再度シーラーを塗布すると杉並Rの見学会へ。帰宅すると早速作業に取り掛かる。
今度は開封した漆喰をいきなり鏝板に盛らず、100均で買ってきた柄杓を突っ込んで練って練って練る。少量の水を加え、さらに練って練って練る。練るうちに漆喰からはゴリゴリ感が消え、徐々にクリームのような風合いに変化していく。これだ。
頃合を見計らって鏝板に盛り付けると、スポンジで水浸しに濡らした壁に叩き付ける。鏝を使って下から上に、右から左に、左から右にと抑える。
漆喰は前回とは比べ物にならないほどよく伸び、扱いやすい。そしてなかなか乾かない。おおこれだ。
手応えを確かめたところで、後は最後まで一気呵成。というか左官工事が他のDIYと違うのは中断が許されないところで、途中までで終わってその後再開した場合は塗り足した継ぎ目の跡が不自然に残ってしまうので、一度塗り始めたら否応なく一気呵成にやり遂げるしかない。持ち場を離れられるのはせいぜい十分、イナフではなくテンミニッツ。トイレも食事もメイク落としもおむつの交換もその間に済ませるのだ。
一階北壁ぬーりぬーり |
一階北壁、塗り終わり翌日。乾ききっていないのでまだグレー色 |
続いて二階北壁ぬーりぬーり |
薄墨色に鈍色を重ねてぬーりぬーり |
一番奥に辿り着いたら終了 |
今回は前回と比べて作業時間もぐっと短く、一階は四時間、二階は六時間で完了。人一倍不器用な自分でこの時間なので、器用な人であればこの半分程度でやり終える事が出来るだろう。いや左官も楽しいね。疲れるけど。
表面は荒々しく波打ち、艶もあったりなかったりとどこまでも素人丸出しの拙い壁面ではあるが、差し込んだ西日に浮かび上がる鏝跡の陰影は自分にとってはとても好ましい味となる。特に二階に塗りなおした「鈍色」の、仄かにグリーンを含んだ独特のグレーの色合いはとても気に入ったので結果オーライ。幸せなDIYの秘訣はあくまで評価尺度を自分自身に置く事。
「鈍色」乾くとこんな色 |
しかし二回に分けて塗りも塗ったり、一階は20kg二階は30kgの計50kg。なんかライトウェイトハウスでなくなってきているような気がするが大丈夫か。しかも二度塗りした箇所など、数えてみれば七層構造の壁(石膏ボード>表面の紙>ローラー漆喰>シーラー>鏝漆喰>シーラー>鏝漆喰)になってしまっているのだが。ミルフィーユか。
まあタイルを張り詰めるならまだしも、この程度ならまだ大丈夫でしょう。多分。
空き容器は燃えないごみの日にポーイ |