2011年11月24日木曜日

Artificial Flower

カー用品店の陳列棚には、革シート用の多種多様な栄養クリーム・保護クリームやらクリーナーやらが並べられている。
クルマ好きの中にはこれらをあれこれ購入してはせっせと愛車の革シートに擦り込んだりしている人もいるのだが、実はこういった革シートケアは全く効果がない。

自動車の室内は極めて過酷な環境だ。駐車場に停めた自動車の室内は、冬は寒冷地であればマイナス10℃を下回り、真夏ともなれば60℃にも達する。青空駐車であれば強烈な紫外線にも容赦なく晒されるし、澱んだ空気は常に埃っぽい。
本来デリケートな皮革が、こんな過酷な環境に耐えられる訳がない。※1

表面にぶ厚く樹脂コートを施されて革の持つ風合いや通気性を失い、それと引き換えに凍てつく寒さや灼熱の真夏の太陽の下で10年放ったらかされても耐えられるだけの耐久性を手に入れる。
これが現代の自動車の「本革シート」に他ならない。※2
毛穴も全て樹脂で塗り込められていれば「革栄養クリーム」などいくら塗り込んだところで決して浸透していくことはないし、それどころか却って余計な汚れをよんでカビの原因となりかねない。
自動車の革シートのお手入れなど、絞った濡れ雑巾で拭けばそれで十分なのだ。

しかし、そうなると果たしてそれは革シートと呼べるのだろうかという疑問が生ずる。
それは実質的にビニールシートと同じではないのかと。


傷つかず汚れもつかず、油性マジックで落書きしても簡単に落とせるというガラス素材の超強力なフロアコーティングの広告を目にした時に抱いた感想もそれに似たものがある。
薬品にも溶剤にも耐え、手入れ無用でいつまでもピカピカの新品の美しさを保つフローリング。
大いに結構、だがそれは果たして「木の床」と呼べるのだろうか?


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※1 グッチのレザーコートを一年間窓際に吊るしておいたらどうなるか、お金持ちの人は試してみるといいだろう。空調の効いた室内であっても、紫外線だけでも相当悲惨な事になる筈だ。
※2 本当の「本革シート」に座って運転したかったらロールスやベントレー、オールドジャガーなどを購入すれば上質なコノリーレザーの風合いを堪能できるだろう。その代わり青空駐車などした日にはものの一年でひび割れだらけとなってしまうこと請け合い。勿論ジーンズなどもっての外でございます。

2011年11月20日日曜日

掲載された

前にエントリしたエコガラスの取材、いつの間にかサイトに掲載されていた事をS氏からのメールで知る。

いやープロのライターさんは上手く纏めるものですな。何か文章読むと超コダワリストみたいだけど、まあ実際はそんなにこだわってるつもりはないんだけど。寧ろ結果オーライな感じで。
あと居候は見て楽しむものじゃないんだな。あまり動かないし。あれは触って楽しむ生き物で。こうしている今も膝の上で…まいいか細かいことは。綺麗に化粧して頂いて有難いと。少し気恥ずかしいが。

写真は、うーん。記事の趣旨からして明るくしなければいけないとか制約があったのか?
個人的にはS氏の撮った写真の方が好みというか、いい雰囲気が出ているような気が。

家よりもS氏の写真が…あら素敵。カメラマンはポートレートの方が得意なものと見える。これぞプロの仕事という感じで非常に良く撮れているではないか。
S氏には買い上げてでもこの写真をプロフィールに使う事を薦めたい(笑)。これはいい一枚。

2011年11月14日月曜日

iPad for Old

最近入手したiPad2は要するに電話機能のない大きなiPhoneなのだが、これはこれでなかなか便利。
これを一階DKに常備すればコーヒータイムがさらに快適になるだろう

とはいえ、自分の手元にあるのもあと僅か。
セットアップを終えたら、これは古希を迎えた親に贈呈する。



まあiPhoneでもいいんだけど、画面小さいし年寄りの目にはきつかろうと

目が弱れば新聞もろくに読まず、情報源は(嘘ばかりの)TVのみとあっては情報弱者も極まれりというもの。「TVばかり見てるとバカになる」という子供の頃言われた小言を今頃になって親に言い返す事になるとは。
バカになるだけならともかくボケてもらったら困るので、まだ知的好奇心が残っているうちに、ネットの大海に漕ぎ出して見聞を広げて貰う目論見。

とはいえ、デジタルガジェットと言えばせいぜい携帯電話くらいしか縁のない人生を歩んできた老人に、いきなりPCのキーボードを突きつけるのもハードルが高すぎる。
そこでこれ。iPadにマニュアルの類は一切付属していないのだが、それも納得の分かりやすさ。
マックに始まったアップルのGUI、その進化の極北がこのタブレットPCではないだろうか。
結論としては、年寄りにこそiPad。


2011年11月9日水曜日

究極のスケルトンハウス

これは…
思わずアリの観察キットを連想してしまいましたすみません
しかし「凄い」としか言いようがないというか…正しく絶句する家。

ううむ。しかし疑問は尽きない。

夜はカーテンで目隠しするとしても、昼間は丸見えで構わないのか。居留守使えないけど。
全面ガラスの外壁※1には断熱材の類が一切ないが、夏場は耐えられるのか。冬は結露の心配はないのか。
ガラス壁のクリーニングはどうするのか(内側のガラス拭きだけでも多分死ぬほど大変)。
構造体は重量鉄骨で耐震性はあるとして、はたしてガラス外壁は地震に耐えられるのか。
家人の動向が丸見えでは防犯面も…あーこれだけ丸見えなら逆に防犯性は高いかもな…


自分が上につらつらと書き連ねた程度の事など百も承知の上なのだろう。(恐らくは)周囲の反対の声にも怯まず初志を貫いた施主の意思こそ賞賛に値する。
安藤の住吉の長屋に対する村野藤吾の評価「住み手に賞を与えるべきであろう」がそのまま当て嵌るような…しかし本当になんでもありなんだな家って。


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※1 「衝撃に弱く割れやすい」という弱点さえ克服出来れば、錆びず腐らず何十年も劣化しないガラスは、もしかしたら超長期に渡る耐久性を持つ優れた外壁素材になりうるかも知れない。透明ガラスでなければ断熱性も持たせられるし

2011年11月6日日曜日

夏櫨残り僅か

雨上がりの軒先には夏櫨の落葉が目立つ。




ナツハゼと称していてもハゼノキ(ウルシ科)とは関係なく、躑躅の仲間(ツツジ科)。
だが早い時期に櫨を思わせる紅葉を見せることから夏の櫨と名付けられたらしい。

その名に恥じず、ようやく色づき始めた欅を周回遅れにする紅葉ぶりと散りっぷり。
枝に残る葉も残り僅か。


O.ヘンリーて「おいやめろ」て感じの作品多いよね