想定される行き先は…半径300km圏外の大都市。どこであれ、自宅から通える場所ではないのは確かだ。
これを気が早いというかどうか?
外資のHQがリスクに過敏気味なのは確かだが、海外では既に事態が「スリーマイル以上、チェルノブイリ未満」のレベル6に達していると報道されている。
なぜか当の日本では報道されていないが
(報道されました)。
しかしねえ、とディスプレイに映し出されたパワーポイントを眺めながら溜め息が漏れる。
これは現実には不可能だ。
当社のスタッフに、身軽な独身男性など殆どいない。
過半数が家庭を持つ主婦であるベテラン社員で構成されているのだから。
「本社移転が決定しました」
「期間は最低半年以上ですが未定です。年単位になるかもしれません」
「さらにいえば、移転は恒久的なものになる可能性もあります」
「とにかく急いで準備してください。あちらでマンションを借りてもらいます」
こんな命令に唯々諾々と従って家庭を離れるとは思えない。
「だったら辞めます」と即答するのが殆どだろう。
過半数のスタッフが一斉に退職したら業務自体が成立しない。
会社機能を存続させる為の避難移転である筈が、これでは正しく本末転倒。
とは言え、事態が悪化の一途をたどり一向に好転する兆しを見せない現在、自分の中でもこのプランが「絵に描いた餅」から「現実路線」にじりじりとシフトしつつあるのは否定できない。
大げさでなく、日本の運命は最早東京電力の双肩にかかっているといっても過言ではない。
何とか踏ん張って貰いたい。東電超がんばれ。ここが鍔際だ。
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