1.31.2011

再塗油

角度の低い冬の陽射しに照らされて、床に塗布した油がところどころ薄くむらになっているのが目立つようになってきた。
思い立って久しぶりに再度「匠の塗油」を床に塗る。
入居前にやったのとは違い、今回は生活の場に施工する訳なので、小さな家といえども全てを一時に塗る事は出来ない。
大物の家具はさすがに動かせないが、テーブルや鏡など小物をずらしてまずは二階の床半分に塗布。
来週末には残り半分、その次にはまた二週かけて一階の床に塗りこむ事とする。
久しぶりに家中が荏油の香りで満たされている週末。

3月末の入居から10ヶ月が経過しての内装メンテナンスは他にもあり、壁に塗った漆喰塗料の巾木との境目部分の剥がれやひび割れ、巾木にこびりついた荏油落としなど、幾つか補修したいポイントがある。
この家は綺麗に仕上がった完成品として受け取った訳ではなく、内装は自分でラフに仕上げた※1家なので、細かな補修もまた想定の内。元がピシッと綺麗に仕上がっているわけではないので補修で多少のむらが生じようと気にならないし、それでいい。
初めから完成しきって住み手が手を出す余地のない家など面白くない。
あれやこれや手をかけながら綺麗に使い込んでいき、やがて古道具のような艶を出す事が出来たら最高だろう。

新品のピカピカは一年も経てば消える。
いぶし銀の鈍い光を発するようになるまで、掃除はまめに、そして物は努めて少なく。
暮らしの場である家を綺麗に使い込むのは容易ではない。日々精進あるのみ。
自分の場合は持ち物減らしが大変なんだなーこれが。





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※1 「ラフに仕上げた」。拙い素人仕事の美しき言い換えですね。同様の表現に「シャビーな(ボロい)」「ふくよかな(デブ)」「純朴な(イナカくせえ)」「いい人(彼氏にはできない)」「飲まなきゃいい人(単なる酒乱じゃん)」など。

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