粉塵にまみれながらタイル張りに明け暮れた昨年のGWから早くも一年。
今年のGWは…カレンダー通りなので特に遠出※1するでもなく、読書にでも明け暮れる事とする。
住んでいる場所は目の前に幹線道路が走っているが、都心近くのビジネス街に面しているにしては休日は驚くほど静かだったりする。これはペアガラスの恩恵も大きいのだろうが。
そんな午後の静寂を打ち破る大音量。
「こちらは~、廃品回収車です。ご家庭で~、ご不要となりました~、古新聞、古雑誌、オートバイなど~、どんなものでも~、かまいません。無料で~、無料で~」
人が歩く程度のスピードで移動しながら環境確保条例違反の騒音を撒き散らすこの軽トラックが家の前の4m未満道路にまで入り込んできたのでたまらない。
しかも家の前の道は行き止まり。案の定のろのろとUターンして引き返すまでの間延々とこのノイズを聞かされる羽目となった。
気の抜けた若い女性の声+チンピラ風の男性という組み合わせで住宅街に登場し、無料どころかぼったくり料金を請求してトラブルと苦情が絶えず、あまつさえ時に不法投棄を行って摘発されていたりするというこの限りなくブラックに近いグレーな業者が自分が住むこの区にまで蔓延っていたとは意外というか、なかなか根絶されないのはカモられる人が今でもそれなりにいるという事なのか。夏になったら同じ世界に生きる網戸修理屋も登場するのだろうか。ああ煩い。通報しようかなあ。
中学生の頃、下校時によく豆腐売りの爺さんがリヤカーを引いているのを目にした。
しょぼくれた爺さんとリヤカー、そしてラッパのどことなく物悲しい音色の組み合わせは、夕闇に沈みつつある街の風景にこの上なく合っていたように思う。
ああいう風情のあるノイズなら大歓迎なのだが…さすがに都心で豆腐売りを期待するのは無理か。
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※1 遠出…三月頃には久々に(四年ぶりに)ちょっくら海外にでも出かけてこようと思った矢先にあの大事件が発生したのでもうそれどころではなくなってしまった。オンシーズンには休みを取らない主義なので、このまま今年も年末まで休みなしとなる公算が大きい。何より原発があの有様ではおちおち日本を離れる気にもならない。
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