9.20.2016

愛とは決して後悔しないことというのは名訳だと思う

住宅購入で後悔している事ランキング、という記事が目に留まる。


後悔とはまた物騒な、ローンが返せなくなって財政破綻寸前とかその手の深刻な話が並ぶのかと思いつつランキング表に目をやると、えっ。


1位 駅までの距離が遠い
2位 買い物が不便
3位 駅周辺が栄えていない
4位 会社までの距離が遠い
5位 電車やバスなど公共交通機関が少ない

いや、こんなの知ってたでしょうが

幾らなんでもこんなことも調べずに家を買った訳ではあるまい、
「分かってはいたけど軽視していた、実際に暮らしてみて改めて実感した」
といことだろうか。
それにしたところで、それらの問題点を検討する時間と想像力くらいは誰にでもあった筈。
だって人生最大の買い物でしょう。
25年とか30年とか35年とかの超長期でローン組むんでしょう。
利息まで入れたら軽く八桁台後半、下手したら九桁に達する借金を、ほぼ一生かけて支払うんでしょう。
納車された新車に傷がついているのを「まっいいか」で済ますことはまずないのに、その十倍もの買い物の価値にかかわる問題をなぜ「まっいいか」レベルで片づけてしまえるのか。
豪快だ。岩鬼の大根切りホームランのように豪快だ。小心者の自分は若干引いております。

その他注文住宅部門の一位「事前に住まいのイメージをもっと入念に確認すればよかった」については一言でいえば広範囲にわたる煮詰め不足で、自分の体型も好みも把握しないでオーダーメイドに乗り出したって満足のいく服が仕立てられるわけないでしょうという話。想像力の大切さについて古くはジョンレノン、最近ではS氏が繰り返し説いているのは周知の通り。ローン残高などないと想像してごらん。その気になれば簡単なことさ。いや現実逃避はよくないよジョン。

エラソーにいうお前はどうなんだと言われる前に白状してしまうと、後悔していること、はさすがにない。
しかし後悔までいかなくてもああすりゃよかったこうすりゃよかったという点は幾つかあって、その中の最たるものは、予算オーバー対策の為に片流れ屋根を最大1m程度低くしたこと。容積が小さくなったことよりも天井が低くなったことで、ロフトの移動は四つ這いを余儀なくされるようになってしまった。
屋根を低くしたことがどの程度のコストカットになったのか分からないが、今にして思えば100万円や200万円の予算オーバーなら少し無理してでも高さはキープしておけば良かったなと。二足歩行を生業とするホモサピエンスには四つ這いはやはり不便だよ。


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