6.29.2014

最小の子供部屋

(注)無断転載

かつてマニ夫人が看破したように、子供は遠からず独り立ちするもの。子供部屋として細かく仕切った間取りは、子供がいなくなればただの使いづらい間取りに変わってしまう。家の寿命は子供が出て行ってからの方がずっと長い※1のだから、子供を第一に考えた家作りというのも何だか勿体無いような気がする。
そして子供が自分の部屋を欲しがるのは、広さが欲しいからではない。成長して自意識が発達した彼らは自分のプライバシーが欲しいのだ。特に男子は(理由は胸に手を当てて考えるなり旦那に聞いてみるなりするとよろしいね)

そう考えれば、見た目はジョークグッズのようでもこれは「小さな家の期間限定の子供部屋」として有効ではないか。
思春期から家を出て行くまでの数年間は子供にこの部屋を与え、子供が巣立って不要になったら解体する。リフォームより遥かに手軽で安上がり。
子供にとってはプライバシーは確保され勉強には集中できるが窮屈な空間には違いなく、パラサイトなんとかとは無縁な独立心旺盛な子に育つだろうし、まして引き篭もりになどなりようもない。
これはなかなか悪くないね

___________________________________
※1 会計上は木造住宅の価値は22年でゼロになるが、欠陥住宅でもない限り20年程度で住めなくなる家なんか今時存在しない。手入れしながら使えばその倍は軽く持つ。ていうか持ってくれなければ困る


0 件のコメント:

コメントを投稿