11.28.2010

チャリ通計画 (2)

勤務先の総務部によれば、ビルの屋根付き駐輪場はテナント各社一名が定員との事で、我が社の使用枠は当然埋まっている上に順番待ちにも先客がいるという。
うむそうか。それは仕方ない。

すると一日の大半を占める勤務中はガードレールに結わえ付けて雨ざらし保管しておくしかないのだが、高校生の時に整備不良の自転車で死にかかった事がある※1身には、各部を激しく劣化させる雨ざらしにはどうしても抵抗がある。そうするとやはりオフィスに持ち込める折り畳み自転車が選択肢に上がってくる。
折り畳んだ時のコンパクトさで選べば英BROMPTON社の製品が圧倒的※2で、幅60cm足らずで厚さ30cmを切るサイズは自宅でも玄関内に保管する事が出来る。
「移動時以外は常に室内保管」というのは非常に魅力的だ。

この週末には自転車通勤ルートの下見として会社まで徒歩で往復してみる。
Google先生によれば片道67分のルートだが、実際には75分かかる。
Googleマップの所要時間では道の勾配は考慮されていないので、二つほど丘を越えていくこの最短ルートではこの75分が掛け値なしの所要時間。

神楽坂付近から防衛省の前を通り市ヶ谷麹町を経て赤坂に至るルートは期待通りとても楽しく飽きないものであったが、ルートの半分は上り坂、しかも相当な急勾配も少なくないとあればシングルギアではまず無理。膝が壊れる。ママチャリ程度の変速(3段)でも厳しい。
そうすると必然的に6速車であるS6Lの一択となる。
BROMPTON S6L 161,700円!マジでか。


ここの老舗メーカーは自転車をあくまで実用車として考えているのが自分の志向と一致していて、製品には初めから泥除けが付いているのも好ましい。英国内で職人が一台ずつ組み上げるという生産体制にも非常にそそられるものはあるのだが、それは非常に高価(かつ常に品薄)というデメリットと表裏でもある。自転車を趣味とする人にとっては大した事のない値段なのだろうが、あくまで仕事の道具として見ている自分にとっては幾らなんでも高すぎる。やめておくか?でも楽しそうだ…


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※1 車道を激走中にブレーキワイヤーが前後ともに切れてノーブレーキ状態となった。路傍の立て看板に激突して停止したので事なきを得たが、夕方のラッシュアワーの市街地という状況であれば九死一生といってもいいかも。
※2 自転車としてまともな走破性を持ったものの中では。ただ小さいだけならこれより小さくなる自転車は沢山あるが、とてもじゃないが山あり谷ありの往復11kmの通勤使用に耐える物ではない。



11.26.2010

チャリ通計画

ただでさえデブ性出不精なのに新しい家はやたらと居心地がいいもんで、ますます外に出なくなる。加えて仕事の状態が状態なので、最近は休みの日ももっぱら自宅で静養して疲労回復に努めていたり。
という事で近頃はもう引き籠りっぱなし。会社に出勤するときしか外出しませんみたいな。もう家と会社をひたすら往復するだけの日常ですみたいな。家会社家会社家会社会社家みたいな。おい途中で並びが乱れてるだろみたいな。いやこれで合ってますみたいな。うへーみたいな。

地獄のミサワでもあるまいし、今さら残業自慢=ブラック自慢≒短睡眠自慢で粋がりたい訳ではない。ただ近頃はいつでもどこでもまぶたを閉じれば30秒以内に眠れるのが特技に加わりつつあるのは確か。特技じゃないか。

そんな日々の中でも密かな楽しみは追求し続ける。という事で自転車通勤の検討を始めた。
自転車でも自宅から30分もあれば職場に到着するし、何より遅延キングの異名をとる有楽町線の満員電車に詰め込まれなくて済むのは大きい。ただの通勤が気分転換になるのは趣味と実益を兼ねたリフレッシュ手段として有効かも知れない。

家の屋根つき収納スペースはバイクでいっぱいいっぱいで自転車を収納する余裕などとてもないのだが、これも折り畳みなら何とかなる。DAHONあたりのしっかりしたのであれば折りたたみと言えどフルサイズに遜色ない走りを楽しめる筈だ。 いいぞ。
DAHON Speed P8 69,300円。通勤エクスプレスとして惜しげなく使い倒すにはこの辺の価格か


軽い気持ちで検討を始めてみたがこれは案外早期に実現してしまうかも。勿論繰り上げ生活に差し支えのないよう分割払いで。通勤先の屋根つき駐輪場が使えるかどうかが最大の懸念点…DAHONならちょっと雨ざらしにはしたくないし、勿論盗難も心配だ。

11.25.2010

CONCRETE DESIGN KITSUJI がいつの間にか終わっていた

トップページにはKITSUJI事業部撤廃とのショッキングな見出し。
ここのコンクリートインテリアは唯一無二のセンスが好ましく、我が家では玄関に傘建てを、本棚にはブックエンド代わりにブロックを置いて愛用していたのだが。


(間接照明としてもいい味出しているX-TYPE "up")


材料は主にコンクリートと電球、いずれも非常に安価なので利益率はさぞ高かろうと思うのだが、この不景気下ではそれでも採算ペースに乗せるのは難しいという事なのか。
企業として不採算部門を維持し続けるのが難しいのは理解できる。
が、代わりとなる存在がない者の退場はやはり残念。


在庫を売りつくしたら再開の目処はない。欲しい方はお早めにと。

繰り上げ返済のため保険も見直す

自分の肉体が頑健であるのをいい事に調子に乗った返済計画を立てているが、
かといって全くの無保険状態でいる程おめでたくはない。
突発的には何が起こるか分からないし、健康なつもりでいても案外砂の城であるかもしれない。まあ保険の一つくらい入っておくのが分別ぶった大人の常識と。

という事で10年前から医療保険に二つも加入していたのだが、繰り上げ返済計画に伴い日々の支出を見直す一環としてこれも仕分けの対象となる。
最近入院した友人が「古い保険は全く使えなかった」とこぼしていたのも気がかりなので、今年の年末調整の際に保障内容を改めて見直してみると…
なるほど、これは古い。

まず入院給付金が入院8日目以降しかカバーしていない。
10年前はこれで良かったのかもしれないが、ベッド数が慢性的に不足している今時の病院では余程の事がなければ長期入院など許されず、半ば強制的に退院させられる。したがって今時の医療保険は日帰り入院からカバーするのが当たり前だし、そうでなくては使えない。
また昨今流行の高度先進医療。当時はそういう単語すら存在していなかった位なので、これも当然保障の対象外。
等々、とにかく保障が古くさく、昨今の医療の趨勢に合っていない。
いざという時のための保険なのに、いざとなった時に使えないのでは大いに困る。
早速二件とも解約し最新の医療保険に乗り換える事に。

10年間加入して、結局役立ったのはレーシックの手術給付金5万円(×2)だけ。
払い続けた保険料と比較すれば完全に赤字だが、それは結果論。
寧ろ役立てる機会がなくて良かったと思うべきだろう。

メディカル系の保険は時勢に合わせて次々と新しい保障が追加されていくので、いつ解約しても惜しくないように掛け捨てタイプを選び、随時新しいのに乗り換えていくようにした方が良さそうだ。車と違って古いのを大切にキープし続けるのが善という訳でもない。

あとは年を考えてそろそろがん保険を本格的に検討することとする。年齢と罹患率を考えればそろそろ備えておくのが賢明かもしれない。
何しろがんはごまかしの効かない「死ぬ病気」だからあまり軽く見るわけにもいかない。
辛気臭い話だが、それがリアル。

11.24.2010

エアコン移設完了

開始から3時間で漸く工事が終了。
たかがエアコン移設でなぜこれだけ時間がかかったかといえば、
室外機の移動が相当に面倒であった為。



(ここから先は備忘録)


移設前のエアコンはここに。ああ邪魔臭い。見苦しい



移設後はすっきり。これでよし



しかし土地の購入時からついていた柵は写真で見るとカッコ悪さが更に引き立つ。
やはりこれを作り直すまでは完成とは言えまい。


エアコンは一階二階とも室内右側の壁に取り付ける。
外側にはホースを出すが、それを隠す化粧カバーをまず移設。
二階に増設した暁には、この真上から降りてきたホースと合流する事になる。



そのまま真っ直ぐ下ろした位置に室外機を置くのがベストだが、前述の事情でそれは不可。
ではどこにおくかといえば、ホースを取り回して横から正面へ、家の正面の低い位置を壁に沿って回り込み、


…反対側の側面まで持ってくる。
二階へのエアコン増設(買い直し)に備えて二段棚を設置。
二台目の室外機はこの上段に積まれる事になる



室内機と室外機の距離を大きく取るのは機械にとってはあまり良い事ではなく、エアコンの効きが悪くなったり室外機に過負荷がかかり故障の元となるなど悪い事だらけといってもいい。
なのでメーカーは機種毎に室内機と室外機の限界距離を定めている。一般的には15mで、これより遠くに室外機は設置できない。
我が家は極小なのでエアコンホースに家を半周する程の長旅をさせてもまだこの範囲には収まっているが、それでも二階から引っ張ったらかなり限界ぎりぎりの距離かもしれない。


二階のエアコンは来夏までにじっくり検討。

11.23.2010

エアコン室内機&室外機移設

この冬の一階の暖房対策として二階のエアコン室内機を一階に移設。
同時に正面の掃き出し窓の前に陣取って美観を損なっている室外機を家の側面までぐるりと移動。の工事が今朝から進行中。

エアコンを設置した壁面の真下には十分なスペースがないという都会の狭小地にいかにもありがちな問題で、現在は一階正面の掃き出し窓の目の前に置かれてしまった室外機。
これは家を半周する形でホースを取り回した上で、幾分スペースに余裕のある反対側の側面にまで移動させる。

剥き出しのホースを外壁に見苦しく垂らす訳にもいかないので露出部分は全て化粧カバーで覆うのだが(化粧カバーの移設に伴って露出するビス穴はコーキングで補修)、外には室外機を置くほどの幅もないので外壁に梯子を立てかけるのも難しい。工事を請け負う若い電気屋さんが無造作に隣の土地から梯子を立てるのを見てあわててお隣の呼び鈴を押す。一言断りを入れておかなければトラブルの元だ。
どうやら留守らしいので胸を撫で下ろすが、ガッシャガッシャバリバリバリバリという騒音も含めこの辺は結構冷や冷やする。土地に余裕がある田舎ならば多少煩かろうと土地に少しばかり立ち入ろうと割と大らかなのだが、都会の狭小住宅地ではそうもいかない。

室内機の移動はすぐに終わるが室外機の移設はなかなかの工事で、これが開始から2時間を経ても終わらない。そして工事を請け負う若い二人の周りを始終うろうろしては小舅のように細々と注文をつける依頼主。うざい。

11.22.2010

食生活

健康管理の基本は食事。という訳で改めて食生活を見直してみる。
肉類はとりあえずどうでもいいのだが、
外食が多い生活では不足気味となる野菜類をどう摂っていいものか難しい
(肉類と違って一品目だけ摂って済まされるものでもないようだ)。
とりあえず好物のトマトを毎日摂るようにしようとか思ってスーパーに行けば
トマト二個で430円とか正気の沙汰でない値段が付いていたりするし(そんなもん買えるか)、
一日30品目などどう考えても無理。どうしたものか。


万物の霊長などと威張ってはいても、体内で栄養素を作り出す事が一切出来ず、
あれこれと広く食べなくては必要な栄養素を摂ることが出来ないのだから、
こと食に関しては人間など大したものではない。
それならば我が家の居候の方が遥かによく出来ている。
片方は牧草さえ食べていればOKで、
もう片方はマウスさえ食べていれば栄養的には完璧なのだ。それも週一回。
何という洗練。

健康は金になる

サラリーマンなので有難い事に毎月安定した収入を得られているのだが、給与が振り込まれた翌日にはその内の相当額を住宅ローン引き落とし口座に移動させ、さらにその翌日には電話で繰り上げ返済を申し出るというのがルーチンになっている。

毎月の給与は繰り上げ返済と生活費その他支出でほぼ使い切り、不意の大支出(修理代・手術費・入院費)や失業時の当面の生活費への備え(このご時世であればそこまで考えておく必要もある)には毎年一回の賞与をもって当てる。

支出のポートフォリオとしては相当に偏っており、これはかなりリスキーな返済計画であるのは言うまでもない。給与と違い賞与は不安定収入である上、全く手を付けずにおいておける物でもなければ絶対的な金額としても少なすぎる。
不測の事態に備えた金融資産としてあてにするにはあまりにも心もとないのだ。

FPならばこう言うだろう
「今はいいですよ健康ですし。でも病気にでもなったらどうします?」

その通り、これは自身の肉体を恃んだ「病気しない事」を前提とした返済計画。
担保とするのは己の健康であり、その前提が崩れれば即座に見直さなければならない。
その自覚はある。
逆に言えば、身体に異常がない限りこのままの返済計画を進行して何の問題もないし、
実際そうするつもりでいる。

健康であるからこそぎりぎりの繰り上げ返済を継続できる。
健康に不安を抱えたままでは繰り上げ返済などとても覚束ない。
治療費以上にこの差が大きい。住宅ローンは元金が大きいだけに、利息も半端な額ではないからだ。

即ち、「病気しないこと」は金になる。


若い頃は健康オタクと小馬鹿にしていた健康管理への取り組みも、
そう考えると俄然重要度が高まってくる。

11.21.2010

モーレツ社員にはなれない

気がつけば11月ももう後半、後6回の週末で2010年は終わってしまうという事実。

仕事では、ベンダーからの納品物が徹底的に出鱈目な為に当初から絶望的な戦いを強いられているプロジェクトがいよいよ阿鼻叫喚の態を増して来、ベンダー・コンサル・IT部にユーザと四つ巴でこけつまろびつ、ドクターストップによる脱落者を多数出しながらもともかく納期に向かって蝸牛の如き前進を続けている状況。
秋から年末にかけてほぼ終電帰宅がデフォという状況に変わりはないが、それでも足りず関係者は全員年末年始返上となる可能性すら出てきた。それでもプロジェクトの失敗=ボーナスの喪失、よりはまだマシと思うのだが、中には覚悟の足りない腰の引けた輩がいたりしてイラつきを覚える事も多い。金が惜しくないなら外資になどいるなと。

そんな自分であっても、定年が視野に入ってくる年でありながらボロボロの身体に鞭打って昼も夜もなく働きまくっている上司の姿にはさすがに考えさせられるものはある(しかも徹底的に酷使されているのを寧ろ喜んでいるような節さえ見えるからモーレツ世代…の薫陶を受けたこの辺の世代もよく分からない。『10年間夏休みを取っていない』ってそれ自慢することじゃないだろ)。統計を取ってみれば外資系社員の平均寿命は国民平均より確実に短い筈だ※1。
ある種の人達は苦痛を快楽にチェンジする能力を持っているらしいが、そういう趣味があるんじゃないかと真剣に疑いさえする。この辺の違和感が自分から抜ける事がないのは根が怠け者であるせいかもしれない。


兎も角、借金を完済して家を銀行の抵当から取り戻すまでは自分もまだまだ手綱を緩めるわけにはいかない。だが首尾よく早期に完済なった暁には改めて身の振り方を考える事としよう。チンタラチンタラ生きたいねえ。


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※1 未だに倒れたことも大病を患ったこともなくこれといった持病も持たない自分は同世代ではかなりレアなケース。いや本当に。あまりにケロケロしている様に見えるのか怠業を疑われる事すらあったりする。やべえバレてる。いやそうじゃなくて。

11.20.2010

職住近接の盲点

最も割安な通勤手段は定期券を購入した上での電車。
6ヶ月定期なら最強。
これ定説。


Orenimoarimashita_2


という訳で、家と職場がごく近い場合には
通勤定期は必ずしもお得であるとは言えないという話。
ええ今頃気付きましたが何か。

例えば自分の通勤先。
自宅最寄り駅からは東京メトロで4駅ないし5駅(二路線使用可)で、いずれも運賃は
初乗り料金(160円)で収まる。往復では320円。
この区間での6ヶ月定期券は36,830円。
一ヶ月あたりでは6,138円。

定期を買わず切符で通勤するとした場合、回数券を購入すれば10枚分の値段で11枚購入できるので、
運賃160円の区間を実質145.5円で利用できる。
週休二日で月間20日通勤とした場合は
1月あたり5,822円。


何と、割引効果が最も高い6ヶ月定期よりも
回数券をちまちま買った方が安くつくという結論に。
安いと言っても週末で二回乗れば逆転してしまう程度の差ではあるのだが、
「6ヶ月定期は圧倒的に安い」という先入観があった自分には
「初乗り料金区間では通勤定期の価格的メリットは全くない」という検証結果はかなり意外。

定期券はそもそもが
「期間分の運賃を纏めて先払い、後から回収」
という料金体系が以前から気に入らない点ではあったのだが、
その上別にお得でもないという事であれば尚の事タイ米大枚叩こうという気にもなりにくい。


考えてみれば、悪天候でもなければ休日の都内の移動は大抵バイク。
定期…解約しようかな。

11.19.2010

一階快適化計画

気がつくと平日休日問わず二階でばかり過ごしている。
折角建てた家なのに食事と風呂とトイレの時くらいにしか
一階にいないというのも勿体無い話なので、
もう少し一階で過ごす時間を長くしようと色々考える。


要するに、一階で過ごす時間をもっと快適にすればいいのだ。
即ちこんな事。


・テレビを置く
外したカーナビをダイニングテーブルに備え付け、ワンセグテレビとして
視聴出来るようにする。要するにDKをテレビ部屋にする。
4.8インチサイズならテーブルにおいても邪魔にはならない。
ワンセグならDSとかPSPでいいんじゃないかって?そんなもん持っとらん。

・あったかくする
暖房器具として二階からエアコンを移設する。
暖房器具は色々検討したが、床に置くストーブはやはり部屋を狭くしてしまうし
シーズンオフでも収納場所を相当喰ってしまう。
セラミックヒーターなど電気ヒーターはあまり場所をとらないかもしれないが、
肝心の暖房能力が弱すぎる上にランニングコストが掛かりすぎる。
結局、エアコンが一番場所をとらず(壁掛けだから)、暖房力も高く、
おまけにコストも安いという最も理想的な暖房器具である事が判明したため、
まずは二階にあるエアコンを一階に移設する事とする。
二階にはエアコンがなくてもいいのかといえば、この冬は多分問題ない。
なぜなら暖気は軽いので、一階で暖房を入れれば暖められた空気が二階に上昇し、
一階のエアコンをつければ程なくして二階も暖かくなる…はず。
(逆に冷気は重いので、恐らく一階の冷房は二階の役には立たない。夏が来る前に
改めて買い増しを行う必要があるだろう)。小さな家の利点だ。

・PCを置く
安いノートを見繕ってDKに常時設置。WiMAX接続で一階にもネット環境を導入する


こんなところか。

一気にやれればいいのだが、そうそう潤沢に資金がある訳ではないので
出来るところから少しずつ。

まずは来週の休日にエアコン移設工事の手配を行った。
ついでに一階の掃き出し窓を無粋に塞いでしまっている室外機も家の側面に廻し、
家の外観もすっきりさせる予定。

11.16.2010

家作りには祭りのような部分がある、と自分の家を設計してくれた建築士は言う。


何もないところから家を作り上げていく作業には生半可でないエネルギーが求められる。
それを乗り切るには非日常のエネルギー、
一種の高揚したテンションと熱狂が必要なのだろう。
それは正に「祭」だ。


巷間に溢れる「家作りブログ」は、それぞれの「祭」で燃え上がった焔の余熱と言える。
自分自身が書き連ねた家作りブログも同様、
当時の自分を突き動かしたエンスージアスムは今もなお行間から輻射熱のように伝わってくるようで、今にして思えばその熱なくしては数々のセルフビルド※1を短期間でやりきるなどとても無理な話であったろう。


「祭」は家の竣工とともにあっけなく幕切れを向かえ、
そして祭の後には終わりなき日常が待っている。
しかし自分は…家の完成後もわざわざ所を変えてまで密かにブログを更新し続けているのは、
祭の終わりを認めたくない未練がどこかにあるのかもしれない。


喧騒と熱狂は既に遠い過去。
しかし未だ身体の奥深くで燠のように、静かにひっそりと「祭」の熱は続いている。




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※1 内壁漆喰塗り・(一部)天井漆喰塗り・ロフト壁張り・キッチンタイル貼り等々。平日は仕事で終電、週末は家作りで終電というとんでもない強行スケジュール。我ながらよく身体が持ったものだ。もう一度やれと言われても勿論断る。

11.14.2010

山坂道で横転

恍惚の人となったナビに見切りをつけ、6年ぶりに更新したソニーの最新モデルNAV-U76VT
本体に搭載されているGセンサーで自車位置を検出する事でポータブルナビの弱点※1を解消しているとの触れ込み通り、ただ乗せただけなのにビル街も首都高もトンネルも全くナビゲーションが途切れる事はない。へーすごい。
さすがに6年間の技術の進歩を感じさせるが、市街地では時おり画面の更新が車のスピードについて行けなかったりするダメダメぶりもしっかり継承されていたりするのはご愛嬌か。
しかし曖昧な状態に陥らないだけ上出来。いやー嘘をつかないナビって本当に便利ですね。

何だかとても低い次元で満足しているような気もするが、とりあえずいつもの山坂道に行ってみる。
芦ノ湖スカイライン周りを大人しく一周り二周りして帰る途中に、ゆるやかなカーブの外側で打ち上げられた鯨のように横転しているトレーラーの脇を通過。


クレーン車一台じゃ無理かも


どうやら無事だったらしい運転手は路肩で警察官の現場検証に応じている。
スケジュールに追われてつい飛ばしすぎてしまったのだろう。気持ちは分かるが、こうなっては元も子もない。
前車の覆るは後車の戒めという文字通りの諺を思い出しつつ帰路に着く。



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※1 車速パルスを取り出さないで使用した場合、ビル街やトンネルなど人工衛星からの信号を受信しづらい場所では容易に自車位置を見失ってしまう。車速パルスを取り出す工事を追加で行えば克服できるが、そこまでやるのであればポータブルナビの最大の利点である「お手軽さ」は最早なくなってしまう。

11.13.2010

まさかのワンルーム?

1R(ワンルーム)
居室と台所の仕切りがなくつながっている間取り。

1K
居室が一つで台所と明確に区切られている間取り。K=キッチン

1DK
1Kで台所が食事室を兼ねる間取り。D=ダイニング


これまで自分の家の間取りは「1DK」と思い込んできたのだが、ここにきてふと気付く。
家の中にはドアが一枚もない。階の上下はあるが、全て一つながりの空間だ。
すると…これも間取りの形態としてはワンルームにあたるのだろうか。
そうかも知れない(詳しい人教えて下さい)。

ワンルームハウスか…でもそっちの方がインパクトあるな。

やってこない「いつか」

スマブロの「今週のお題」が少し興味深いので、ここは一つ村上春樹風に答えてみる。



「いらなかったお部屋、使っていないスペースってある」
と彼女は抑揚のない声で訊ねた。


やれやれ、ピーナッツバターのようにありふれた質問じゃないか?
僕は冷蔵庫からビールを取り出しながら答えた。


「1DKの一軒家にそれがあると思う?」


回答終わり。


家を大きく作るにはその分建築費がかかる。
土地もより広く必要だ。相応に土地代も嵩む。
取得金額が高ければ税金も高くなる。
維持費も多くかかるし維持する手間も余計にかかる。

要するに何かとコストがかかる。
しかし独身の男が家を買う場合、ついつい「いつか将来結婚した時に」備えて、というか備えたつもりで過剰なコストを掛けてしまいがちだ。
一人暮らしなのに3LDKとか、自分の身の回りでも幾つか例がある。
で、いつ来るか分からない「いつか」に備えてせっせとローンを払って空き部屋だらけの家を維持し続ける訳ですね。いじましいですね。

しかしただ広くて空きが多いだけならともかく、その分上記の通り余分なコストは確実に発生しているわけで、それを勿体無いととるか必要経費の前倒しと取るかは人それぞれかもしれないが、自分としては空き地にローンを払うのはやはり馬鹿らしいなと思ってしまう。
手狭になったらその時はその時で考えればいいのではないだろうか。
というか経験則でいえば、一人暮らしで家買ってその後結婚できた男は少ないし※1、運よく結婚できても結局は家を買い換えたりしているのが大半。

まあ男目線と女目線では住む場所の選択からして異なってくるし、余程住環境に無頓着な女性か依存心100%の女性でもなければ男のにおいが染み付いた家※2に転がり込んでそれでよしとは思わないだろう。幾らかでも貯蓄があれば、それを拠出してでも買い換えてまっさらな新しい家から新生活をスタートしたいのに決まっている。


という事はやはり単身者の男が無駄に広い家を買うのはどう転んでも無駄ですね。
どっとはらい。


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※1 そこまで行くとなんかもう「出来上がっちゃった」感がするらしく、そういう男は女からは確実に引かれる。そちら方面に未練があるなら家買ったつもりでせっせと貯蓄に励み、住まいは賃貸で我慢しておきましょう。
※2 荒川区の3LDKより目黒区の2LDKに住みたいだろうし。購入した男には新築の記憶が鮮やかに残っているかもしれないが、女にとってはインテリアの趣味からタオルの位置までなんだか自分の趣味に合わないただの中古住宅に過ぎない。そんなもんさー

11.11.2010

「定員一名」の所以。

自分一人で住むのであればこれで十分。
廊下もホールもなく、基本的に全てのスペースは仕切られる事なくつながっている開放的な間取りは、僅か50㎡とはいえ一人で住む限りは全く狭さを感じさせない。
逆に必要なものだけがコンパクトに集められているので実に機能的で快適。

しかしひたすら自分ひとりの「快」を追及したこの間取り、
誰かと住もうとしたら途端にその「快」は裏返ってしまうだろう。

まず遮るもののないワンスペースでは互いにプライバシーが保てない。
親しき仲にもプライバシーあり※1
互いの存在が目障りで仕方ない状態に陥るのに時間はかかるまい。

そして収納スペースは部屋を広く取る為に完全に一人分だけ。
余程ストイックな生活でなくてはたちまち汚屋敷となってしまうのは目に見えている。

トイレの正面には風呂がある。そして風呂との仕切りは(ドアも含め)ガラス。
つまり丸見え。
誰かが入浴中に便器に腰掛ければ互いに目が合ってしまう。
ラブホじゃないんだから、日常がこれでは些かきつい。


という有様なので、あくまで定員は一名なのだ。


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※1 といっても若いカップルがワンルームで同棲、というのは珍しくない。しかしそれは良くも悪くも若いからこそ出来る事。さかってるからねえ。

定員一名の家。の、二階の間取り

玄関たたきから真横に真っ直ぐ延びる(いわゆる鉄砲階段)階段を上る。
廊下もドアもなく、階段を上りきったところからすぐ部屋。

二階は完全にワンスペース。
壁に沿って本棚、キャビネット、机。
中央近くにソファとテーブル。
奥まったスペースにベッド、
さらにその奥にクローゼット(といってもバーを横に延ばしただけのもの)。
奥にはやはり二間幅の掃き出し窓(ベランダは無し)。

二階の1/3程度は天井を二段にして屋根裏収納を設けており、普段使わないトランクだのスポーツ用品だの居候の餌の買い置きだのを纏めて収納している。


以上。
実に簡単。部屋というかスタジオというか。狭いけど

定員一名の家。の、一階の間取り

どの辺が定員一名なのかといえばまずその広さ。
住宅ローン補助を受けられる最低ライン(50㎡)ぎりぎりの50.5㎡。
建坪でなく延床面積である事に注意。
一階と二階全て合わせてその面積の「家」なのだ。
絶対的には狭い。マンションでさえ決して広々とはいえないサイズだろう。
それでもただ狭いだけなら二人あるいはそれ以上で住めない事もない。
だがその間取りは完全に「自分の自分による自分のための」ものであり、
あくまで一人で暮らす事を前提としたものだ。

間取りは1DK。
ドアを開くと目の前にいきなりDK。
玄関ホールとか仕切りドアとかの類は一切ない。暖簾かけるスペースもない。
玄関たたきからいきなり真横に二階への階段が延び、左手奥にはフレームシンクが見える。
正面には大きな掃きだし窓。
その手前、右手には75cm角のダイニングテーブルに椅子(DKR)が二脚※1

シンクからさらに左手には壁を挟んで洗面・トイレ・風呂の水回りスペース。
洗濯機もここにある。

トイレとその他スペースとの間仕切りは基本的にない。
来客時のみ使用する簡単な目隠し(引き戸)はあるが、基本的には1Fはワンスペース。
なので、トイレから右手を見ればダイニングテーブル。
正面には洗面、風呂。全て仕切りなくつながっている。

 イメージとしてはワンルームマンションとか一間のアパートのような感じ。
バス・トイレ別、ただしトイレは仕切りなしと。



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※1 定員一名なのになぜ二脚?それは二名サイズのテーブルだから。二名サイズのダイニングテーブルに椅子が二脚というのは様式として求められるものであり、実際に使うかどうかは関係ない。コーヒーカップはソーサーに乗せて使うもの。コーヒーを飲むのにソーサーが必要かそうでないかはやはり関係ない。ブラックスーツの胸ポケットにはチーフ。それが実用的に意味があるのかどうかは同様に関係ない。バキといえばSAGA。それが本筋に必要かそうでないか、やはり関係ない。あってたまるか。

11.10.2010

戸建て派の言い分

単身者向けマンションのコストでも家が建つ、条件次第でば20年コストは両者ほぼイーブン。
その読みはともかくとして、そもそもなぜマンションよりも家がよかったのか。
「ちんまりした家を建てる金があるなら新築の駅直結タワマンが駐車場つきで買える」
こう言い換える事だって出来るのだから。

しかし自分の住まいに対しての欲求を箇条書きしてみると…
なるほどこれは家でなければ無理な相談だと。


・車やバイクは手元に置いておきたい
→「1Fは各部屋専用ガレージ付」という特殊な物件はたまにあるが、そうでもない限りマンションでは無理。
何で手元に置く必要があるのかと問われると…いや周りを気にせず好きなだけいじったりしたいし、出る時はさっさと乗り込んで出発したいし。

・家からすぐに出たい
→エレベーター待ちとか長い廊下を歩くとか面倒くさい。大規模物件だったらドアを開けてから敷地から出るまでに既に三分もかかっていたりする。
その過程で他の住民と顔を合わせたりして、この人は感じいいとか悪いとかこいつはいつも挨拶しないで顔そむけやがんのなムカつくとかいちいち感じるのも鬱陶しい。
それをどうとるかは人それぞれだが、自分は「不便」としかとらないだろう。

・ソリッドな床へのあこがれ
→長い賃貸暮らしで合板フローリングにはうんざりしていた。合板では傷は傷でしかない。古くなる=ボロくなるだけだ。フェイク木目のクッションフロアなどは言うに及ばず。
傷もゆがみも味になる、本物の木の床が欲しかった(寒がりではないので別に床暖房に魅力は感じない)。

・区分所有の不確かさ
→建物の一室という空間に対して大枚を叩くのはピンとこない。それに経済的事情も立場も考え方も異なる他人と同じ建物に住むのは先々何かとややこしい事が起こりそうな気もする。
それならば「自分の土地」に「自分の家」を建て、そこにあるのは全て自分のもの、良きも悪しきも全て自分ひとりの責任として引き受けるというシンプルな形態がよかった。

・単純に家づくりが面白そう
→それは出来合いのマンションよりゼロから作り上げる家の方が面白いに決まっている。建物は全て自分のものなんだし。


同じような欲求がある人は家を建てるのに向いている。
買うのではなく建てるのだ。きっと楽しめる。

11.09.2010

20年コストで比較すると

新築マンション買う予算があれば家建てられるという理由で本格的に家を建てるのを検討する事になったのだが、さすがに単身者向けマンションの予算では23区内に家は建たない。

ただし本体購入価格に加え、集合住宅につきもののコスト

・管理費
・修繕積立費

に加え、自分の場合は

・駐車場代
・駐バイク場代

をも合算して20年間のトータルコストを産出してみると、話は大いに違ってくる。


現実的な数字を当て嵌めて試算して見ると、

・管理費:10,000円/月
・修繕積立費:平均15,000円/月(徐々に値上がりするとして平均でこの程度と想定。安すぎる?)
・屋内駐車場:30,000円/月(都心近くならこの位はするだろう。青空駐車でない前提なら尚更)
・バイク置き場:3,000円/月

○月間追加コストは58,000円
○年間で69.6万円
○10年間で696万円
○20年間で1,392万円

マンション本体購入費以外に、20年間で実に1400万円もの追加コストが求められる事になる。

都心付近で駅近、であれば幾らシングル向けの部屋でもやはりそれなりの値段はする。
「それなりの値段」に上記20年コストを加えると…20年というスパンで見れば、もはや都内でマンションを買うのも家を建てるのもコスト面で大きな違いはない※1という結論に至った。


ただしこの結論には条件が一つある。
最小限の土地に最小限の家である事だ。


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※1 一戸建てであっても長い間にはメンテナンスや大きな修繕が必要となる事もあるかもしれない。しかし新築後20年程度であれば、余程の事がなければ毎月毎月2万円も3万円も積み立てる必要があるほどの大出費が発生するとは考え難い。のでこの試算では敢えて無視した。また地価に大きく左右される固定資産税の差も無視している。

11.08.2010

ナビ更新

猛暑もやっと収まった感のある10月の週末、やっと車に乗れる気温になった※1ので4ヶ月ぶりに車を乗り出してショートドライブに出かける。
ダッシュボード上にはソニーのカーナビXYZ-77※2をセット

このナビ、最近どうも調子が宜しくない。
どういう事かと言えばボケている。
具体的に言えば、突如として交通法規と物理法則を無視して(地図画面上で)あらぬ方向へふらふらとさまよいだし、やがてここではないどこかの街角にいると思い込むと、ありもしない道を曲がれだの引き返せだのと次々に指示を繰り出し、そうして散々人を振り回した後に知らん顔をして正気に戻るというタチの悪い症状が度々発生しているのだ。

特に目的地に近づいた頃にこのシグルイでいう曖昧な状態の虎眼先生状態に陥ると厄介で、こうなったらドライバーに打つ手はない。
ナビ先生が正気を取り戻すまで勘を頼りに運転するしかないのだが、ようやく我に返った頃には既に目的地を大きく逸れて行ってしまっていたりする事もしばしば。先生が曖昧な状態に陥った事に気付かずに狂った指示に従ってハンドルを切りかけ、危うく事故という目に遭った事もある。
笑えるが笑い事では済まない。

そしてこの日のナビ先生はさらに曖昧さ加減を増していた。
そのボケ具合は一種凄みさえ感じさせるもの。
家を出発して最初の角を曲がる頃には、画面の中の車はいきなり宙を飛び始めたのだ。

うむ、今日も先生は曖昧な状態にござる。
そうひとりごちる間にも画面の中の車は北東の空をぐんぐん飛んでいく。
そしておもむろに外堀通りに着地して通りを走り始めた(らしい)。
以降、実車が靖国通りを東へ進むのに対しナビは春日通を東へ、
京葉道路を東進するのに対しては浅草通りから蔵前橋通りへ進む。
先生…

曖昧な状態なのにナビとしての義務は果たさなければと思うのか、
ありもしない角を曲がれだの、Uターン禁止なのにUターンしろだのと喧しい。
ドライバーを事故に引きずり込む悪魔の囁きを無視し、正気に戻るのを辛抱強く待ちつつ車を進めるが、ハンドルを握ってからそろそろ一時間を経過し、車が環七を通過する頃になってもなお、先生は曖昧な状態から醒める気配をみせない。
それどころか曖昧さは更に激しさを増す。
ついに画面上で柴又街道に沿って北上を始め、実際には京葉道路を東に走っている自車からさらに遠い彼方に走り去っていってしまった

ここに至りこちらも辛抱堪らず、半ば衝動的に行き先をカー用品店に変更。
うむ、先生にはご隠居頂くしかあるまい。

さすがに今度と言う今度は我慢の限界というもので、ドライブの予定はカー用品店でのナビ新調に変更されたのだった。ああまた予期せぬ出費が…


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※1 エアコンもなければヒーターも無し。背中にラジエーター背負ってるからこれがヒーターといえなくもないか。キャビンの気温は外気プラス5度がデフォ

※2 6年前に購入したこのナビはPC接続してセットアップするのを前提とするという、今でも斬新な(というより先走った)コンセプトがソニーらしい迷機。音楽も動画もPC並に再生可能でメールもOK、他社と比べ格段に解像度の高いナビ画面では要所要所で3D表示に切り替わるなど6年前にしては相当なスペックを誇ったのだが、残念な事に肝心のナビ性能が今一。案内が遅い、裏道に弱い、自慢のアプリもマルチタスク下では頻繁にフリーズして使い物にならないなど弱点が多々あり、ついにポータブルナビ市場の主導権を握れないまま退場(生産中止)する事となった。個人的にはHDDナビなのにDVDナビより起動が遅いという時点でヤバいと思わなかったのか、開発責任者を小一時間問い詰めたい。

11.07.2010

酉の市

平日の帰宅時間は日付が変わってからがデフォ。
日ごろの睡眠不足を取り戻すように週末の朝は遅い。


起床してコーヒーを飲み、うだうだブログをいじっているうちに午後になり腹が空いてきたので、家がある高台の坂下にあるラーメン屋に出向いて朝昼兼用の食事を摂る。
初老の夫婦がやっている5坪足らずの小さな店は「えぞ菊」から暖簾分けされたというのが売り(入り口に誇らしげに張り紙が)で、やはり看板としているのは味噌ラーメン。しかし最近の自分のお気に入りは新メニューの豚バラ丼。吉野家の豚丼とは比較にならない。
今日も期待に違わず美味かった。しかし最近店に入るたびにおかみさんが意味ありげなニヤニヤ笑いを浮かべるのが気になる。どうも常連認定されたぽい。いや別に嫌というほどの事ではないのだがこの妙な敗北感はなんだ。「いつも有難うございます」いつもとか言うな。


店を出ると坂下の神社の入り口には酉の市の提灯が並んでいる。もうそんな時期だ。
春に引っ越してきてからは当然初めての酉の市。どこでやるのかは知らない。

11.06.2010

扶養家族について

・小さな車(扶養10年の間に同型車とすれ違った事が一度だけ。乗員二名デブ禁制。積載性皆無。耐候性も皆無に近いので保管には屋根付きガレージ必須)
・小さなバイク(扶養4年半の二種原付。同型車とすれ違った事はまだない。雨ざらしにするには忍びないのでこちらも屋根つき必須)
・居候その1(扶養5年の草食系。誰からも愛される容姿。家の汚れの元凶である散らかし屋でろくなもんじゃないが甘え上手なので得をするタイプ)
・居候その2(扶養6年の肉食系。誰からも嫌われる容姿。目を開けたまま寝るし。ていうか瞼ないし。内気で控えめな性格なのに見た目で損をするタイプ)

気がつけば養わなければならないのがここまで増えてしまった。家を持とうと思い立った時、この条件でまず「中古マンション+リノベーション」というそれなりに魅力的な案はほぼ選択肢から外れる。なんとなれば中古マンションは高確率で「ペット不可」「駐車場なし/あっても青空」「バイク置き場は当然なし」だからだ。勿論ペットOKで駐車場つきでさえあれば何でもいい訳ではないので可能性は更に狭まる。新築マンションであれば大概はペットOKで駐車場も屋根つきであったりするしロケーションも選べる。設備もいい。しかし何より高い。この予算なら家建てられるじゃん。
じゃあ建てちゃえば。


かいつまんで言えばそういう話で。

11.05.2010

2010年10月16日、表札の取り付けを終えて約一年に亘る家作りがようやくほぼ完了しました。

山手線の内側に建てた小さな家は、広さも間取り(1DK!)も定員一名が前提の仕様。

単身者が家を買おうと思ったら普通は利便性に優れたマンションを選ぶでしょう。「一人暮らし仕様」でわざわざオーダーして家を建てるなど稀な話です。まず聞いた事がない。


一人なのになぜわざわざ「家」なのか。一見して無駄だらけに思えるこの選択は自分としてはそれなりに合理的な結論であったりするのですが(理由は今後のエントリにぽつぽつ現れるかもしれません)、少なくともこの春から開始した「定員一名の家」での実験的生活は(今のところ)目論見以上に快適で楽しくて、そしてその多くはマンション暮らしでは得られないものではなかったかとも思います。


一人暮らしだけど「家」が欲しい。
でも一人で家買うのって変じゃない?
建てるのはもっと変じゃない?勿体無くない?
独身の友達はみんなマンション。やっぱりマンションが無難でしょう。
だけど「家」がいいんだよなあ。

こんな葛藤にとらわれている人が一歩を踏み出すきっかけにこのブログがなれば嬉しいし、やっぱり止めとこうと引き返す決め手になれば…まあそれはそれでいいんじゃないでしょうか。

ともかく、家を建てようと思い立ってから完成するまでを書き留めたブログに続き、こちらのブログでは「家作りのその後」ひそかに楽しい日常を細々と書き留めていく事とします。