3.08.2014

新しい旅の相棒Df

8年ぶりだか9年ぶりだか、実に久しぶりにカメラを新調。同時に全域でF1.4という超明るい35mm単焦点レンズを購入。

噂には聞いていたがF1.4のボケはすさまじく、例えば距離1m程度で苔を撮るとフォーカスの前も後ろもブワーッとぼける。ポートレートは最強だろう。人撮らないけど。まあ面白いレンズだ



デジ一のスペックとしては9年前のD200の時点で既に素人には十二分なもので、わざわざ新調する必要もない。
じゃあなぜ買ったのかといえば、これは完全にジャケ買い。でなくてカッコ買い。
どれもこれも溶けかかった石鹸みたいな、煮過ぎた餅のようなヌルッっとした形をしているデジタル一眼の中で、直線基調の「カメラらしい」オーソドックスな箱型ボディが実にカッコいい。
フランクロイドライトを想起させるダイヤルの水平な配列も端整でカッコいい。
指が触れるダイヤルやシャッター類が悉くアルミダイキャストであるところなど質感も申し分なく、
最後に文字が真っ直ぐ立っているオールドスタイルのロゴにとどめを刺される。(今のイタリック体のロゴ嫌いなんだよなあ。ダサくて)

まあ冷静に評価すれば「形だけレトロ風なキワモノ一眼」ということになるのかもしれないが、これが自分も含めたおっさん連中には見事に刺さり、発売開始した途端に注文が殺到、即時売り切れとなり生産が追いつかないほどの人気モデルに。デジカメが売れなくて各メーカーが売上げ予想の下方修正を強いられているこのご時世に納品三ヶ月待ちとか、店によってはプレミア値で売られたりとか、バブル時代の再来のような異次元の人気っぷりに当のニコンも仰天。
性能でいえばDfより先発のD800の方がかなり上を行っている。しかも実売価格はD800の方が安い。
にも関わらず価格コムの人気一位を二週間以上キープしたのはDfの方。
カメラの性能としてはもう十分、後はちゃちでない永く愛用するに相応しい質感を持ったボディが欲しい。
そういったニーズは意外に多いのかもしれない。
少なくとも自分はそれで見事に嵌まった。
で、ワルシャワの文化科学宮殿のてっぺんから飛び降りる思いで買った。もうこれで生涯最後のカメラとするつもり。

で、今回の旅が実質的な初陣となって、…
いやーいきなりぶっ壊れたのには参ったなあ。大丈夫か日本光学工業

Warszawa  復活した愛機とホットワイン1.5zlt NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6

3.05.2014

危険な国ニッポン

いやー帰国早々死ぬところだった。危ない危ない
雨の夜の交差点、信号無視ノーブレーキで突っ込んできた暴走タクシーを闘牛士よろしく間一髪でかわす。ありゃ反射神経が鈍かったら完全にアウトだね。ブログ強制終了。
自分が女子でも年寄りでも子供でも今頃冷たい骸と化して霊安室に横たわっているだろう。人生て終わるときはあっけなく終わってしまうものだ。素早く反応した己の肉体に感謝、五体満足に産んでくれた親に感謝。

しかし旅に出る度に感心するのは交通マナーの良さ。横断歩道の歩行者を蹴散らして左折してくる車なんかまず見た事がない。基本的な運転スキルが高い。
比べて日本の交通マナーの悪さ、本当に酷い。なんであんなに余裕のない運転をしているのだろう。
これまで訪れた27カ国の中で日本より酷い国といったら中国くらいのもの。モロッコ以下ね。
とても先進国でございますなんて威張れたもんじゃない。観光客もびっくりするんじゃないかな。
特に酷いのがタクシーで、どう考えても結構な割合で人を殺す事など何とも思っていない連中がハンドルを握っている。これまで常識人に囲まれて生きてきた身にはそういう人種がこの世に存在するとはなかなか想像し難い事だが、二十年来の因縁で連中の凶暴さを何度となく目の当たりにし、また実際何度も殺されかかった経験上言わせてもらえばそうとしか思えない。これは二輪に乗っている人間の多くは実感として分かる事だろう。

お前が旅行に行く度に無事帰ってくるまで心配だと親が言うのを聞く度に苦笑する。いやいや、この国の方が遥かに危険ですぜ。無駄に心配かけても詮無き事なので口には出さないけれども。

自戒を込めて。

2.22.2014

漂泊の思ひやまず2014

ソチオリンピックも終盤。順位だけ見れば落胆すべき結果に終わった彼女は、しかしそのあまりにもドラマチックな幕切れによって却って永く語り継がれる存在になるかもしれない。と思う。
アメリカWC決勝で最後にPKを外したバッジョのように。

「レジェンド」を僅差で破って見事ラージヒル金メダルを獲得したのは新鋭カミル・ストッホ。
逆から読めばホッとする美香。

叶か。妹の方か。
あたしのパンティーどこ?とか恭子に聞かれてる方か。



出身はポーランド。


ほー。



…今、ポーランドがアツい!(超こじつけ)



という訳で、漂泊の思い募って二年ぶりに旅に出る。
二年前は…把瑠都関の大関昇進の直後なもんで「今バルトがアツい」とかこじつけてバルト諸国。
行ったはいいが誰も把瑠都なんて知らねえし本人その後引退してるし。


ベルリンから東へ向かい…冬のオフィシンチエム…後は…えーと。
予定は機内で立てよう。ああ超適当

さあ出発出発

2.16.2014

死に至る想像力の欠如

(自称)D社現役社員による内部リーク。
情報の出処が2ちゃんであるところが怪しいが、このメーカーは「デザインやカラーリングに凝っているが安物の折り畳み自転車を通販専業で売っているキワモノメーカー」として自転車に乗る人間には認知されている。一部ユーザからマニアックな支持を得ているがアンチも多く、走行中にぶっ壊れたという噂も以前からちらほら耳にする。
個人的にはさもありなんという印象でさしたる衝撃ではないが、こういった事故を聞くのはあまり気分がいいものではないので一応書いておく。一万円札数枚でホムセンで買ってきたまま放ったらかしでサビサビの折り畳み自転車に乗っているあなた、今すぐそれ捨てなさい。

折り畳み自転車(フォールディングバイク)はフレームの真ん中から二つ折りに出来るように作られている。走行中に最も応力がかかるメインチューブをぶった切るという本来あり得ない事をしているのだから、当然ながら普通の自転車より安全性のリスクは高い。前後を繋ぐ文字通りの命綱となる蝶番には相当な強度が求められるし、各所の補強など含め設計には入念な強度計算が必要だろう。
普通の自転車には必要のない手間隙とパーツを追加しているのだから割高になるのは当然だ。ダホンやブロンプトン、bd-1といった折り畳み専業メーカーの製品はその性能と比べて相当に高価で、しかしそれはぼったくりではなく当然の帰結、まともに作るならどうやっても高くなる。
折り畳み自転車の特性がどのようなものか、そしてかの国の品質管理がどの程度のものであるか知っている人間にとっては、いくら見栄えがよくても「メイドインチャイナの激安折り畳み自転車」など戦慄の対象でしかない。100均で売っている粗悪な中国製工具が一回使っただけでお釈迦になっても笑い話で済むが、こと命を預ける乗り物においては笑い事では済まされない。

「安い」は強烈な魔力を持っていて、その力にかかった人間はしばしば本来の聡明さを失い思考停止状態に陥ったまま判断を下してしまうものだが、少しだけ踏み止まって想像力を巡らせれば上のような事は誰にだって分かる筈だ。
高い事には必ずしも理由があるとは限らないが、安い事には必ず理由がある。
それは何と引き換えに得た安さなのか、安さの代わりにどのようなリスクを負っているのか、そしてそれは自分にとって許容し得るものなのか。語弊を恐れずに言えば、人命が安い国からやってきた製品に軽々しく預けられるほど自分の命は安いのか。その覚悟が出来た人間のみ手を出すべき代物だろう。


2.08.2014

45年ぶりの大雪の日のメモ


2月8日の東京は戦後三番目となる積雪25cmを記録、現在進行形で記録更新中


遠景

久しぶりのつらら

子供は雪の子

夜になってもなお降り積む



2.02.2014

余った床板の有効活用 (1)箱を作ろう

工事の途中で尽きても困るので、資材は多めに用意するのが普通。
例に漏れず、我が家のロフト床張り工事の終了後にも結構な量の檜板が余った。

檜の下にはあるのは家を建てた際に余ったウォルナット。手付かずなのが二箱分、これもどうすんだ
普通は粗大ごみで引き取ってもらうしかないのだが、捨てるにしてもタダじゃないし、檜は日本にしか生えない※1なんて言われれば猶の事、芳香を放つ目の前の白い板をただ捨てるのも非常に勿体無いような気がしてきた。
そうだな…箱でも作ってみるか。

復活を遂げたかつての名門MVアグスタ、その中でも贅を尽くした宝石のごとき限定モデルF3セリエオロは立派な木箱に入って空輸されてきたと聞く。それに倣い、かつてオークションで仕入れてロフトに鎮座しているバイクの燃料タンク、このスペアパーツが収まっている段ボール箱に代わる木箱を余った檜板で作ってみよう。

箱といっても上にどかどか物を積むわけではないので、自重で崩壊しない程度の最低限の強度でいい。そして出来るだけ簡単に作りたい。ということで専らスチールのアングルやバンドで継ぎ接ぎしながら組み立て、何とか箱の形が出来る。

角という角はすべて内側からL字アングルで接合
アグスタとは比べるべくもないが、箱のグレードはこちらの方が上。なにせ総檜張りですぜ旦那。
タンクを入れてみると、おおぴったり。

採寸して作ったからぴったりなのは当たり前なんだけどね

結構様になっているではないか。と自己満足のにやにや笑いを浮かべつつ木箱をロフトに押し上げる。
しかし接合に用いたアングルやらバンドやらの購入費用で軽く四千円以上かかってしまったのだから、端材活用の工作としては及第点はつけられない。リサイクルにそんなにコストをかけてはいかんだろう。
後日この件を話してみると、DIYに慣れたスタッフから天狗の鼻を軽くへし折られる。

「という訳で結構金がかかるもんだね箱作るのも」
「ええ!?そんな勿体無いことしたんですか」
「だってそうするしかないじゃん」
「金具なんか使わなくても、四隅に角棒立ててそれに釘で留めれば箱作れるでしょう」
「えっ」
「遥かに安く簡単に出来ますよ」
「」

ああその手があったか…(がっくり)


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※1 身をもって檜の柔弱さを知った身としては、その檜を使って家具を作るというのは驚き以外の何物でもない。

1.17.2014

床張り工事メモ(4)(了)

完成まで延べ八日間、作業時間にして五十時間以上を費やしたロフトの床張り工事、いったい何がそんなにハードだったのか。そしてなぜそんなに時間がかかったのか。
今回床に張った檜板は、本来であれば壁や天井に張る板材で、長さこそ2mあるものの幅9cm厚さは僅かに1cmしかない。針葉樹である檜は柔らかで軽く、この点だけ見れば工事は随分楽そうに思える。ていうか実際楽だ。
問題はそのロケーション。
ロフトは二階天井裏にあり、アクセスするには梯子を上る必要がある。そして上りきったところにあるロフト空間は四つ這いでなければ移動できないほど低い。
これが激しい疲労の源。

・板材を仮起きする
・カットラインを引く
・表に持ち出してカット
・再び持ち込んで位置合わせ
・ボンドで接着
・ドリルで下穴を開ける
・フロア釘をハンマーで打ち込む
・ポンチで締めこむ

たったこれだけでしかない一連の作業、我が家の二階ロフトという特殊な空間においては、この合間合間に漏れなく「梯子の上り下り」と「四つ這い移動」が伴うのだ。
正確に記せば、

・板材を持って梯子を上る
・板材を持ちながら四つ這いで移動し板材を仮起きする
・四つ這いになりながらカットラインを引く
・板材を持ちながら四つ這いで移動する
・板材を持って梯子を降りる
・板材を持って階段を降りる
・表に持ち出してカット
・板材を持って階段を上る
・板材を持って梯子を上る
・板材を持ちながら四つ這いで移動し再び位置合わせ
・四つ這いになりながらボンドを塗る
・四つ這いになりながらボンドが乾くまで抑える
・四つ這いで移動しドリルと掃除機を持ってくる
・四つ這いになりながらドリルで下穴を開ける
・四つ這いになりながら掃除機で木屑を掃除する
・四つ這いになりながらフロア釘をハンマーで打ち込む
・四つ這いになりながらポンチで締めこむ

ゲシュタルト崩壊を起こしそうなほどの「四つ這い」の連続。
四つ這いの何がそんなに疲れるの?と仰る御仁は一時間でいいから四つ這いで生活してみて欲しい。四つ這いでスマホを操作し、四つ這いで新聞を取りに行き、四つ這いでテレビのリモコンを操作し、四つ這いで歯を磨くのだ。
もう尋常じゃなく疲れるから。疲れないとしたら多分あなたは猫なんでしょう。気づいてないのは自分だけ。

張った板の枚数、すなわち五十数回このルーチンを繰り返せば膝当てを当てていても膝が腫れ上がろうというもの。正直に言えば工事が終わって暫くは梯子を目にするのも嫌になったという。笑


最後に今回の工事のオールキャストと一口メモ。
これだけ揃えればあなたも明日から床張り親方、さあレッツトライ。
右から

・ハンドクリーナー:ドリルで出る木屑は結構な量。なくても工事は出来るがあれば大いに捗る
・ドリル:下穴開けに使用。なくても工事は出来るが相当苦労すること必至
・隠し釘:端の板材を固定するのに必要。思春期の少年の心より折れやすいので取り扱い注意
・フロア釘:言うまでもなく必要不可欠だが長すぎると下地をぶち抜くので注意。そんな間抜けはいないか
・ボンド:板材固定と鳴き防止に。セメダインは乾燥後透明になるがタイトボンドは黄色く固まるのではみ出し注意。今回の工事では500ccボトルを二本空にした
・ハンマー:言うまでもなく必要不可欠。板を傷つけにくい樹脂素材のを使う
・ポンチ:フロア釘を最後まで打ち込むのに必要。フロア釘の頭にはポンチ用の凹みがあるので先端が尖っているタイプの方が使いやすい
・カッター:針葉樹に限り有効。余分を切り取ったり形を整えたり
・シャーペン:隙間なく張るにはミリ単位の精度が求められるので、線が太い鉛筆より常に細いラインが引けるシャープペンシルの方が望ましい
・金尺:垂直に線を引いたり長さを測ったり背中を掻いたり何かと便利
・鋸:言うまでもなく必要不可欠
・膝当て:今回の工事における影のMVP。これがなかったら工期は軽く十倍に延びていた。マジで

はいチーズ

暫くの間苦楽を共にした相棒たちも最後の記念撮影を終えれば解散、そしてそれぞれがあるべき場所に戻っていく。
あるものは工具箱に、あるものは引き出しに、あるものは部屋の隅に、
そしてあるものはゴミ箱に。あー断捨離断捨離

1.10.2014

床張り工事メモ(3)

檜板をすべて張り終えたロフト(小屋裏収納)で壁の灯りをぼーっと眺めつつ休息。




日を改めて次の週末。張り終えたばかりの檜に匠の塗油を刷り込んでから最後の仕上げは開口部の処理。
辺縁部が床板切りっぱなしのままでは見た目がよろしくないし、何かと擦れがちな開口部の縁が柔らかい檜のままというのも、すぐに痛んでしまいそうでこれまたよろしくない。
普通なら硬めの木で作った框で縁を囲むところだが、その代わりに黒皮鉄のアングルを用意し、それを縁に被せて仕上げ兼ガードとする事にした。これなら工事も簡単で見栄えも悪くない。素材的にも近くにあるコンセントプレートや梯子とお揃いで、いい感じに仕上がるだろうと期待。最近になって分かった事だが、どうやら自分は素の鉄の素材感が好みらしい。

鋼屋で誂えた1.6mm厚アングルにドリルで穴を開けて床にビス留め、これで本当に一連の床張り工事が完了。

これにて完了。ボンドの垂れ跡が見苦しいが気にしない

狭く低く見るからに殺風景で、用が済んだらとっとと退出したい場所でしかなかった我が家のロフト。
今では少しばかり長居してもいいかなと思える場所に様変わり。
その評価にはDIYの思い入れというプラス補正がかなり効いている事は否定しない。笑


この工事を総括すると、難易度はともかくとして疲労度は間違いなく過去最高。
いや壁塗り工事より疲れるDIYがあったとはね。何故かと言えば(続く)

1.06.2014

メメント・モリ

大分前の記事になるが、無数の人の死を看取ってきたナースが挙げる
「死ぬ前の後悔トップ5」を再顧。

年が明けてまた一つ歳をとる。
自分がいつ死ぬかは誰にも分からない。
よってどの程度働いてどの程度遊べばいいのか、どの程度節制してどの程度享楽に耽るべきなのか、
その匙加減もまた誰にも分からない。
ただ車に乗ってバイクに乗って、あまつさえ日々自転車通勤なぞしている自分にとって、死はそうでない人間(車にもバイクにも、ましてロードバイクになんか絶対に乗らない)よりずっと近しい存在である事は確かだ。
いつそうなっても後悔のないように…いや後悔の種などいつになっても山ほどあるに違いないのだが、人生も後半戦に入ったであろうこれからはなるべく我慢せず、自らの内なる声に出来るだけ忠実に、我が侭に生きていければと思う。やりたい事は我慢せずにやってやりたくない事はやらなくて、会いたい人間に会って会いたくない人間には会わないのさ。えっこれ以上ワガママになったらどうなっちゃうのオマエとかいう突っ込みはなしの方向で。笑

12.26.2013

床張り工事メモ(2)

年末は仕事も忙しいし帰宅してからも家の事で忙しいし週末もやる事だらけで
昼夜問わず全く休む暇がない。もう少し計画的にだな…毎年言ってるぞ進歩のない奴


⑥左端から張り進んでついに右端に辿り着く。
最終列の板は右側の凸実を切り落とす。それでもその状態で最後の余白と板の幅がぴったり合うことはまずないので、余白に幅を合わせて縦にカット。

⑥幅を合わせてカットして、収まるかといえば収まらない。
最終列はスペースがないので、それまでやっていたように凸実の真横から凹実をスライドさせて押し込むという手が使えない。手前から斜めに押し込むしかないのだが、そうなると凹実が引っかかってどうやっても嵌め込む事は出来ない。
で、どうするかといえば邪魔になっている下側の実を切り落として嵌め込む。

凹列の実の下側を切り落とした図。奥に見えるのが最終列の余白。3cm程度

⑦ロフトの右端には梁が横たわり、そこから何本かの角柱が立っている。
この梁と柱が微妙に面一でないので、うまく収まるように現物合わせで板を加工する。

こんな感じで微妙に出っ張っている箇所は
逃げを作って嵌め込む
現物合わせの加工に用いたのは鉛筆とカッターナイフのみ。
柔らかい檜はカッターでも削れてしまう。これがメープルやチークだったら間違いなく鑿が必要になるところ。素人に優しい針葉樹万歳

⑧最終列の固定にフロア釘は使えないのでかくし釘を用いるのだが、どうせここは置き荷で半永久的に隠れてしまう部分なので敢えて嵌め込むだけで終わりとした。マイクロフィルムはここに隠そう。


⑨エイドリアーン

もはや体中が痛い

⑩エイドリアーンとかいいつつまだ完全には終わってない。
いや板張り作業自体は終わったが仕上げの処理が残っている。
これまでの作業は全てセオリーどおり、無数の先人達がやってきた事を忠実になぞったに過ぎない。
今回の工事で少しでもオリジナリティがあるとしたらこれだ。

防錆スプレー乾き待ち

鋼屋で誂えた厚さ1.6mmの黒皮鉄アングル。
切りっぱなしの断面も鮮やかなこの鉄材を誤って足に落とした日には間違いなく指が飛ぶだろう。あら素敵。
これを何に使うか…ふふふ



まだ続く

12.24.2013

床張り工事メモ(1)

板材には互いに組み合う実(さね)加工が施してあって、左側が凹実で右側が凸実。
右端から左に張っていくのはNG。右辺は凸実が飛び出している上、凹実に凸実を嵌めていくやり方では最後がうまく収まらない。
従って張り順は常に左から右。凸実に凹実を嵌めていく。
一方、我が家のロフトの天井は左上がりの片流れ屋根に沿っていて、すなわち左が高く右に行くほど低くなる。収納物は必然的に、ほぼワニのような体勢でしか移動できない右側に寄せて置かれている。

つまり工事は比較的高さに余裕がある左端から始まり、最も高さが低い右端に到達して終了。
言い換えれば荷物が置かれていないフリーな箇所の床ほど初期の拙劣な施工が目立ち、コツを掴んで惚れ惚れするほどビシッと整った後期の施工の殆どは荷物の下に隠れてしまうという皮肉な結果に。
まあ人生ってそんなもんだよねーなどとうそぶきつつ作業メモ。


①最初の一列の直線出しが最も肝心。
ここで真っ直ぐでないと後々の列まで全てガタガタと乱れてしまう。出来れば墨坪で直線出しをするのが望ましい。
自分はここを横着したので始めの数列はガタガタと隙間が空いてしまった。痛恨のエラー。

②張り作業は一列ずつ。
一列分の板をまずカット(継ぎ位置が隣の列と互い違いになるように板の長さを調整)し仮置き、列全体の直線が真っ直ぐ出ている事をしつこく確認する。

凸実を潰さない様、打ち込みには必ず凹実のついた当て木を使う
水平器についていたレーザーポインタが始めて役に立つ。気休め程度だけど

③列全体の仮置きで真っ直ぐ揃っている事が確認できたら、板を取り外し裏返してボンドを塗布、再度打ち込む。
ボンドが乾くまではじりじりとずれてくる場合があるのでここでもしつこく列の直線を確認(万全を期すなら次の列に張る予定の板をあてがって打ち込み、直線が出ている事を確認)。
問題なければ30cm置きにフロア釘を打ち込んで固定する(根太を張っている場合は根太に合わせて釘を打つ)。

④固定する釘は専用のフロア釘を用いる。
フロア釘はスクリューがついていて通常の釘より固定力が強く、また頭が小さくポンチ穴が穿たれているのが特徴。なおドリルで下穴を開けてから打ち込むと作業が格段に楽になる

凸実の上からおよそ45度の角度で打ち方はじめ
ハンマーが届かなくなったらポンチをあてがって最後まで打ち込む
打ち方やめ。板が薄いので打ち込みで実が割れてしまいやすく、なかなか加減が難しい

⑤左から右へ、只管この作業の繰り返し。
列の直線を保つのが工事の肝なので、作業を中断する場合も必ず列全体を仕上げてからおしまいとする。