「あなたね、そんな風にバッグ※1を背中に回してると危ないわよ。タリンは泥棒だらけなんだから気を付けなさい。バッグは前に回して、ジッパーもちゃんと閉めておかないとダメよ。」
どこにでも世話焼きなおばちゃんはいるもので、乗り合わせた親切なおばちゃんにあれやこれや注意されている内にバスが港に着いた。※2※3
凍てついたバルト海を挟んで向かいにあるエストニアの首都タリンまではフェリーで2時間半。
もうバリンバリンに凍っとる |
甲板に出てみた。誰もいない…て当たり前だろクソ寒いのに。はい撤収撤収 |
歴史的にプロイセンとの関係が深いエストニアとラトビア(リトアニアは違う)の旧市街にはドイツ式の尖塔が目立つ。
わけてもタリンの旧市街は中世の城壁※4がほぼそのまま残っているので有名。さすがは世界遺産
ネギ坊主はロシア正教のトレードマーク |
EU加盟から経済成長が著しいエストニア、新市街には高層ビルが増殖中。ソ連から逃げられてよかったね |
冬のエストニアならインプレッサ最強だろう。ドライバーは車オタ風な若者 |
旧市街で最も高い高さ124mのオレフ教会 |
しかしここも冬期は閉鎖中 |
なぜここに亀仙人 |
旧市街側から新市街 |
新市街側から旧市街 |
日が暮れたので一旦ホテルに戻り、三脚を手に見晴らし台へ向かう。
同じようなことを考える者はいるもので、三脚を手に歩き回る旅行者をそこかしこで見かける。
ケーキとコーヒーをお代わりしても250円程度、バルト三国は物価が安く大変助かる。
明日はリガ。
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※1 今回のカメラバッグはBUILTを携行。カメラバッグにしては野暮ったさがなく、使い勝手もなかなか。カメラを収納してもガイドブックの一冊くらいは入る。
※2 タリンの名誉の為に付け加えるが、旅慣れテーラーとしての経験上言えばどの国でも港町は多少ガラが悪く、駅やバスターミナルには良からぬ輩がたむろしているものだ。この後に訪れるヴィリニュス辺りに比べればタリンは寧ろ上品なほうといっていい。
※3 夏季は市内中心部からも船が出ているが、冬期は町外れのランシターミナルからのみ出航している。歩けば一時間は優に掛かる距離なのでバスかタクシーで行くしかない。この手のサービス縮小に度々遭遇するのがオフシーズンの旅のデメリット。
※4 中国でも欧州でも、城壁は街全体をぐるりと取り囲む巨大なものだった。日本でいえば昔の小田原城がそれに近いか。
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