2011年2月24日木曜日

階段に着色

集成材で出来ている階段は色が塗られる事もなく素の表情のまま。
素朴を絵に描いたような階段だが、濃色の床に比べてやや浮いている感じがしないでもない。
また床に塗布した油はどうしても足の裏から階段にもわずかに移ってしまうのだが、淡色の階段ではこれが油染みのように目立ってしまい見た目にもあまり宜しくない。

思い切って踏み板に着色してみる事とした。
色々考えた末に採用したのはまたしても匠の塗油。床板にはこれの無着色を塗布しているが、今度は久米蔵色
日々の生活に使う階段であれば、差し支えの無いよう全てを一時に塗るのではなく一段ずつ塗る事とする※1
しっかりマスキングしてから(相変わらず養生は面倒くさい)、まず一番下の一段にスポンジで塗布してみる。
これがなかなか悪くない。そっけない集成材にも味が出てきたように見える。

無着色の木材に塗るのだから、失敗しても元に戻す事は出来ない。
ああやっちまったーとならずに済んで一安心。

床のウォルナットに同化して見えるかも


この小さな家に住み始めてからまもなく一年を経過するが、手を入れる余地が尽きる事は無い。
まだまだ飽きる心配はなさそうだ。



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※1 素人にはプロのような腕はないが、プロが縛られる効率という足枷もない。CP度外視で幾らでも手間隙をかけられるのが素人の強み。

2011年2月19日土曜日

それなりに古株

両脇の隣家の片側は以前この家の土地の地主であった方が住んでいた。
その「前地主」さんは自分と入れ違うように出て行ってしまい、暫く空家となった家を若夫婦が購入して移り住んできたのが昨年の夏

もう片方のお隣は初老のご夫婦が住んでいるのだが、最近あまり姿を見かけない。
と思っていたら、ある晩帰宅する自分を追い越していった見慣れない車がそのお隣宅に駐車。
見慣れない車の運転席からは、見慣れない若い男性が降りてきた。
とりあえず歩み寄って挨拶すると、その男性は案の定、ご夫婦の息子さん。
しかしご夫婦は違うところに引っ越してしまい、代わりに住む事になったという事情を聞いて驚く。

自分が引っ越してきてから一年も経たない家に両隣の住人がそっくり入れ替わり、
気がつけば顔ぶれががらりと変わったこの一角は、比較的年配の住人が多いこの古い住宅街の中では格段の「若いエリア」に、そして気がつけば自分がその中で一番の古株かつ最年長者となってしまった。
といってもここで育ったであろう息子さんは新参者という立場でもないのだろうが、それでも相対的に「新入りの肩身の狭さ度」が軽減される身※1としては、以前より幾分気を楽に家の前で乗り物いじり※2を行う事が出来そうだ。

自分としては慎ましく日々を送っている…つもりではあるが、つもりはつもり。
自宅前での乗り物いじりが特段の近所迷惑になるとも思えないが、いずれも無音では出来ないしそれなりに動き回ったりもするので、特に乗り物に興味がない人の目には胡散臭く映るであろう可能性は否定できない。
その辺も若年の住人ならあまり気にしないかも、という期待。



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※1 別にびくびくしながら住んでいた訳ではないのだが、このお宅からは過去に建築工事の騒音で苦情を申し立てられた経緯もあって、あまり刺激しないようそれなりに気を使っていたのは確かであったり。
※2 バイク・自転車・自動車の整備や洗車等々。三つもあれば結構忙しい。

2011年2月17日木曜日

シンボルツリー再考

冬が終わればシンボルツリーの植え時。最近また家の前に植えるシンボルツリーについて考える機会が多くなってきた。
スペースは僅かなので枝が横に張る木はNG、同様に巨木(になる木)もNG。
園芸を趣味とする訳ではないので、虫や病気に弱かったりしてあまりに手がかかる木もNG。
この条件を満たす樹種としてこれまでの最有力候補に挙がっていたのが常緑樹のソヨゴ

落葉で近所に迷惑を掛ける心配が少ない常緑樹に絞り込んでの選出だったが、いざ住みだしてみるとここは近所のマンションの植栽から幾らでも落ち葉が飛んでくる環境である事が判明。ならば自分だけ落ち葉にあまり神経質になっても詮無き事、またまめに掃除すれば多少の落葉など恐れるに足らずという事も判ったので、一旦は対象外とした落葉樹も再び候補として浮上してきた。
元々は紅葉から落葉した姿まで楽しめる落葉樹の方が好みではあるのだ。

あまり大きくならず枝も張らず、病気に強く紅葉が美しい木にぴったり当てはまる夏櫨がソヨゴの対抗馬として浮上。
さて、どちらにするか…



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不動産取得税をめぐる四方山話のエントリでスマッチ!編集部より1月度の特別賞を頂きました。
チラ裏レベルのつまんない事ばかり書き綴っているこのウェブログで賞を頂けるなど望外の喜び。いやーしかしこんなランク下位をうろうろしているブログまで目を通して頂いて有難うございます。
見ている人は見ているなあ。あんまり変な事は書けない。

2011年2月15日火曜日

小さな家の初積雪

二月の連休初日に降った際には積もる事もなく儚く消えてしまった雪。
連休明けに再び降り始めると、今度は夜半までにしっかりと積もった。よしよし。

転倒注意


手足は冷たいし自転車にもバイクにも車にも乗れなくなるし公共の交通機関も大混乱と大混雑で使えたものじゃなくなるしで、実際雪など降ってもろくな事にならないのが都会の常なのだが、根が田舎者のせいか雪が降ると妙にテンションが上がるなあ。
降った!積もった!うむでかした!みたいな。

小さな家の片流れ屋根は降り積もる雪を無駄に背負い込むことなく小気味よく下に落としているのが室内からでもよく分かる。屋根から雪が勢いよく落下する音がドコーンバコーンと…
て何か思いっきりお隣の土地に投下してないかこれ。
雨だれとは違い、屋根の傾斜で勢いがついて落下する雪塊の特性と、屋根の端から隣の土地まで僅かなスペースしかないという狭小地の土地事情とが重なって、図らずも屋根からお隣の土地へ雪下ろしする事になってしまう。まあ都内では積雪などまず滅多にない事だから、これは不測の事態として止むなしという事で…いいのか?

2011年2月12日土曜日

犯人は犬か人か

ある晩帰宅すると、家の基礎の前のわずかな地表部分にかがみこんでなにやらごそごそやっている男の姿。
見るからに怪しい。
どうしましたかと声を掛けると、
「すんません…いやウンコしちゃって…」
はぁ?
「すぐ片付けるから…すんません」
といいつつペットボトルの水を掛けたりコンビニ袋を取り出したり。
見回しても辺りには誰もいない。こいつは…


(そういえば随分酒臭い…。泥酔して脱糞する人間の話は聞いた事があるがこれがそれか…目にするのは初めてだな。しかし何だってこんなところにウンコしてんだこいつは。我慢できないにしてもここにするこたあないだろう。困ったな。ていうか何かむかついてきたぞ。怒るべきなんだろうなあ。いや家主として怒らないわけにはいかないだろう。ここは一つ怒っておかなくては。えーとでも何て言って怒ればいいんだろう。『家でウンコしてんじゃねえよ!』。いや家でウンコするのは普通か。『他人の家でウンコしてんじゃねえよ!』。いや家というか土地だから『他人の土地でウンコしてんじゃねえよ!』。こんなとこかな。言葉だけじゃ弱いかな。でもウンコいじってる人間にあまり触りたくもないしな。うーん)

東京大学物語風に言えばここまで約2.5秒。


怒るタイミングをうかがっていると後ろに何かの気配。
振り向くと、足元から自分を見上げるつぶらな瞳が二つ。
ノーリードで散歩していたらしい犬がどこからか戻ってきて自分を見上げている。
こいつか。

まあ犬では仕方ない。
ややあって糞の回収を終えた飼い主は
「いやすんませんでした」
と言い残して犬とともに坂を降りて行く。

とりあえず臭い消しの為に改めてホースで水を流し、念の為酢を掛けておく。
まったく紛らわしい。

小さな家の初雪

2671年目の建国記念日、小さな家に初めて雪が降る。
雪だ雪だ!とそれだけで幾分気持ちがハイになる性分。
積もるかな…積もったらいいなあ(連休中だし)。

都内では大体今くらいの時期に一旦寒の戻りがあり、今日のように雪が降ったりするのだが、この時期を過ぎるともう春一直線で気温も花粉も右肩上がりで伸びていく。東京の冬は短い。

雪ともなれば家の中もそれなりに冷えるが、冬の冷たい空気は清浄な感じがして悪くない。エアコンを付けずとも電気毛布が一枚あればそこそこ快適に居る事が出来る。逆にぬくぬくに暖房した室内から窓を通して凍てつく外界を眺めるのもまた一興。これが夏だとロールスクリーンを下ろして日光を遮断し何が何でも冷房の一択となるから面白くない(昨今の都内の夏ときたら『夏は暑いものー』なんて嘯いてやせ我慢していられるレベルではない。本当に死ぬ)。


大きな掃き出し窓に正対してソファに座り、窓の向こうのぽっかりと空いた空間に降り続く雪をじっと眺める。
特有のリスクで敬遠される擁壁の土地も、この窓があるなら自分にとって選ぶ価値はあったのだ。

2011年2月8日火曜日

タイム・アフター・タイム

毎日の自転車通勤路は距離優先のメインコースと、眼福優先(道沿いに名所多し)のサブコースの二つから、その日の気分と条件でどちらかを選択している。

そのサブコースで帰宅中のある晩、半蔵門に差し掛かった辺りで急に既視感にとらわれる。
一旦通り過ぎたところを引き返し、あたりを見回しながらもう一度ゆっくり走ってみると、その通り沿いには新卒で入社した会社の研修センターが建っている事に気がついた。

入社して間もない頃の研修期間に通ってから十数年の時間をおいて、今度は自転車通勤コースとして朝に晩にその前を駆け抜ける事になろうとは、当時の自分は勿論夢にも思っていなかった事。
何が起こるか分からないから人生は面白いのだが、当時を思い出せばそれからの時の流れを否応なく意識させられる事となる。
昔の自分を思う時いつも胸にあるのは少しばかりの焦燥感、あの頃に比べ自分は何を得て何を失ったのか、もしかしてただ無駄に年をとっただけではないのかと、焦る気持ちを抑える事が出来ない。

時の流れを意識させられる出来事といえば、友人の一人から「子供が中学入試に合格した」旨を知らせるメールを受け取った事も正にそれ。
彼とは同い年で、それこそ自分達の中学受験の頃はああだったこうだったなどと語る事が出来るほどの古い付き合いなのだが、その彼の子供がもうあの頃の我々のような年になっている。
彼との付き合いも一世代の長きに渡るという事になるのか、年をとる筈だ。

付き合いが長いとはいえ片や優等生で片や問題児、長じても早々に結婚して早々に子をもうけ早々に都内に一戸建てを購入して着々と己の人生をビルドアップして来た彼と、紆余曲折一貫してうだつの上がらない単身者である自分。
考えてみればこれもまた対照的な人生で、人によってはそれこそ焦燥感にプスプスと身を焦がしてもおかしくないところだが、幸いな事に他人は他人と線を引く事の出来る性格なので「あー人生色々で面白いよねえ」と、こちらは暢気に面白がっていられる。
或いは、家を建てた事で心に少しばかりの余裕が生まれたのか。

2011年2月4日金曜日

冬の無垢フローリング

入居後迎えた初めての冬、
小さな家に敷き詰められた18mm厚の無垢の床板は冬でも冷たくない。
床暖房はないので絶対的には冷たいには違いないのだが、冷たさをあまり感じないというか、少なくとも以前住んでいたマンションの合板フローリングで感じた冷たさ、踏みしめた瞬間にひやぁっと背筋まで鳥肌が立って思わず室内を三段跳びで移動したくなるような嫌な冷たさは皆無。
話には聞いていたが、自分の足で踏みしめると無垢板の良さを改めて実感。

夏はさらさらとした感触が涼しく、冬でも何となく温かみがある。ひっかき傷も目立たず(表面も内部も同じ色なので)それも味となり、決してみすぼらしくはならない。接着剤不使用なのでシックハウスの恐れがないというのも目に見えない長所。
メンテフリーではないし快適な床暖房を入れる事も出来なかったが※1、それと引き換えにしても自分にとってこの選択は大いに正解(Mさん無垢の床はいいですよ!)。



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※1 床暖房対応の無垢フローリングもあるにはあるが、自分が好みで選んだ床板では非対応。狂いが生じやすい無垢板を直接熱する事への不安もあり、またコスト的にもかなり高くつくとあって採用に至らず。

2011年2月3日木曜日

旅券再取得申請

実に一年ぶりに午前半休を取得し、東池袋のパスポートセンターへ。
いつの間にやら失効していたパスポートの再取得申請。
しかし申請は平日しか受け付けていないというのはどうにかならないものか。休日も受け付けるとそこばかりに集中して業務が滞るのかもしれないが。

写真を用意していなかったので隣の写真屋で撮影するが、白黒1700円にカラー2200円。
2枚でネガなしでこの値段。やられた。
どこかでスピード写真でも撮っておけばよかったと思うが、後の祭り。
あれはいい商売。客足は保障されているし事実上ライバルはいないし、客は原則として一見さんばかりなので定着率を気にする必要もなく安心してぼったくれる。
これぞ左団扇。ああいう職場に子供を就職させられれば親としては安心だろう。
と思いつつのんびりと出社。

さてパスポートを取得して、旅には出られるのか。
予定ではもう今頃はどこか地の果てに旅に出ている筈が、昨年来続いているプロジェクトにおけるアンポンタンなベンダーの尻拭いが未だ休むこともなく続いている為に休暇取得もままならず。
春夏は暑いし高いし混み合うしでいい事がない。旅に出るのは冬が好ましいのだが、今シーズンはまた無理か…