1.09.2017

おろしや国一週間(2)12月10日 シェレメチエボ空港からモスクワ市内へ

成田空港を夕方に出発したアエロフロート便は10時間後にモスクワ郊外のシェレメチエボ空港に到着。9時間で着くヘルシンキに次いでモスクワは二番目に日本に近い欧州であったりする。時差は6時間。

大韓航空、パキスタン航空と並び格安御三家として知られるアエロフロート、そしてアエロフロートといえばシェレメチエボ空港。パッカーに馴染み深いこの空港はこれまでに乗り換えで何度となく利用したものの、入国ゲートをくぐるのはさすがに今回が初めて。

日本からの北回り欧州便が現地に到着するのはほぼ夜になるので、初日のホテルだけは出発前に押さえておくのが吉。この日のモスクワ到着も22時で外気温はマイナス10度。ホテルへ直行する他にすることはない。

いつもは横目に見ていた入国口へ初めて並ぶ

中日ドラゴンズでなくてディナモモスクワのオフィシャルシップが空港内に。UEFAファン必見

おおよそ先進国に分類される国の首都であればほぼ例外なく電車かバスによる空港から都心へのダイレクトアクセスが整備されているので、余程大荷物を抱えているのでもない限りべらぼうに高いタクシーを使う必要などない。
果たしてシェレメチエボ空港にも市内直結の特急「アエロエクスプレス」が乗り入れていて、旅行者はこれかあるいは空港外に停留場がある乗合バスで市内にアクセス、そこから地下鉄に乗り換えてホテルへ向かうのが一般的なルート。
最も安上がりなのは乗合バスだが、少なくとも一時間以上かかる上に到着地は郊外の地下鉄終点駅近辺であることを考えると、およそ40分程度で都心の緑のメトロ二番線ベラルースカヤ駅に直結しているベラルースキー駅までノンストップのアエロエクスプレスを利用するのが最も便利。乗り合いバスに比べれば随分高いがそれでも一般席で420ルーブル。当時のレートはやや円安で1ルーブル=2.3円程度だったが、それでも千円にも満たない。

どの空港でも到着ロビーを歩けばタクシーはどうだと声をかけてくる輩がいる※1が、連中は例外なく白タクなので相手にしてはいけない。正規のタクシーならタクシー乗り場に車を停めれば客の方からやって来るから客引きなどする必要はなく、タクシー乗り場で客待ちできないモグリ連中だからわざわざ客引きをしているのだ。客引きについていってはいけないのは歌舞伎町に限らない。いきつくところはどちらも同じぼったくりだ。
(白タクに限らず、わざわざ向こうから近寄って来る人間には必ず何か下心があると考えていい。まともな人間は見知らぬ外国人に構っているほど暇ではない※2

はたしてここでも藪蚊のように寄って来る白タク運ちゃんズをニェットニェットと追い払いつつ早足で到着ロビーを抜け、天井から下がっている案内板に従って都心への特急乗り場へ急ぐ。


Train to Moscowの表記に従って進む。英語表記の有難さはこの後で身に沁みて分かる
巨大マトリョーシカ
の裏は土産屋。店番のお姉さんやる気なし

英語表記のスタバを右に曲がればすぐアエロエクスプレスの改札。奥に見える赤いのが自動券売機
アエロエクスプレスの車内。欧州の長距離列車は漏れなく新幹線に勝る。理由はのちほど

ロシアにしてはやたら清潔で快適なアエロエクスプレスはほどなくしてベラスースキー駅に到着し、小雪の舞うホームを抜けてべラルースカヤ駅を探す。

「地下鉄入口の目印はMマーク」という予備知識は仕入れていたもののどこを見てもそれらしきマークが見当たらない。乗り換え口の案内板もないこの不親切さはいかにもロシア。ここで早くも乗り換えに迷うが、メトロ入口をさがして駅の外をうろうろしているとこの寒空に昏睡している酔っ払いを発見。ロシアは酔っ払いもおそろしや

べラルースキー駅前。本当はメトロに乗り換えるのに外に出る必要はない

酔っ払いもしくは死体。放置して何やらしゃべくってる警官もおそろしや

結局、アエロエクスプレスのホームを出てすぐ左側にある不愛想な木のドアがメトロ入り口であることが分かった。頼むから国際空港直結の特急から乗り換えるメトロの入り口くらい英語で書いといてくれ。分からん

ホームを出て見える正面が駅出口でメトロ入口は左手。MマークはどうしたMマークは

モスクワ地下鉄はアエロエクスプレスの新しさに比べやたらと年季が入って古めかしいが、驚くのはその運行本数。東京メトロなら7、8分に一本がせいぜいの土曜日の深夜という時間帯にもかかわらず、3分とおかず次から次へとやってくる。ラッシュアワーの山手線並。何だかすごいぞモスクワのインフラ

モスクワ名物、異常に長いエスカレータ
ベラルースカヤ駅ホーム。使い古したリモワのスーツケースのような地下鉄車両

深夜の寒空にスーツケースを抱えてホテル探しに右往左往という事態は避けたかったので、とにかく地下鉄駅から近く見つけやすい事を第一に選んだ結果、予約したのは二番線マヤコフスカヤ駅にほど近い北京ホテル。スターリンが北京でソ中友好条約か何か結んだ記念すべき年にオープンしたのがその名の由来とのこと。
予約サイトで見る限りではスターリン様式で非常に目立って見えたこの北京ホテル、果たしてマヤコフスカヤ駅を出るといきなり真正面にそびえ立っていて受ける。こりゃ迷いようがないわ


video

出入り口ドアを開けて左手にどどんと北京ホテル
右手にどどんとクリスマスツリー
駅名の由来の詩人マヤコフスキーの像。実は芸術先進国のロシア、詩人の地位は日本のそれより遥かに高い

スターリン時代の建物だけあってさすがに建物や設備の古さは否めない北京ホテルだがパッカー上がりには十二分に快適。外資の大型ホテルに比べれば値段も随分とリーズナブルで空港からのアクセスも極めて良好、初めてのモスクワの宿としては当たり。


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※1 北京の白タク運ちゃんズは「ホイッチ!ホテー!」と連呼。Which hotel?を意味するものと思われる
※2 経験上唯一の例外はシリア。道を探してうろうろしていると通りがかりがどうした何を探しているのかと声をかけてきて、こちらがアラビア語を解さないと分かると英語が話せそうな人間を探して連れてくる。そして何の報酬も求めない。かの国ではこんなことを何度も経験したが、これは例外中の例外。同じアラブでも外国人と見れば金を巻き上げることしか考えていないモロッコのような国もある。こういう観光客ずれしきった国では人々との触れ合いなど期待するだけ無駄



2 件のコメント:

  1. メトロのMだったんですね。その駅の木のドアの前に蛍光色のM表示は無い方が風情があって良いかも。地下鉄、かっこいい業務用みたいなデザインで色もいいし。街並みも車両もオトナの雰囲気。ガキっぽさがどこにも無い! あのですね、見応え読み応えたっぷりで面白いのですが、最初の方でコメントしたかったことは最後まで読んでる内に忘れてしまいます。ああ、マトリョーシカもカワイク作ったつもりだったのかもしれないけど、オトナの雰囲気(^^) もう一回読みにきますが、(3)も楽しみにしてます。

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    1. kawaiiのかの字もない国で例外的に可愛らしいマトリョーシカですが、元祖は日本の入れ子細工と知って納得です。

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