カーボンフレーム全盛の今では結構な重量級。同価格帯の吊るしのカーボンロードでもこれより1kgは軽いし、もう少し予算があればさらに1kg軽いロードバイクを組む事も出来る。
これは新旧の素材の差なので如何ともしがたいところ。ほっそりとした流麗なフォルムが欲しくてクロモリ=クロームモリブデン鋼フレームの自転車を求めるのならば、軽量と高剛性は諦めなくてはいけない。自動車の重量が2kg重かろうと軽かろうとそれは誤差の範囲内に過ぎないが、一人力で走る自転車特にロードバイクで2kgの重量差はもう相当な差と言っていい。スポーツカーが300kg重いか軽いかというようなもの。
とはいえレースに出るわけでもない街乗りオンリーバイクで極限の軽さが求められる訳もなく、ツーキニストとしてはカッコ優先で敢えて重いクロモリを選んでも別にどうって事はないのだけれど、通勤路がママチャリ走破不能(電アシ除く)な難コースな事もあってやはり軽いに越したことはない。これまで取っ替え引っ変えしてきたパーツもカッコだけでなく軽量化をも条件に選んできた※1結果、これまでのところ467gの軽量化を果たしている。おお9kgを切ってるぞ。
購入時のまま未だ替えていないパーツはハンドルとステム、サドルにシートポスト。あースプロケットもそうか。まあどれを選んでも似たような重さのステムとスプロケ(金に糸目をつけなければ軽くできるが)はどうでもいいとして、ハンドルとサドルにシートポストの三点は製品によって重量にかなり開きがあるパーツ。重いものはとことん重く、軽いものはやたらに軽いこれらを上手く取り入れれば、総合で1kg減量を達成するのも夢ではない。
前置きはともかく、三代目通勤快速号が22ヶ月目にして走行4,000kmを突破した記念に、今度はシートポストを変えてみたという話。
この地味なパーツにおいてはカッコよさと軽さを両立するアイテムはそれほど多くはないのだが、
Wiggleで買っても大して安くなかった(´・ω・`) |
「本業は航空機精密加工部品メーカー」「精密部品メーカーの技術力を発揮した高い加工精度と強度」「製品は7000アルミのCNC削り出し」などの売り文句がいちいち男のヲタ心に刺さるトムソンのシートポストは、カッコ良さと軽さの双方を満たす数少ない一品。
抜き取ったアンカーシートポストとの比較。アンカー300mmに対し240mmのショートタイプ
|
「マスターピース」シートポストを手に取れば、評判に違わぬ精密な加工が何とも心地いい。
オーバースペックだろうと宝の持ち腐れだろうと人が「いいもの」を求めるのは、手にした時に素人にも感じ取れるこの「いいもの」感の気持ちよさにあるのではなかろうか。「いいもの」は手にするだけで快いのだ。
そして圧巻はその軽さ、デフォでついているアンカーのシートポストも決して重くはないのだが比べると違いは歴然。同じアルミ製シートポストでこうも違うか。
メイドインUSA
|
何と155gという驚異的な数値、これはカーボンポストの多くをも凌ぐ、正に究極の軽さ。あらやだ、これ一本で133gも軽量化できちゃうじゃないの。
ただやみくもに軽くしたのではなく、必要な強度をきちんと確保した上で実現した軽量だからなおすごい。
シートレールも黒く塗ってみた |
とまれ、これで600gの軽量化を達成。
次はサドルかハンドルか?消耗品のサドルがボロくなったタイミングで改めて考えてみようかなー
_____________
※1 タイヤだけは例外的に、前後で60g重いものに交換している。通勤快速にはタフなタイヤが必須だからこれは止むなし。
0 件のコメント:
コメントを投稿