8.22.2012

2月21日 Riga (2)


語弊を恐れずに言えば世界には上澄みのような国もあれば澱のような国もあって、日本国のような上澄みでは誰も意識する事もないくらい当たり前の前提として成り立っている高い規範意識とか相互信頼とか、そういったお約束が全く通用しない国があるのも事実。楽しいこと美しいこと素晴らしいことしか伝えないメディアも悪いと思うんだけど、少なくとも日本のような安全にかけては超イージーモードな国で蝶よ花よと育てられたお嬢さんにとっては、見知らぬ異国の一人旅なんて文字通り冒険(危険ヲ冒ス)以外の何者でもない事は知っておいた方がいいと思う。
一言で言えば、悪いことは言わないからやめとけと。
しくじった時に払う代償が大きすぎる。親御さんの気持ちも考えるべし


***

アカデミーのビルから北に反転し、駅を抜けてアルベルタ通りを目指す。
リーガは知る人ぞ知るユーゲントシュティール(アールヌーヴォー)建築の宝庫で、前世紀はじめに建てられたそれはもう典雅なビルをいたるところで目にする事が出来る。わけてもアルベルタ通りにそれら綺羅星のようなユーゲントシュティール建築が集結しているという事を聞いた日には、好きな画家の筆頭にムハ(ミュシャ)を挙げる身としてはもう行くしかない。

ロシアからの独立記念で建てられた自由記念碑。束の間の自由と独立はしかしソ連に踏みにじられる


アルベルタ通り入口の目印となるアパートメント
Alberta St.
ああっ
何という壮観


屋根にライオン
ゴルゴーン三姉妹?


青レンガとは珍しい
どうしてこんな
デコレーションケーキのような建物を作れるのか

新庄?
多くの建物は前世紀初めに建てられた。アールヌーヴォーの波がラトビアに到達したのは寧ろ遅かったのだが、首都の建築ラッシュの時期とちょうどいい具合に重なってこのような美しい建築が量産されるに至る。有名どころの殆どは建築家ミハイル・エイゼンシュテインが手がけている。息子は映画監督のセルゲイ・エイゼンシュテイン。うん全然知らん。知らないけどグッジョブ。




なお、馬鹿みたいに口を開けて見上げていたこの通りでビーニーを紛失した模様。
青レンガの建物の向かいにあるカフェでビバーク。

コーヒーとケーキで200円程度。やっぱり安い


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