2016年6月29日水曜日

出木杉君には親しみを感じない

創刊当初は色物扱いされたりネタ扱いされたりしながらも気が付けば創刊16年、この出版不況の中でもすっかり定着したチョイ悪(を目指す)オヤジ向けファッション誌の元祖LEON。
創刊当初から変わらぬ「必要のはお金じゃなくてセンスです」というキャッチコピーを表紙に掲げながらも手に取ってページをめくればグラビアページに登場するおやじモデルが身に着けるアイテムはプラチナのクロスペンダント49万円だのレザーシャツ19万円だのリネンスーツ50万円だの、いや必要なのはセンスなんちゃうんかいと突っ込みたくなる超高級品ばかり。コピーとは裏腹の「オヤジの武器つったら金に決まってんだろが若い子口説くには金だろカネ」という下世話な本音を隠そうともしない素敵な紙面構成を創刊以来貫いている、遊び人(を目指す)オヤジ世代のバイブル的存在だが、そのLEONを彷彿させるのが時々目にするこういった素敵なリフォーム・リノベ業者の施工事例。

いや、元々が豪邸で金に糸目付けなかったら誰がどうやったって素敵になるに決まってるだろうと。

「一番のインテリアは広い空間」という言葉もある位、モノのない広々とした大空間はそれだけで雰囲気があるもの。それプラス金に糸目をつけないリノベならカッコ悪くする方が難しいという。こんな出来杉君みたいな事例の何がどう参考になるというのだろう。
LEONを手に取る読者の殆どは誌面に登場するハゲすらカッコいい中年外人モデルのような容姿も、全身で100万円を軽く超えるコーディネートを揃える経済力も持ち合わせてはいない。同様にリフォームやリノベを志す消費者の多くは豪邸に住んでいる訳でもなければ青天井の予算をもっている訳でもない。なれば、広くも豪華でもない普通の家を限られた予算で以下にセンス良く仕立てたかという実例の方が遥かに自社のアピールになると思うのだが。それこそ「必要なのはお金じゃなくてセンス」でしょ?




2016年6月19日日曜日

LWH向け入浴設備

マイホームを購入する際に注意すべきトラップとは!
焦って購入したら違法建築でした



…そんなことあんまりないやろ笑



何かこれ見出し盛ってない?ていうかこれよく本文を読み込んでみればトラップでもなんでもなくて、購入後に違法建築が判明したならまだしも購入前にちゃんと建築法違反物件という瑕疵の説明が売り手からされていて、家主はそれを承知の上でそれでも安さに惹かれて購入したらあれこれ不具合があって金もかかって困りましたーてだけの話。
違法とされているものを購入するのだからあれこれ不都合なことが起こるであろうことは子供でも見当がつく話であって、これをもっていかにも嵌められた風な「トラップ」呼ばわりは相応しくない。見出しは正確に。

見出しは正確にといえば芸スポ関連の記事の見出しや本文で最近やたらと「号泣」「号泣」て多用されているような気がするけど号泣の意味分かってんの?ていう。
号=声だからね。
号泣イコール「子供のように声を上げて」オイオイエンエンワアワアと泣くことだからね。
いい年こいた大人が何かあるとダダこねてる子供みたいに「号泣」する国ってやだなあ。源氏で描かれる貴族社会でも大の男が何かあるとすぐメソメソ涙を流すところが現代人の感覚からは異様に感じられたりするものだけど※1、そんなナヨっちい彼らですら「号泣」までは行ってないからね。言論で飯食ってる人間なら日本語を大事にしましょうね。
オワコンだなんだ批判にさらされている斜陽産業とはいえ、新聞メディアはさすがにこういう低レベルの誤用はやらない。やはり子供にはウェブメディアにはあまり触れさせず、書き言葉は(朝日毎日以外の)新聞紙で、話し言葉はNHKで覚えさせた方がいいね。いやNHK嫌いだけど。


それはともかく(本当にともかく)、サンワカンパニーの新製品はチープシックの見本のようなシャワーブース。シャワー水栓を別途購入しても20万円足らず、80cm四方のスペースで設置できるところもLWH向け。銭湯が近所にあって普段はシャワーでいいと割り切るなら自宅の入浴設備はこれで済ませる手も大いにあり。ちゃんとオーバーヘッドシャワーもついてるし、自分の生活に当て嵌めるならこれで十分。我が家の設計の時にこれが発売されていたら一階は少し違った間取りだったかも。


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※1 まあ当時の貴族は肉食べなくて常に栄養不足気味だしろくすっぽお日様にもあたらずに風呂にも入らずに物の怪だ霊だなんだに怯える生活だしで本当にメンタルが弱かったのかもしれないけど。


2016年6月14日火曜日

家の守りと書いてヤモリ

家主があの世も幽霊も信じていないと嘯く割には魔除けアイテムが散見される我が家


ドアの正面では古のパリから時空を越えてやってきたガーゴイルが睨みを利かせ、

「…。」


玄関の窓はゴリラ顔で有名な盛岡天満宮の狛犬(のミニチュア)が守りを固める。


「なあ、俺たちが乗ってる台って」「…」「例の失敗手すりの残骸らしいよ」「マジ?」



そしてこの度さらに家の守りを固めるべく、鈴木荘から真鍮のヤモリが加勢に加わった。
どこを守ってもらうかはこれから検討

シロガネーゼでざますのよーっホッホッホッてどこざますかここは


狛犬は神獣だがガーゴイルは魔物。なんで魔物が家の守りになるのかといえば、マイナスとマイナスは反発しあうのと同じく毒をもって毒を制す発想で、日本における鬼瓦と同じ存在。何千キロも離れた洋の東西で収斂進化のように同じような発想に行き着くというのも面白い話。
ええゴシック好きですが何か。中二テイストと言わば言え。

やはりミニマリストにはなれんな。


2016年6月9日木曜日

近所で見かけた珍名車アルバム(2)アルファSZ(ES30)

またしても深夜のラーメン屋前で見かけた珍名車。
今度はアルファSZ。



90年代以降のアルファロメオはプラットフォームをフィアットと共通化し、新モデル155(チェントチンクアンタチンクエ)もティーポのシャーシを用いて生産された。エンジンもアルファ伝統のアルミブロックからフィアットの鋳鉄ブロックに、駆動方式は当然FFで、口さがないファンは155など本物のアルファじゃないなんて非難したものだが、さらに何年か経つとGM(オペル)のエンジンになってしまうのだから腰上部分がアルファ製であった155の直4エンジンははまだマシというもの。結論から言えば。

このSZ(エッセゼータ)は155の先代にあたり最後の純血アルファと呼ばれたスポーツセダン75(セッタンタチンクエ)のシャーシにツァガートがFRPボディを架装して1990年頃に1000台程度だけ限定生産されたモデルで、縦置きされたアルファ純正のアルミブロック3リットルV6エンジンは210馬力を発生。今となっては3リットル210馬力なんて寧ろ控えめともいえる数値でこの車も見かけほど速いわけではないが、アルファのV6をドライブすると馬力なんて大した問題ではないという事が身に沁みてわかる。かつて自ら所有したアルファGTVは鋳鉄ブロックV6を横置きで搭載していたのだが、気持ちよさにおいて未だにあれに匹敵するエンジンにはお目にかかったことがない(出来るものなら今の車にエンジンだけ移植したいくらい)。
このSZをドライブした経験はないが、アルファ純正のV6であればさらに気持ちのいいエンジンであろうことは想像に難くない。アルファV6搭載車はエンジンがその価値の全て、こればっかりは体験してみない事には分かるまい。




「イル・モストロ(ザ・モンスター)」とあだ名されたツァガートのボディは21世紀の今日においても一度見たら忘れない強烈なインパクトで、造形的にも通常のスポーツカーのセオリーと逆なAピラーの立ち上がり※1など興味深い。FRPボディのチリはよく見ればあちこちで合っていなかったりしていかにもイタ車クォリティなところが玉に瑕※2だが、この塊感の前では細けえ事ぁいいんだよと言いたくなる。さすが名門カロッツェリアのツァガートだなあ…というのはありがちな誤解で、この異形のボディをデザインしたのは実はツァガートではなくフィアットのデザインセンター。もっとコンサバにデザインしたツァガートはコンペに敗れ、その結果製作のみ請け負う事になったのだ。

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※1 背を低く見せるために通常はAピラーの立ち上がりは角度が小さく、ルーフに向かい徐々に大きくなってくるのがセオリー。しかしこの車は逆に立ち上がり部分で最も角度が大きく、徐々に寝ながらルーフに至る。

※2 かつて目黒に存在したイタフラ車ショップ「グースネック」のセールス氏が「あんなもんプラモデルみたいなもんですよ」と酷評していたのが記憶に残っている



2016年6月4日土曜日

近所で見かけた珍名車アルバム(1)アルピーヌA610

家の近所の通りのラーメン屋前で見かけた往年の名車。あな珍しや


この個体のボディカラーはスカラベ。渋い

ラリーで活躍したA110、葛城ミサトの愛車として知られているA310、その後継のV6ターボを経た最終形で(今のところ)アルピーヌとして生産された最後の市販車となったのがこのA610(ア・スィソンディス)※1
パッと見では目立たないがよく見ると流れるような流麗なフォルムが魅力的なスポーツカー、ていうかGTカー。

リアのグラスハッチからエンジンが見える意匠は時代を20年先取りしていた

V6ターボの2.5Lから拡大された3LV6ターボをリアに積み、駆動方式はRR。リアのグラスハッチの下には巨大なV6エンジンが鎮座しており、優雅に長いリアオーバーハングは伊達ではない。
定員4名でRRのGTカーであることが共通しており、また定価(たしか当時のJAXの値付けが950万円くらい)も同程度であったポルシェ911(964)は1990年の発売当時はこの車のライバルと目されていた…もっともそのつもりで買った人はいないだろう。多分。
V6ターボの頃から弱点であった排熱の問題はこのA610に至っても解決はしておらず、オーナーは随分対策に苦労したと聞く。内装がまたアバンギャルドでカッコよくて…

…と諳んじたスペックがつらつら出てくるのは何故かといえば、かつてこの車を(本気で)欲しくて調べ倒していたから。もう20年ほども前の話だが、その当時でも既に中古市場に出回る個体は殆どなく、結局購入には至らず。
20年前で既にタマがなかった位だから今となってはもはや見かける事も稀。イタフラ車が故障の代名詞だった時代に生産された20年落ちのフランス産スポーツカーをラーメン屋への足としてさりげなく使いこなす裏にはオーナーの並々ならぬ努力が必要であろうことは想像に難くない。パーツなんか当然のように悉く欠品だろうに。
いや思いがけないところでいいものを見せて貰った。眼福眼福

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※1 なおこのA610生産終了後に同じアルピーヌファクトリーでちょっとだけ生産されたのが自分が今乗っている車、つまりA610の妹にあたる(車は女性名詞)。なおその後は完全に打ち止めの模様


2016年6月3日金曜日

順番の整理をしておこう

給与所得者の唯一いいところは(ある程度)安定継続収入を見込めるところで、突然収入が途絶える恐れも(あまり)ない代わりに突然増加する可能性もほぼない。つまり家づくりに充てられる予算も毎年ほぼ枠が決まっており、したがって今後も毎月の収入から借金を返して生活費を捻出して、余ったお金を大切に貯めて計画的に事を進める必要がある。
よーく考えなくてもお金は大事だよーという訳で今後にかけるコストの優先順位を整理しておこう。書けば書くほどアタマ痛い。


1位 テーブル天板

DKで使用中のコントラクトテーブルの脚につける(取り替える)ために発注中の天板は完成し次第コストが発生する事が確定している。
無事出来上がって組みつけた暁には恐らくは日本で唯一のテーブルが出来上がるだろうが、その代償として負担するコストも「板切れ1枚でしょう?」なんていうレベルではないわけで…2016年の残り予算はこれで終了。
あ、ついでに一木造のお盆も注文していたっけか。もう完全にスッカラカンですな


2位 車の修理と車検

持っているだけで罰金を食らうほど古い車であればいろいろな不具合も絶えず見つかるわけで、今度はブレーキの引きずりが判明。騙し騙し乗っているのも限界で、場所が場所だけにこれ以上修理を先延ばしにする訳にもいかない。
ブレーキ引きずりなんて通常であれば固着しているパーツを取り替えるだけでそれほど高価な修理ではないのだが、ほぼ旧車と言っていい自分の車のブレーキパーツは既に絶えて久しく、であればスーパーカーにつけられているブレンボあたりにブレーキを全交換するほかはない。駅前の1000円カットに散髪しに行ったらいつものおっさん理容師がいなくて代わりになぜかヴィダルサスーンに切って貰うことになっちゃったみたいな、そんなもんお父さんがポケットに捻じ込んだ1000円札何枚かで足りるわけがないでしょいい加減にしなさいみたいな。
そうこうしているうちに車検がやってきて、どうせ車検でもあれやこれやでまた修理代だのなんだの余計な金がかかる訳で、その辺合計すれば我が家の日本一高価なウッドデッキをもう一回作る位のコストがかかるのは必定。これをもって2017年予算は一発で吹っ飛び、ていうか2018年予算まで食っちゃうなこれは。


3位 一部の照明と水栓、家具の誂え

気になる照明に気になる水栓、ウェイティングリストに載って既に3年が経過(途中でウッドデッキが横入り)しているこの辺のアイテムをこの辺で片づけておかないとこの手のパーツはすぐディスコンになるのでさすがにヤバいね。現在使用中の合板のキャビネットを我が家の余った床材とスチールで作り直す構想も誂えて貰う用の図面が一向に進まないまま4年を経過、いい加減これもケリをつけないと。これで2019年予算は終了。


4位 一部のタイル貼り追加

それでもって漸くこれ。順当にいっても東京五輪に間に合うかどうかといったところ(なんですよSさん)。途中で居候が増えたりしたら完全に五輪後になるだろうな。



お金をかけなければ楽しめないかといえばそんなこともなくて、時間だけはたっぷりあるのであればあれやこれや構想を練るのもまた楽しい。
上のリストも予定通り順番に遂行できるか、それとも中途でまた優先順位の高いアイテムが横入りしてきていつまでたっても手を付けられないか、それともなぜか予定より早くやる事になるのか。どう転んでもそれはそれで楽しめるのでよし。