竹籤と房は毎年使いまわし |
松の内も明け、暦の上でもやっと平常運転。
一月の我が家は、年末に床に塗布した「匠の塗油」の荏胡麻油の残り香が強く漂うのが恒例。
薄く斑なく塗るのが難しい油なので塗布した後の床は必然的にムラムラのギラギラで、だがこれは日々の生活を送る中で薄皮を剥ぐように徐々に床板に馴染み、雑巾がけを繰り返すうちに余分な油分が除かれて、一年を通してごく自然な艶に変化していく。これも毎年の事。
繰り返し油を塗られては磨かれて使い込まれる程に、木の床の表情は時間の経過とともに深みを増していく。
引渡しの時とはまるで違う樹種のように深い色合いに変化している床のウォルナットがぼんやりと灯りに照らされているのを眺めるのは嫌いではない。
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