12.07.2017

人生設計に合わせた家づくり

三代目若乃花のお家が散々な評価だったという話

花田兄弟のお兄ちゃんの方は年齢が近いのと体格に恵まれないという共通点で以前から親近感を持っていたのだが、家を建てたのもほぼ同時期とは知らなかった。だが彼の家を建てるにあたっての費用における土地:建物の比率は我が家とほぼ正反対。
年を追う毎に資産価値が下落する上物(木造なら15年で資産価値はゼロ)にコストの多くを割くことのデメリットは売却時に顕在化する。ましてこの例のようにコストの多くを占める建物が欠陥建築とでも認定されれば評価額は悲惨なことになる。逆に土地がコストの多くを占める家は建物価値がゼロになっても土地の価値は目減りすることはないことが売却時には有利に働く。コストの7割近くを土地代が占める我が家とお兄ちゃんの家を比較すれば、完成時の評価額はお兄ちゃんの家の方が高いが8年後の評価額は逆転しているということになる。
土地代が多くを占める我が家のデメリットといえば、どれだけ古くなっても土地は時価で評価されるので固定資産税があまり安くならないこと。土地バブルのようなことになれば年を追う毎に税金が高くなるということもありえる(そんなことは二度と起こらないが)。これはメリットの裏返しなので仕方ない。

前述のとおり建物がコストの多くを占める家のデメリットは売却時にのみ顕在化するので、言い換えれば売ろうとさえしなければデメリットにはならない。逆に時が経つほど建物の価値が落ちてどんどん固定資産税が安くなるというメリットのみを享受できる。
なので永住を決めたのであれば「できるだけ安い土地に立派な建物」を、反対に将来の売却を視野に入れて、あるいは流動資産として家を建てるのであれば「少しでも地価の高い場所にコンパクトで簡素な建物」を建てるのが限られた予算の賢い振り分け方といえる。
ではお前はどうなんだといわれると、地価がべらぼうに高い都心にコンパクトで簡素なLWH、しかし売却の予定はなくこのまま永住となる可能性が高い…
賢くないじゃん。

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