3.13.2012

集合住宅の思わぬリスク

以前このブログでも取り上げた事のある大島てる
先日久々にサイトを覗いてみた。
「へー随分記事が増えてるなー」などと思いつつ、何とはなしにサイトをパラパラめくっていたところ、ある画面でマウスを操る右手が止まる。

これ、彼のマンションじゃないか?

前に見たときにはなかった「自殺」の記事が追加されたマンション名と地図で示された住所には見覚えがある。ありすぎる。
心当たりのある友人に確認してみたところ、これが見事にビンゴ。

「サイト見た。全然知らなかった。物件の価値が下がるからやめて欲しい…」
知ってても知らなくてもどうしようもない話で、まあ御愁傷様としかいいようがないのだが、しかし色々な人が集まって住むのが集合住宅であれば、それは中には首を吊る人も出てくるだろう※1。確率の問題だ。

大規模マンションでフロアも離れていれば首吊り騒ぎの一つや二つ起こっても気付かなくても不思議はないのだが、そのような場合でも果たして彼の言うとおり査定額に影響するのかどうか。
建物内で発生した事故が心理的瑕疵に該当するかどうかは結局買い手の受け取り方次第だが、そのリスクがより少ないのは大規模マンションの方だろう。

・全300戸のタワーマンション、10階離れた部屋で自殺がありました。
・全5世帯のテラスハウス、真ん中の物件で自殺がありました。

どちらの物件が敬遠されやすいかと言えば、どう考えても後者。
大規模物件は管理費や修繕積立費の安さだけでなく、事故が起こった際の心理的瑕疵の発生リスクについても有利と言えそうだ…てそんな事まで考えてマンション選ぶ人はいないか。いないな。



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※1 平成10年から13年連続で国内の自殺者数は3万人を上回り、過去10年で累計32万人以上が自ら命を絶っている。10年間で秋田市民がひとり残らず自殺してしまい、さらに毎年島根県が丸ごと消滅。人口統計上ではそれと同じ事が確かに起きていて…そう考えると何とも気味の悪い国。

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