2014年8月24日日曜日

理想の墓石

盆の墓参りで墓石を洗う度に考えるのがメンテが楽な墓の形状について。
車を買う時も家を買う時も、買えるかどうかよりその後維持管理していけるかどうかが気になって仕方がない性分としては、汚れのたまりやすい通常の墓石の形はどうも気に入らない。


こういう通常の墓石に無数に存在する凹凸や隙間に一年間で溜まる汚れや苔は相当なもので、桶で水掛けてブラシで擦ってなんて幾らやっても埒が明かない。ケルヒャーでも持ち込みたいところだが、墓地にはあいにく電源がない。掃除する人の苦労を考えていない形状だよなとぶつぶつ文句を言いながら今年も猛暑の中を行ってきたのだが、理想的には隙間のない一体式で角や凹凸がない、スライムのような形状の墓石がベストではないかと思う。名前は彫るのではなく表面にレーザー転写でもすればなおよし。

という持論に最も近い、素晴らしい墓がまさか同じ墓地に存在するとは。



これは凄い。本体に用いられた御影石は僅かに三つ、全て表面は鏡面仕上げに磨き上げられて凹凸も彫り文字もなく、汚れの溜まる箇所が殆ど見当たらない。水ぶっ掛けてタオルで拭けば手入れ終了、墓掃除に五分とかかるまい。これなら墓参りする人も大助かり。
表にも裏にも名前が一切刻まれていないのだが、考えてみれば郵便物が届くでもない墓石は家族や親族縁者に分かってもらえればそれで十分な訳で、縁者にしてみれば同姓も多い普通の墓を探し回るより遥かに見つけやすい。つくづくよく考えられた墓だと思う。建てたのはさぞかし気の利いた性格の人だったのだろう。


2014年8月20日水曜日

仕様変更の怪

近所の大通り沿いにあった小さな空き地が金網の柵で塞がれ、中では土が掘り返されて建築工事が始まっている。
柵にかかった建築計画の看板には、RC造8階建ての共同住宅を建築するという表示。ワンフロアワンルームのいわゆるペンシルマンションとはいえ、土地の広さは我が家と大差ない土地に8階建てを建てられるとは、さすがに大通り沿いの商業地域は容積率が高い。

前を通りがかるたびに柵の隙間から工事の進捗が見える。根きり工事が終わって捨てコンクリート打ちが完了した頃、柵に掛けられた建築計画の看板に異変が発生しているのに気が付いた。



延床面積を変更、階数を変更、高さを変更、基礎工法を変更、完了予定月を変更、
ついでに設計者も変更。
変更がない表示は敷地面積とRC造の二項目だけ。
全くの別物…これまでの表示は何だったんだ。ここまで変更されていると、掲げる看板を別のビルのものと間違えていたのではないかと思ってしまう。良くある事なのかしらん。
もう基礎工事が始まっているのにこんな事して大丈夫なのか。それとも建築会社がずぼらで掲示を怠っていただけなのか。あるいは本当に他のビルの掲示板を間違って掛けてしまって、取り替えるのも面倒くさいから訂正を書き入れただけなのか。いずれにしても業界の常識はよく分かりませんなー。

2014年8月16日土曜日

靖国

今年も会社帰りに靖国。まあ帰宅ルートでもあるし、親族も祀られている事だし

夜間は閉門

いつも思うのだが、意外に若い人の姿が多い。夜は閉門して境内前には行けないが、門の前で手を合わせては立ち去っていく。戦中派と思しき老人か中年以下。その中間はあまり見ない。
自分たちが子供の頃と違い現在は情報が手に入りやすい環境が整っており、日教組にも昔年の勢いはない。もしかして自分達の世代より若い世代の方が妙な思想に毒される事なくニュートラルに物事を見る事が出来るのかもしれない。まあ最悪なのはいわゆる団塊世代であるのは論を待たず、この辺りが死に絶えた頃にようやくニュートラルな視点で歴史を振り返る環境が整うのかもしれない。

閉門の前で拝む参拝者
それを撮る人

2014年8月10日日曜日

曇りのち雨のち豪雨のち晴れのち豪雨のち晴れのち豪雨のち晴れのち豪雨←イマココ

日本の家に庇は重要

分単位で変わる天気に合わせて鳴いたり鳴き止んだりまた鳴いたりしている蝉も必死だなと






2014年8月6日水曜日

2月25日 Kraków

夏は嫌いなのに暑くなるほど体調がよくなるこの不思議。
そういえば夏風邪は中学生以降ひいた記憶がないし、噂に聞く夏バテも未だ体験したことがない。夏バテって食欲落ちて痩せる事?全然痩せないどころか下手したら太るからなあ
認めたくないがこの高温多湿不快指数100%の環境が実は身体に合っていると言う事なのか。確かにこれだけ湿度が高ければ喉を痛める恐れはないが

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英語発音ではクラコーとなるポーランド第三の大都市クラクフ(óはUで発音する)は、17世紀にワルシャワに遷都するまではポーランドの首都であった古都。映画ファンにはシンドラーのリストの舞台となった街として、カトリック信者にはヨハネ・パウロ二世の出身地として、WWⅡ独軍オタには悪名高い髑髏の軍団、第三SS装甲師団(トーテンコップ)の本拠であった街としても有名。

長らく首都であった古都であり、戦争で焦土と化した国土の中でも奇跡的に被害を免れて貴重な文化財が保存されているなど、日本における京都との共通点は多い。尤も戦火を免れた経緯は全く違い、強力なSS師団を擁するクラクフがイガグリなら京都はショートケーキの苺※1という対照的な理由でそれぞれ最後まで手をつけられなかったと。


新市街から旧市街を望む
旧市街入口前のバルバカンと呼ばれる円形の砦は大変貴重な旧跡らしい。周囲には濠
旧市街入口

緯度の高い欧州では冬の陽は釣瓶落とし。ヴロツワフ出発から5時間、クラクフに到着する頃には既に陽は大きく西に傾き、宿に荷を置いて街に出ると程なくして夜が訪れる。博物館や美術館あるいは各種観光施設は冬季は閉鎖しているか、開いていても16時にはクローズしてしまう。シーズンオフに旅するデメリットはこれ。



クラクフ城地下の墓所は有名な心霊スポットらしいのだが開館時間には間に合わず。残念


破壊を免れたシナゴーグ
クラクフの旧ユダヤ人街は大学に近く、つまり行きかう学生が多く、若者向けのカフェやバーが並ぶオサレスポットと化している。ふらりと入ったオサレカフェで「イズラエル・スタイル」とメニューに記されたコーヒーを注文してみると、トルココーヒーのような銅のポットに入った、やたらとシナモンくさく妙な甘味がついたコーヒーが出てきた。飲む。うーんマズイ



「イズラエル・スタイル」コーヒー

そしてカフェを出たあたりで突然、懐刀のニコンDfがぶっ壊れる。厳密にはまずAFが合焦しなくなり、レンズの故障かと思って付け替えたりしている内にとうとうシャッターが下りなくなる。
明日にはオシフィエンチムに行く予定なのに何と言うことか。遠いクラクフの街にニコンショップがある訳もなく、万事休す。残りの旅路はiPhoneだけが頼りとなってしまうのか…

間違った日本趣味 
メーカー不詳の商用バン

突然動かなくなったカメラに悪態をつきつつ駅まで戻る。
本日最後のタスクは、駅隣にあるバスステーションから出発するオシフィエンチム行きの長距離バスの時刻表を確認する事。カメラが動かなくなろうと、限られた日程を無駄に費やすわけにはいかない。
予定通り明日行こう

最近リニューアルされたクラクフ駅は垢抜けない近代的なショッピングモールと一体化している

長距離バスステーションはクラクフ駅に併設
オシフィエンチム・ムゼウム行きのバスに乗る。夕刻には閉館する事を考慮すると実質的に一日三便

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※1 「米国人は京都の文化的価値を理解していたから空襲の的から外したのだ」という我々の耳に甘美に響く俗説には残念ながら何ら根拠がない。史上初めて使用する原子爆弾の効果を正確に測定するためには「破壊されていない大都市」が必要で、京都はそれにうってつけであったというだけの事。投下直前までターゲットの筆頭は京都であった事は紛れもない事実。