毎週の雑巾がけに年二回のオイル塗り、雨ざらしのまま靴でガツガツ歩く重歩行に使われるイペ材をここまでまめに手入れしているデッキもなかなかないだろうが、手を入れれば入れただけ表情が変わるのが木材のいいところ。
堅く腐らず頑丈が取り柄だが表情がなくつまらないと思われていたイペも、油を塗りこまれ雨に打たれ太陽に晒されを何回も繰り返す内に微妙な木目が浮かび上がりこれはこれで独特の風情を醸し出してくる。単調に見えてもやはり木は木、人工木材や樹脂とは全く違う。
塗油作業前 |
塗油直後 |
一週間後 |
我が国の住宅でも偶に靴を履いて暮らす前提で作られている家があるが、そのような家で一般的に床に貼られるタイルの代わりにこのイペ材を敷き詰めるのも面白いかもしれない。タイルは重いのでタイル張りの家はほぼ鉄骨造かRC造になるのだが、これなら木造でもいける。リビングから外のウッドデッキまで段差なく、一続きで同じ木を張り込むという芸当もこの木材なら可能。ブラックジャックのように海を臨む崖の上にでも家を建てるならぜひやってみたい。
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