行モデルが手に入る程度であることが分かり、ここに至り我が家のEPSON君は着任僅か三年にしてあっさりと退役が決定。
別れは突然やってくるのは人に限ったことではない。しかし車といいPCといいこうも立て続けに大出費が相次ぐのは何かの呪いか。
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