2013年4月30日火曜日

白旗

四月を通して晩の食卓にドクダミ天ぷらが並ぶこと実に六回。
調理一回毎に揚げる量は軽く三人前はあろうか。何十枚という量を一回に食す。
一千三百万都民の中で今月最も多量のドクダミを食した男、それは恐らく自分だろう。
いつ食べるのか?今でしょ!

摘む。揚げる。食べる。摘む。揚げる。食べる。摘む。揚げる。食べる。

一向に減らない。
じゃあいつ食べるのか?今でしょ!

摘む。揚げる。食べる。摘む。揚げる。食べる。摘む。揚げる。食べる。

全然減らないでしょ。それどころか倍々で増えていくでしょ!

昨年より更に地中根の範囲を拡大した我が家のドクダミ。昨年までは目に付いたカタバミやタンポポといった他の雑草をあらかた駆逐してしまったばかりか、シンボルツリーの夏櫨の足元に植えたヤブコウジまで追い出しそうな威勢を誇っている。天ぷら屋でも開かねばとても取り尽くせる量ではない…参りました。



夏が来たら今度は纏めて茶にしてやる。負けるもんか

2013年4月24日水曜日

これぞ原チャリ

買い物帰りに通りがかった家の前に一台のナンバー付きママチャリ。
え、えええっ!?と二度見三度見。
一見してただのママチャリ、しかしその正体は文字通りの原動機付自転車。


リアフェンダーの上にガソリンタンク
足漕ぎもできるモペッド仕様か。ライトは懐かしのダイナモタイプ。渋い
年季の入ったエンジンはコマツ。タイヤもママチャリ用そのまんま

どう見ても自作です本当にありがとうございました。
しかしよくやるなあ。ただ見たところブレーキは元のママチャリ仕様そのままなのが気になる。非力なエンジンとは言え40km/hくらいは出るだろうし、エンジンその他で車体も相当重くなっている筈。このブレーキでちゃんと止まれるのか甚だ疑問ではある。ちんたら走る分には大丈夫か。

2013年4月22日月曜日

通勤快速号復活

修理に出して二週間、やっと通勤快速号が帰ってきた。
長かった…

細身のクロモリフレームにディープリムの組み合わせも意外と似合うのよ
修理のついでにあれやこれやパーツを取っかえ引っかえ、わけてもお気に入りはWhite Industriesのロードクランク。このシンプル極まる造形美にしびれる。アメリカのモノ作りもまだまだ捨てたものじゃない

アルテグラFC6700から150g程度の軽量化。RNC7に装着はもしかして本邦初か?
気が付けば購入時から変わっていないのはフレームフォークを除けばハンドルバーとステム、シートとシートポストだけという有様。無駄金は極力かけず地味に地味にという当初のコンセプトはどこへやら、気が付けば我が家のバイクより遥かに高価なマシンになってしまっているところが…自転車って怖いねえ。笑

と浮かれているだけではなく、夜間の安全装備も抜かりなくパワーアップ。
これまでヘッドライトに使用していたAKSLENのコブラは赤い塩ビ板を被せて尾灯に回し、尾灯のKnog BOOMERはベルクロのストラップを通して右腕に装着。そしてヘッドライトとして新たにUltraFireのWF-502B(XM-L U2)を装備。
このライトは凄い。原付のハイビーム程度なら軽く凌駕する凶悪としか言いようのない明るさで、フラッシュモードのスイッチを入れれば前方の標識という標識が一斉に点滅を始め、前を行く歩行者も何事かとこちらを振り返る。はた迷惑な明るさですみません。でもよそ見のタクシーにぶっ飛ばされた身としては、よそ見ドライバーにもこちらの存在を気づかせるくらい強烈な眩しさが必要な訳で。他人の迷惑より自分の命さあ(あーここでもエゴイスタ)

ま、安全運転で参りましょう

2013年4月21日日曜日

Paint it Black

家ができて半年後に塗装なしのヘアライン仕上げで製作して貰った我が家のステンレス表札、フォントに指定したJellyka Nathaniel a Mysteryはまるでフェルトペンで書きなぐったようなラフな形が持ち味。
ならばやはり文字色はシルバーより黒の方が合うんじゃないか。
ふと思い立って壁から取り外し(取り外し可能な仕様)、二年半ぶりに製作元に連絡を取り塗装を依頼する。

二週間ほどで返送されてきた表札には艶消し黒の焼き付け塗装が綺麗に施され、高基礎に再び取り付けてみると黒いフォントがコンクリートの明るいグレーをバックにより映える。本当に油性ペンで書きなぐったような。
やはり黒にして正解だったか。まあ読み辛いのは相変わらずだけど


2013年4月15日月曜日

小さいは安いけど安くない

山岸凉子の「ケセラン・パサラン」は風水マニアである主人公が紆余曲折しながら家を建てるまでを描いた話だが、その中の主人公の台詞で
「たとえ受注する立場でもモノ作りの人間には譲れない点というものがあって、それを否定されてしまうとモチベーションがガタ落ちになる」
といった内容のものがある。
劇中では主人公が当初設計を頼んだ建築設計事務所にとっての「黒い外壁」がそれにあたるらしく、「白い家」を夢見ていた主人公はその為に深く悩む事になるのだが、モノ作りを生業とする身でなくとも仕事にはモチベーションを決定的に損なうポイントが存在するであろう事は想像がつく。
それがどこにあるかは人それぞれだろうが、自分が気をつけていたのは「仕事を値切らない事」。
予算をオーバーした当初の見積もりの調整は確かに依頼した。しかしそれは建材や調達方法や家の大きさといたフィジカルな部分でコストダウンするのに知恵を絞って欲しいという事であって、家づくりに携わる人々が手を動かす仕事そのものの対価を値切る事を望んだのではない。プロの仕事を値切るのは礼を失した行為だし、値切られた側のモチベーションもがっくりと落ちてしまうのではないだろうか。
当たり前の事を書いているようだが、とにかく安くあげたい施主の中にはなりふり構わず下品な(と言い換えてもいい)値切りに走る人がいて、そしてそのような施主との仕事では高い確率でトラブルが発生し、利幅はしょぼいわトラブるわといった目に遭った工務店はもう懲り懲り、まともなところほどもう二度と所謂「小さな注文住宅」の仕事は受けなくなり、その結果優良な工務店の選択の幅がどんどん狭まる…という問題を耳にする事がある。
目先の数十万円を惜しんで皆に嫌な思いをさせ、挙句いい家が出来なかったらそれこそ本末転倒だと思うのだが(そういう人は自分が心臓手術を受ける事になっても出来れば値切りたいのだろうか)、これはメディアの報じ方にも問題があるように思う。前回のエントリでも書いたが、安い安いお洒落お洒落って強調しまくれば中には過度な期待を抱く施主も出てくるだろう。我が身を省みても、実際に家づくりに首を突っ込むまではそのような誤解がなかった訳ではないからよく分かる。
そんなつまらない事で「小さな家」を建てるのが難しい世の中になってしまうのは由々しき問題。施主の幻想とそれによるトラブルを未然に防ぐ為に、及ばずながらこのブログでも強調しておこう。


「小さな家は安くないよ!ていうか坪単価ではびっくりするほど高いよ!※1 オーダーメイドを吊るしと比較して高いの安いの言うのは野暮天のやる事だよ!」


以上(笑)

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※1 家の広さが半分になってもキッチン風呂トイレその他什器類が半額になる訳ではないし、作業する量は少なくなっても工程そのものは変わらない。設計監理料も最低価格が決められておりそれ以上は安くならない。なので小さい家ほど割高になるのは考えてみれば当然の成り行き。建売が安いのは量販店のスーツが安いのと同じ理屈。完成に至るまでの工程が全く違う。

2013年4月13日土曜日

飽きずに三年

家に入居してから満三年を経過。
三年も経てばさすがに新築の匂いもなくなり、もう立派な中古住宅。
家の広さは延床で15坪、玄関外のポーチ部分を除けば正味13.5坪程しかない小さな家に室内ドアは一切なく(洗面トイレスペースに簡単な引き戸はあるが開けっ放し)、一階も二階もほぼ完璧なモノスペース。スキップフロアとか螺旋階段とか当世流行のディテールも一切ない。これ以上はないというほど質素でシンプルな間取り。ていうか間取ってない。
それで飽きるかといえば、これが一向に飽きない。掃除をしているだけでも楽しいし、空間を広げるべく持ち物の整理をしていても楽しい。こんな小さな家にずっと籠っていても息苦しくはならないし、全く苦にならない。
それはなぜかといえば、やはり自分の思う通りに建てられた家だからだろう。身体にフィットして馴染んでいて、全く違和感がない。当然不満も出ない。逆に建売の既存の間取りや仕様をそのまま受け入れて住んだのであれば例え二倍の広さがあってもきっとあちこち不満が出てきて、今頃は早くもリフォームの見積もりや買い替えシミュレーションなんかしているかもしれない。自分の性格からして。

ハウスメーカーよりローコストで仕上げて貰える。お洒落なカッコいい家を作ってもらえる。
建築士との家づくりについて巷間で考えられがちなこのようなメリットは、実は枝葉末節な話であって本質を捉えていない。オーダーメイドで服を作る最大のメリットは価格でも高級な生地が使える事でも凝ったディテールを盛り込める事でもなくて、何より自分の体型にぴったり合わせて作って貰える事。と考えると正解が見えてくる。

2013年4月9日火曜日

快適な通勤を実現する家探し

ドアアタックの件はようやく物損示談の折り合いがつき、通勤快速号は修理の為に入庫中。
歪んだフレームを直し※1ひん曲がった105STIレバーをアルテグラの黒に交換しリムが逝っちゃったVISIONホイールはカンパに交換しついでにクランクもホワイトインダストリーズのカッコいいのに替え…以前より更にカスタムアップした姿で復活するのはいいが、それまで暫く電車通勤の日々を耐え忍ばなければならないのが辛い。いやあ通勤電車って最悪ですね。何度目だこのセリフは

都会人なら避けては通れない地獄の通勤ラッシュ、唯一の回避方法は始発駅から乗って座る事。
勤め人ならば数十年にも渡る朝の通勤時間を合計すれば相当な長さになるだろう。えーと乗換駅まで20分乗るとして、年間200日出勤するとして、30歳から60歳までの30年で計算すれば2,000時間!この時間をひたすら呻吟しつつ苦痛を耐え忍んで過ごすかゆったり余裕で本でも読んで過ごすかでQOLには大きな差が出るのではないだろうか。であれば、家を建てる場所としては中途半端に都心に近い場所より多少遠くなっても始発駅周辺で考えるのも十分アリだ。そう考えるならば、こういう便利なサイトを参考に定住地を決めるのも賢い選択かもしれない。なんといっても毎日の事だから。

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※1 つくづくクロモリで良かった。鋼は叩いて直せるから。これがカーボンフレームだったらポッキリいって即ご臨終となるところ。アルミを叩いて直すのも難しいしねえ

2013年4月2日火曜日

春を食す

春の訪れとともに一斉に芽吹いた家周りのドクダミ。
放っておけば風雨にさらされて固くいびつに巨大化するドクダミの葉だが、さすがに芽吹いて間もないこの時期はまだ初々しく、柔らかく端正で程よい大きさ。
うむ、食べごろだ

一番葉をボウルいっぱいに摘み取ってきて天麩羅にして食べる。
ドクダミの葉は独特の臭気がきつく煮ても焼いても食べられたものではないが、天麩羅にすれば不思議と臭みが消えて食べられるようになる。味は…野趣あふれるとでも申しましょうか。

春の味覚をたっぷり二晩かけて味わった。うんもう当分天麩羅は見なくてもいいや。
とはいえドクダミの生命力は凄いので、来月にはまたドクダミ天が食卓に上がる事になるのだけれど。


2013年4月1日月曜日

鴨にならない為に

ビアンキ訴訟で販売側の責任を認める判決が下る。
ビアンキでもコルナゴでもキャノでも今や世界の自転車メーカーのラインナップの殆どは実質的に台湾メーカーのOEMで、だから悪いという事は決してなく、それどころか台湾メーカーの技術力は世界トップレベルなので、ホムセンで叩き売られている中華チャリのようなお粗末な事故はあまり考えられない事なのだが、被害者の方はたまたまハズレの個体を引いてしまったのだろうか。お気の毒という他はない。

こうした悲劇を繰り返さない為に消費者が出来る事は…まあサスなんて余計なもんがついていない自転車を買うか、もうついちゃってるなら普通のリジッドのフォークに変える事だろうなあ。山道を駆け下りるMTBならともかく、舗装路しか走らない自転車にサスペンションなんて要らない。意味がない。
意味がないイコールゼロならまだいいが、無駄に重くなるわ頻繁なメンテが必要となるわ故障の原因となる箇所は増えるわ、リアにもついてるならダンパーが荷重移動を吸収してしまうので加速が鈍くなるわ上り坂で前に進まなくなるわ…全部マイナス。それで安いならまだしも、逆に余計なメカの分だけ高くなっているのだからなんともかんとも。
諸々のデメリットを全て承知の上で、それでも「だって好きなんだもん」で乗っているのであれば何もいう事はないが、いろいろついているイコールいいものと盲信してしまうユーザは売り手にとっては正しくカモである事を忘れないようにしたい。自転車に限らず何でも。

「余計なギミックは要らない」「本当にそれはコストを払う価値がある機能か」「売り手の言う事を鵜呑みにしない」

…と纏めると、どうしてもアレを想起してしまうんだよなあ。アレを。