4.03.2015

不実です

と言えば
「初めて会ったような不思議顔」
と口ずさむ世代なのは置いておいて。

友人が新築で購入したタワーマンションがもうすぐ初めての大規模修繕の時期を迎えるにあたり、各戸が相当な額の一時金を供出する必要があるという。軽く三桁の。
でもそれっておかしくないか。入居者からは管理費の他に「修繕積立金」を毎月徴収している筈ではないか。それでは足りないのか。
結論としては、それでは全然足りない。

新築マンションの部屋が売れ残る事態だけは避けたい売り手の常套手段。ローン以外の定額出費を少しでも小さく見せて購買意欲をそそる為、修繕積立金をできる限り低く設定して売り出すのだ。それで10年後にやってくる大規模修繕に足りるかどうかなど知った事ではない。

中古物件で表示されている毎月の修繕積立金がやたら高い理由がこれで分かる。躯体が古いせいで費用が嵩むのかと思えばさにあらず、高いのでなくあれが妥当な金額で、新築物件の初期設定こそ不当に安いのだ。

暮らし向きは人それぞれであれば、いざという時に揉めるのは火を見るより明らか。上層階と下層階で生活レベルが大きく異なるタワマンなら尚更。日々の生活がかつかつな世帯がそんな大金をぽんと出せる訳がないし、近々売却するつもりの世帯なら出来る限り払わずに売り抜けたい。老い先短い年寄り世帯なら先々の事など正直どうでもいい。やらなかったからといって「ただちに住めなくなる」訳でもない大規模修繕なんかよりも今日明日の生活を優先させる世帯が続出することは想像に難くない。
賃貸でもなければ、不払いを理由に追い出すわけにもいかない。負債ではないから強制執行も出来ない。前述の友人マンションでも資金がなかなか集まらず、実施の目処が立っていないという。
それもこれもみんな売り手の都合。尻拭いをさせられるのは顧客。
それはないんじゃないっていう。

1 件のコメント:

  1. タワーマンション・湾岸近辺および都心部マンションが今後、明るく元気に維持できていくのかいくという事を・・・・冷静に考えれば、想像できると思うのです。富裕者や高年収のサラリーマンが投資的な意味で購入するものであって、決してそれ以外の人が手を出してはいけないものだという事をわかって欲しいです。・・・・「住まい」ではないという事を。

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