4.23.2016

気になるデッキ

タイルを貼っているときは街に貼られたタイルや目地の具合が気になり、
壁を塗っているときは入った飲食店の塗り壁を目ざとく見つけては鏝さばきをチェックし、
柵を塗っている時は保存状態の悪い街角の柵の錆が目について、
ウッドデッキを仕上げているときは街に数多あるウッドデッキの材質がやたらと気になるのが人の性。

バイクの修理で訪れたホンダ店。
ここに来るのは初めてではないのだが、ショールームに貼られたウッドデッキをまじまじと見るのは初めて。



これはイペか…
さすがメーカー店、店のつくりにも金を掛けてる。

4.20.2016

こんな地震を想定して作られた建物など一つもない

昭和56年施行の新耐震基準で想定する「数百年に一度の地震波」とは実のところ震度6弱未満であって、現基準は理論上その程度の揺れで一発倒壊しない強度を担保するのに過ぎない。今回の熊本のように震度6.5の前震を受ければいかな新築住宅でも倒壊して不思議はないし、本震の震度7に至っては何をかいわんや。しかもそれが立て続けに襲ってきて、さらに震度5レベルの余震が数百回も繰り返し繰り返し発生するのであればおよそどんな建築物も耐えられるものではないだろう。

揺れに対抗する耐震や制震では、想定を上回る地震波に対しては無力。
では揺れに対抗せず受け流す免震ならどうか。
免震建築は主に基礎と建物の間に緩衝材を挟む事で横揺れを逃がす構造にしたもので、大型集合住宅向けだけではなく一般住宅用の装置もそれなりにある。基礎と建物の間にダンパーを挟むもの、ゴムやコロを挟むもの、変わり種では圧搾空気で建物全体を宙に浮かせるものなど多様な種類があるが、揺れを抑えるのではなく減衰する免震構造であればどんなに大きな地震でもそれなりの効果は期待できる。しかし設置には周辺スペースが余分に必要だったり定期的なメンテが必要だったり、何より安からざる初期コストが重くのしかかる事がなかなか普及しない理由だろう。
我が家も例にもれず免震基礎は採用していないのだが、竣工してから発生した二度の大震災の惨状を見るにつけ、たとえローンが一年や二年延びても免震基礎を採用しておくべきだったなと反省することしきり。初期費用がどれだけかかったとしても全壊だの半壊だのに較べれば全然安いものだ…まして命もかかっているのであれば。

あのレベルの地震が首都直下で起こったらさすがにLWH002も諦めるほかはないとして、たまたま東京で生活していたせいで幸運にも今回の難を逃れたに過ぎない身であることを考えるにつけ、別に縁がある土地でなくとも寄付の一つくらいしておかないとどうにも寝覚めが悪い。今月は目の玉が飛び出るほどの車の修理代を支払ったばかりなのだが、これはもう断腸の思いでクリック。
しかし人の弱みに付け込んで善意を食い物にする連中にはAGAとEDとOABが併発して、頭ハゲ散らかしながら不能と頻尿と尿漏れに死ぬまで悩まされる人生を送ればいいなと切に願う。※1


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※1 極楽も地獄もその存在を信じていないので『地獄に落ちろ』みたいな抽象的な呪詛の言葉は吐かない。

4.12.2016

完成工事(8)(了)

柵の塗装が終わったらあとはもう一息。最後にデッキの表面を整え保護塗料を塗りこんで終わり。
放っておいても20年は持つと言われているイペなのになぜ保護塗装を?

アーハーグックエスチョン(ショーンK風に)。
イペは確かに腐れや虫食いには極めて耐性が高い(らしい)のだが、紫外線を受ける表面は劣化と無縁というわけではない。屋外で紫外線に晒されたイペの変化で顕著なのはまず色で、これはものの2か月でグレーに変色。次いで表面がすこしずつやれてきてささくれなどが出てくるという。
イペ材のウッドデッキはその丈夫さ故に土足利用を前提としたハードユースが専らで、土足であれば多少のささくれは全く問題にならない。しかし我が家のウッドデッキは素足利用が前提なので、それなりに表面の劣化には気を遣う必要がある。

ていうか劣化しないうちからイペ材の表面は結構荒く、靴下は引っかかりまくりだし素足で摺り足などしようものなら間違いなく足にささくれが刺さる。
これでもサンダル利用履きが前提なら問題にならないレベルなのだが、我が家のウッ(略)

という訳でイペにしては異例の過保護な措置をとることとした。
まずは表面処理を念入りに。回転数を自由に変化させることが可能なBOSCHのグラインダーがここで大いに活躍。いちいち紙やすりなんかで擦ってらんないすよパイセンと呟きつつスイッチを入れtギュイーーーンシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ


おたく的こだわりアイテムの一つ?


タイル鉄骨を切断した時ほどの轟音ではないが、サンディングの騒音も結構耳に来る。
イペ材の表面はあくまで粗く、グラインダーでいくら磨いても滑らかさには限度がある。所詮は風雨に晒されるウッドデッキであればあまり平滑さに拘っても仕方がない。ということでサンディングディスク二枚が潰れるまで、30分程度かけて一通り表面を撫でて終わりにする。


回転数を上げ過ぎて焦げ目が出来たりなんか絶対にしていない

気になるざらつきを一通り慣らし、素足に堪えられる程度まで平滑化が終わったらいよいよ仕上げに保護塗料の塗布。もちろん木材の表面にニスの被膜を張って木の風合いを台無しにするなんて野暮なことはせず、表面に顔料入りの油を浸透させるタイプの保護塗料を用いる。無色より紫外線保護効果が高いダークブラウンの顔料が混じった塗料を手の届かない真裏を除いた木材の三方に満遍なく刷り込んでウッドデッキ作りの全工程は完了。


余り過ぎちゃってどうしましょう。毎年塗り直しても20年は軽く持ちそうな



2009年11月から始まった家づくりもこれでやっと完成。
いやー面白かった!(もう一回やりたい?)うむ断る!



4.11.2016

完成工事(7)

常温亜鉛めっき塗料を二度塗り、さらにプライマー代わりのエポキシ樹脂系錆止めを一回塗って漸く上塗り工程に進む。
上塗りに採用したのはお馴染みのアイアン塗料シュッペンパンツァー。これまでにはこの黒色を水栓やら水道メーターの蓋やらPCケースやら光接続ボックスやらに塗りたくってきたが、今回の柵塗装用に改めてチャコールグレーの1L缶を取り寄せ。
チャコールグレーは我が家の外壁と同じ色。柵なんて目立たないのが一番よ

今回は卸元から直に取り寄せ
シュッペンパンツァーも基本は二度塗り。二度目の塗布は斑なく延ばすのではなくあえて斑になるようにコテコテと、刷毛を寝かして塗り延ばすというよりは立てて使って叩くように塗る。と、ロートアイアンのような武骨な感じが出て面白い。
二日かけて上塗りを終え、これでやっと柵塗装の工程が終了。

スチールの柵はこれで六層の塗膜に守られ錆対策は万全。錆びられるもんなら錆びてみろと。
しかし塗料代に手間暇を考えたら高価でも初めからステンレス柵を採用した方が結局安かったというオチになりそうだが、このウッドデッキにはピカピカのステンレス柵は合わないし、何よりステンレスでは何も手を加えるところがなくてつまらない。どうせ高い金をかけて作るのであれば、せめて自分が楽しむ余地がなければ損というもの。いや面白かった

4.05.2016

完成工事(6)

ローバルを二度塗りし、いよいよ上塗り…とはいかない。そもそも基本的に上塗りは必要ないというかできないとされている亜鉛めっき塗装、そのまま上から塗ったのでは付きが悪いどころか下のローバルもろとも剥がれてくる恐れがある。上塗りとの間にエポキシ樹脂系プライマーを挟めば何とかなるだろう。というわけで三層目に抜群の粘着力を誇るとか書かれていたエポキシ樹脂系の錆止め塗料を下地として塗る。
今度はグレーでなく赤錆色。万一塗装の付きが悪く後になって剥がれてきたとしても、色が違えばどの層から剥がれたのか分かりやすい。しかし週末になると雨というこの天気はどうにかならんもんかね

ま、何とかなるでしょ